『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』は1988年12月24日にファミリーコンピュータ用ソフトとしてカプコンから発売されたアクションゲーム。
1994年にMD、1999年にPSに移植されたほか、各種アプリ、バーチャルコンソール、ゲームアーカイブスでも配信された。
他にも様々なハードで他シリーズとの合同収録タイトルが発売されている。
『ロックマンシリーズ』とは
CAPCOMの看板シリーズのひとつである『ロックマンシリーズ』。
その可愛らしい見た目のキャラクターと、骨太な高難易度アクションが人気であり全世界で愛されるシリーズである。
ナンバリングタイトルだけで11作品。
派生シリーズやリメイクなども合わせるとなんと131作品以上が発売され、全世界での販売本数は3,000万本以上と言われるモンスタータイトルだ(2019年現在)。
スピンオフ作品、さらにはアクションゲーム以外のジャンルまで数多くの関連作品が存在するカプコンを代表する看板タイトルのひとつである。
『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』とは
『ロックマン2』はそのカプコンを代表するアクションゲーム『ロックマンシリーズ』の第2弾である。
シリーズの中でも本作は最高傑作との呼び声も高く、システム・バランス・BGMと全てにおいて非常に高い完成度を誇っている。
販売本数は151万本であり、これはファミコンソフト全1252本の中でも第19位の歴代記録である。
ゲームシステム
基本的に前作のシステムを受け継ぎ発展させており、以後のシリーズ作品に定着した要素は数多い。
前作よりステージが増えており、8つの選択ステージとワイリーステージ(6ステージ)の計14のステージから構成される。
前作との変更点としては、登場するステージボスが6体から8体に増加、パスワードによるゲーム中断機能の追加、スコア(得点)の廃止などがある。
難易度は前作より下げられており、武器の選択やステージの攻略順番など戦略的な部分を適切に選んで進めればそこまでアクションゲームが得意でなくとも全ステージ攻略が可能となっている。
ボスキャラ募集企画
発売に先駆け、ゲームに登場するボスキャラを公募する「ボスキャラデザインコンテスト」が行われた。
優秀賞の8作品はゲーム中で実際にボスキャラとして登場し、応募者はゲームエンディングにデザイナーとして名前がクレジットされた。
佳作の40作品に選ばれたキャラはゲーム中には登場しないが、応募者はゲームエンディングにスペシャルサンクスとして名前がクレジットされた。
さらに受賞者には豪華賞品が贈られ、残念ながら受賞から外れた応募者全員にも記念品が贈られた。
本作で始まった「ボスキャラデザインコンテスト」はその後『ロックマン8』まで続けられるシリーズの代名詞とも言えるイベントとなった。
最後に
前作『ロックマン』(1987年)で野望を阻止されたDr.ワイリーであったが、世界征服の野望を諦めきれずに新たに8体の強敵ロボットを産み出し、再びロックマンに戦いを挑むという内容になっている本作。
完成されたゲーム性と前述したボスキャラ募集イベントがファミっ子たちの心を掴み高い人気を博した。
全世界市場においても全『ロックマンシリーズ』中、最高の販売本数を記録している作品でもある。
BGMは前作に引き続き『エリア88』(1989年)などを手掛けた松前真奈美のほか、『サイドアーム』(1989年)を手掛けた立石孝と『ストリートファイター』(1987年)を手掛けた坂口由洋が担当している。
容量の関係上ボス戦のBGMが1種類でラスボスまで同じ曲が使われているという点は少し残念であるが、曲数自体は前作を上回っており、どの曲もゲームの雰囲気を盛り上げる名曲揃いで評価は高い。
余談ではあるが本作の副題となっている『Dr.ワイリーの謎』であるが、最後まで“一体何が謎だったのか解らない”ということが話題となった(笑)。
まるで『トランスフォーマー コンボイの謎』(1986年)のように副題の「謎」自体が謎である(笑)。
プラットフォーム機を跨ぎ次々と新作が発売され、多くのファンに愛される人気タイトルである。
2021現在ではSwitch・PS4・XB-ONE・STEAMにて最新タイトルや過去作の合同収録タイトルなどが発売されているので、昔ハマった人もシリーズ未プレイの人も一度遊んでみて欲しい。
今回はシリーズ最高傑作と名高い名作アクション『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』の紹介でした!
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