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【ロードランナー】地下迷宮の金塊を奪って地上へ脱出しろ!ファミコン初のサードパーティ制作&横スクロール採用であるアクションゲームの金字塔!【ファミコン・ハドソン・レビュー】

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『ロードランナー』は1984年7月20日にハドソンからファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたパズルアクションゲーム。

オリジナルは1983年に米ブロードバンド社よりApple Ⅱ用ソフトとして発売された。

オリジナルの段階で高い水準で完成されたパズルアクションゲームとして有名であり、この36年間で100種類以上の『ロードランナー』が20社以上から発売されている。

本記事ではハドソンから1984年に発売されたファミコン版『ロードランナー』を中心に紹介する。

 

ロードランナーとは

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ロードランナーとはステージ内に散らばる金塊を全て集めて、ステージ最上階から脱出するのが目的のゲームである。

ステージには警備ロボットが複数体巡回しており、主人公を捕まえようと追いかけてくる。

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主人公の「ランナーくん」はレーザーガンで左右のレンガを掘ることができ、掘ったレンガは一定時間経つと自然に再生する。

これを利用して、普通では行けない場所に入り込んだり、警備ロボットを穴に落とし倒したりすることができる。

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これらの仕様によるパズル要素が加わることで他に類を見ない傑作タイトルとなった。

警備ロボットに捕まったり、掘ったレンガに自ら埋まってしまうとミスとなり1機失う。全機失うとゲームオーバーとなる。

 

バンゲリング帝国三部作

『ロードランナー』は「バンゲリング帝国三部作」のひとつである。

「バンゲリング帝国三部作」とはバンゲリング帝国との戦いを舞台に描かれるブロードバンド社の開発によるゲームソフトであり、下記の3つのタイトルがそれに当たる。

 

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バンゲリング帝国に強奪された金塊の奪還を描く『ロードランナー』。

 

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バンゲリング湾への強襲作戦を描く『バンゲリングベイ』。

 

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バンゲリング帝国につかまった捕虜の救出劇を描く『チョップリプター』。

 

これらのタイトルはすべてファミコンに移植されており、『バンゲリングベイ』と『ロードランナー』はハドソンより、『チョップリプター』はジャレコより発売されている。

 

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クラシック版『ロードランナー』

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記念すべき元祖『ロードランナー』は米ブロードバンド社により、Apple Ⅱ用ソフトとして発売された。

日本ではハドソンから発売されたファミコン版のイメージが強いとは思うが、こちらが元祖でありオリジナルである。

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キャラクターが半角1カーソルのサイズでとても小さいので、ステージを1画面に納められているのが特徴。

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現在ではアプリ版が発売されており、スマホやタブレットでプレイすることが可能である。

 

ファミコン版『ロードランナー』 

初のサードパーティー製ソフト

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先ほども記述したが日本で『ロードランナー』と言えばハドソンが昭和59年に移植・発売したファミコン版を思い浮かべる人が大半であろう。

実はこのソフト、同社の『ナッツ&ミルク』と並んでファミコン初のサードパーティー製ソフト(任天堂以外の会社のソフト)として有名である。

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ナッツ&ミルク:ハドソン

 

初の横スクロール画面採用ソフト

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そしてファミコン初のスクロール画面を採用した記念すべきタイトルでもある。

ファミコン版は低年齢層のファミっ子たちが対象と言う事もあり、オリジナルに比べキャラクターサイズが大幅に大きく、可愛くなっている。

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そのためステージが1画面に表示し切れず左右スクロールが採用されることになった。

しかし本家のブロードバンド社からは“1画面に表示できないとパズル性を損ねる恐れがある”とスクロール採用にNGが出てしまった…。

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それをなんとか説得して発売にこぎつけたのが、ハドソン創業者である工藤社長と高橋名人であった。

高橋名人に関してはこの時はまだ名人としての肩書きは無く、一介の営業社員でしかなかった頃の話である。

 

耳に残るBGM

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ファミコン版『ロードランナー』と言えばあの心地よいBGMである。

あのリズミカルで可愛い独特のBGMは、不思議と耳に残る音楽であり今でも憶えてるゲーマーも多いのではないだろうか?

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このBGMは翌年発売された続編『チャンピオンシップロードランナー』でも再び採用されている。

 

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ボンバーマン

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このゲームの主人公「ランナーくん」の過去を描くスピンオフストーリーがある。

「ランナーくん」はかつては悪の手先として地下迷宮で爆弾を作る仕事をしている「ボンバーマン」と呼ばれるロボットだった。

そんな毎日が嫌で堪らなかったボンバーマンは、ある日こんなうわさを耳にする。

“地下迷宮を抜け出して地上に出れば人間になれるらしい”

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ボンバーマンは地上に出ることを決心する。そして人間になるんだ!

裏切り者を捕まえようとするたくさんの敵に追われながら、爆弾を駆使して地下迷宮からの脱出を目指す!

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と言うのが、のちに大人気シリーズとなる『ボンバーマン』のストーリーだ。

そのため『ボンバーマン』の主人公は『ロードランナー』の警備ロボットと同じ姿をしている。

ちなみにオリジナル版ではそんな話は一切なく、完全にハドソン独自の設定である。

著作権等が緩い時代だからこそできた賜物か…。

 

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筆者と『ロードランナー』

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このタイトルが発売された昭和59年に筆者はまだファミコン本体を所有していなかった。

それどころかファミコンを触ったことも無かったかもしれない年齢だった。

たしか『ロードランナー』を始めてプレイしたのは昭和62年に友達から借りて遊んだ時だと記憶している。

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発売から3年も経つ古いタイトルなのに妙に引き込まれ、気づいたらドハマりしたのが懐かしい。

本作の持つ独特のパズル要素と絶妙なアクションバランス、そして可愛いBGMにすっかり魅了されてしまったのだ。

名作はいつまでも色褪せないということなのだろう。

結局全50面の内半分もクリアできなかったが、自分なりに攻略法を考え、研究して一生懸命遊んだのは良い思い出だ。

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大人になってからiPhoneアプリのクラシック版で少し遊んだが、やはり筆者にとっての『ロードランナー』はハドソンのファミコン版であり、あの“デデッテ デデッテ デデッテ デデデ…♪”というBGMが無いとイマイチ盛り上がりに欠けていた(笑)。

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Switchには『ロードランナー・レガシー』がきているが、ファミコン版『ロードランナー』の移植はまだないので、Nintendo Switch Onlineに配信がくるのを待つことにする。

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今回はパズルアクションの金字塔『ロードランナー』の紹介でした。

 

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