『ロックマン』は1987年12月17日にCAPCOMよりファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたアクションゲーム。
ファミコン初期の横スクロールACTであり、のちにたくさんのシリーズ作品が発売されるCAPCOMの看板シリーズの記念すべき第1作である。
ロックマンシリーズ
CAPCOMの看板シリーズのひとつである『ロックマンシリーズ』。
その可愛らしい見た目のキャラクターと、骨太な高難易度アクションが人気であり全世界で愛されるシリーズである。
ナンバリングタイトルだけで11作品。
派生シリーズやリメイクなども合わせるとなんと131作品以上が発売され、全世界での販売本数は3,000万本以上と言われるモンスタータイトルだ(2019年現在)。
初代ロックマン
のちに数えきれぬシリーズが制作される事になる『ロックマンシリーズ』の記念すべき第1作目。
高難易度なアクション制と、倒したボスの武器を利用しながらステージを攻略していくシステムが斬新で人気を呼んだ。
ショットとジャンプを駆使して進めてゆく横スクロールアクションの金字塔としての基本システムは既にこの1作目で確立されており、その後のシリーズにも受け継がれている。
販売本数は120万本であり、これはファミコンソフト全1,252本の内29位の実績である。
ストーリー
200X年、科学の進歩によって人々は工業用の人型ロボットを生みだした。
しかしある日、その工業用ロボットたちが一斉に暴れ出し人間に反旗を翻した!
それはロボットの力で世界征服を企む悪の天才科学者ワイリーの仕業であった!
工業用ロボット第一人者であるライト博士は、自分の息子の様に可愛がっているロックを戦闘用ロボット“ロックマン”として改造した。
改造され暴れている6体のロボットを回収すべく、ワイリー博士のロボット大工場へ向かわせた!
かくして平和を取り戻すため、ロックマンの戦いが始まった!
ゲームシステム
オーソドックスな基本ルール
基本システムは十字キーでの移動とジャンプ&ショットを使うオーソドックスなものとなっている。
ライフ制+残機制となっており、ダメージを受けライフが0になるか、穴に転落など即死系のミスで1機失う。
全機失うとゲームオーバーだが、コンテニューは何度でも可能。
個性的な10個のステージ
スタート時は選択制の6つのステージから好きな順に攻略していく事ができる。
6つのステージ全てを攻略すると、最終面である4つのワイリーステージが現れる。
それを含む計10ステージをクリアすればエンディングとなる。
尚、一度クリアしたステージにも再挑戦する事が可能。
7つの特殊武器を駆使しろ
何と言っても本作の一番の特徴は“倒したボスの特殊武器を使える様になる”点である。
特殊武器はエネルギー消費制のため、使用回数には制限があるが初期装備の「ロックバスター」が効かない敵にも有効であったりとステージ攻略に欠かせない物となっている。
それ以外に全てのボスは特殊武器のいずれかが弱点となっており、弱点となる特殊武器を使うと攻略し易くなるので、どの順番でステージをクリアしていくかの戦略も重要だ。
玄人好みの高難易度アクション
敵ボスの特殊武器を奪い利用できたり、攻略するステージの順番を自分で選択できる戦略的要素など、斬新なシステムが目に付きやすいが、本作の1番の評価点は緻密な計算に基づいた高難易度アクションである。
過去のアクションゲームを徹底的に研究し、設計されたアクションは非常に難易度が高かったが、決して理不尽ではなく何度もゲームオーバーになりながらも攻略法を見出す事によりちゃんと先に進める様になる。
その絶妙なバランス調整に魅入られ、夢中になるプレイヤーが続出した。
しかしこの初代『ロックマン』はセーブ機能はおろかパスワードによるコンティニューシステムが導入されていなかった。
一度電源を切ったら次は最初からという仕様だったため「ファミコンは1日1時間」とされる事が多いこの時代にお母さんに怒られながらファミっ子たちはクリアを目指した。
筆者と『ロックマン』
筆者が小学生の頃に発売された本作は仲間内でも大人気でした。
『ロックマン』のカセットを持っている友達の家に集まり、皆で攻略を考えながら交代でプレイしました。
幼かった筆者たちにとって本作の難易度はかなりのもので、クリアどころかワイリーステージに辿り着くことすら出来ませんでした。
それでも友達同士でワイワイと楽しく攻略したしたのは今でも良き思い出として心に残ってます。
現在ではSwitch・PS4を始め各プラットホームにて、ナンバリングタイトルの1~10までを収録した『ロックマン クラシックコレクション1+2』が発売されています。
久しぶりに『ロックマン』をプレイしたい方はこの機会に購入してみてはいかがだろうか?
今回はCAPCOM看板アクションシリーズの記念すべき第1弾『ロックマン』の紹介でした。
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