1985年7月に世界初のファミコン専門誌として徳間書店より創刊されたゲーム雑誌。
ゲーム雑誌としてはBeepに次ぐ最古の部類に入る。
創刊当初は月刊誌として刊行されていたがその後隔週刊となる。
2016年11月14日には『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazine』のタイトルで復刻版も発売された。
今回はクローゼットの奥から発掘された1988年3月号、昭和63年当時のファミマガを紹介します。
- ファミマガとは
- 表紙
- 背表紙
- 目次
- ドラゴンクエストⅢ攻略特集
- 神宮寺三郎 横浜港連続殺人事件
- その他特集タイトル
- 週間ゲームベスト20
- PC Engine FAN
- 超ウルトラ技+1
- 新作カレンダー
- 最後に
- あわせて読みたい
ファミマガとは
昭和58年にファミリーコンピュータが任天堂より発売、さらに昭和60年にスーパーマリオブラザーズが発売されたことによりファミコンブームに火が着く。
そのブームに目をつけた徳間書店からファミコン専門誌として発行されたゲーム雑誌である。
編集部は任天堂発売のディスクシステム用ソフトの説明書の編集も手がけるなど任天堂とのコネを強みとしており、ファミコン全盛期にはその情報力を活かした編集内容で支持が高かった。
攻略記事も充実しており、全盛期はほぼ毎号攻略本の別冊付録が付いていた。誌面内容は攻略記事と裏技が中心となっており、裏技はファミマガでは「ウルトラテクニック」、略して「ウル技」(ウルテク)と呼称された。
ゲームの高得点を不正スコアを申告できないように画面の写真を撮って投稿することで競う「ハイスコアルーム」も人気を集めていた。
またハイスコアだけでなく低スコアクリアや取得アイテムを制限してのクリアなどを競う、今でいうやり込みのはしりとも言えるコーナーも存在した。
表紙
いつも可愛いイラストです。
この号が発売された3月4日の22日前にはドラクエ3が発売されており、ドラクエ攻略がメインとなっているためイラストもドラクエを意識してます。
新作紹介、攻略情報、裏技などの各コーナーでの取り扱いソフトなどが表記されてます。
子供時代はこの表紙を見るだけでもワクワクしたものです。
価格はこのころは320円だったのですね。消費税も無かった時代です。
今はヤフオクあたりで5,000円超えで取引されてます。毎回買ってたの捨てなきゃよかったな(笑)
背表紙
この号の背表紙は任天堂ディスクシステムの「アイスホッケー」です。
このゲームやった事あります!
太ったキャラ→パワータイプ
痩せたキャラ→スピードタイプ
普通のキャラ→バランスタイプ
から4名選んで試合をするんですよね。このゲームは2人対戦プレイが盛り上がりました。
目次
昭和63年の3月はこんなタイトルのゲームが人気だったんですね。
皆さんいくつくらい知ってます?
ドラゴンクエストⅢ攻略特集
雑誌総ページの118ページ中13ページがドラクエ3の攻略特集でした。
ビッグタイトルであるドラクエ3の発売から22日後のファミマガですからね。
まだ攻略情報は序盤であるアリアハン周辺についてでした。
インターネットなど無く、攻略情報はゲーム雑誌や友達からの口コミくらいからしか知る事の出来ない時代です。
発売後すぐにストーリーや最終ボスなどがネタバレされない様に「この時期まではここまでの攻略情報まで」とメーカー側と雑誌編集部側で公開許可協定などがあったそうです。
神宮寺三郎 横浜港連続殺人事件
筆者の大好きな「神宮寺三郎シリーズ」の記念すべき第二弾「横浜港連続殺人事件」も特集されてます!
ハードボイルドテイストな雰囲気が堪らない30年以上シリーズが続いてる人気ADVです。
その他特集タイトル
エキサイティングサッカー(コナミ)
エキサイティングベースボールの方は遊んだ記憶があるような…
おもいっきり探偵団 覇悪怒組(バンダイ)
バンダイのキャラゲーは大体クソゲーなんですよねぇ(苦笑)
ナポレオン戦記(アイレム販売)
これは記憶にないなぁ…
松本亨の株式必勝学(IMAGINNEER)
名前だけは知ってる。株なんて意味がわからない子供時代なんで持ってる友達はいなかったです。
名探偵ホームズ 霧のロンドン殺人事件(トーワチキ)
これも覚えてない…
ツインファミコン(SHARP)
これは画期的でした。カセットもディスクも遊べるんですよね。
画像にあるVRみたいなのは初めて見た。時代の先取り(笑)
ところでこの女優さん誰だっけ?
怒Ⅱ(ケイアミューズメントリース)
「怒」っていう戦争アクションは知ってたけど続編があったとは知りませんでした。
なぜか剣持ってファンタジーっぽくなってるし(笑)
クソゲー臭がぷんぷんしてきて良いですね!
他にもたくさん攻略記事や新作発表されてましたけど数が多すぎて全部は載せられませんでした。
調べて見るとこの昭和63年はファミコンソフトが142本も発売された年なんですね。
月平均12本弱の新作ソフト、118ページで隔週発刊の雑誌に詰め込むと大変なことになるんですね。
週間ゲームベスト20
出して欲しいソフト、前人気、販売本数などのベスト20の集計データです。
読者からのアンケートと実際の売上実績から出してるのでしょう。
当時はこういう記事をワクワクしながら読んでました。
PC Engine FAN
まだPCエンジンが発売されたばかりだったのでPCエンジンの記事はファミマガの中で数ページのコーナーとして取り扱ってました。
その後PCエンジンの人気も高まり、徳間書店はこの号の7ヶ月後の1988年10月からPC Engine FANを独立創刊させます。
超ウルトラ技+1
出た〜!(笑)
懐かしのウル技(テク)!
毎号50個~100個の読者から募集したウル技を紹介するコーナー。
技のすごさによって「横綱」や「小結」など相撲の格付けを真似て評価をしてました。
当時はバグ技もれっきとした裏技としての扱いだったんですよね。
このコーナーのすごいのは1個だけ編集部が勝手に作った「嘘技」があるとこです。
純真な小学生だった筆者たちはその嘘技を信じてなんどもなんども繰り返しその技を出そうとしますが失敗ます。
それでもタイミング問題か?何か見落としてるのか?と膨大な時間を費やしてチャレンジしても結局できずにがっかり。
そして翌月のファミマガに載ってる「先週の嘘技の答」でそれが嘘技だったと知った時のショックといったらもう…
水晶の龍の「シンシアと野球拳ができる」の嘘技!オマエのことだよ!
親が寝静まった深夜にこっそり起きて何度チャレンジしたことか!
純粋な小学生の気持ちを踏みにじりやがって!(怒)
新作カレンダー
そして巻末はおきまりの「新作カレンダー」のコーナー。
今後発売されるソフト一覧です。
当時は発売延期は当たり前、それどころかここに載ってても、開発途中で運転資金が無くなりメーカー倒産などで最終的に発売されないソフトも多々ありました。
とりあえず載っけとけ!って感じが見え見えで最高です。
最後に
何十年ぶりに出てきたファミマガ、じっくり読んでいたらあの頃を思い出してしまいました。
色々といい加減な時代でしたがそんなゆる〜い昭和が筆者は大好きでした。
ファミコンを通して当時を振り返るのもまた良いものですね。
実はクローゼットの奥からはこのファミマガ以外にも懐かしいアイテムが何種類か発掘されたのでそれはまたの機会に記事にしようと思います。
今回はインターネットのない時代のファミっ子たちのバイブル『ファミリーコンピュータマガジン』の紹介でした。
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