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【ワンダーモモ】ナムコ御乱心!?アイドル×特撮ヒーロー!80's末期に解き放たれた異色のアクションゲーム!【PCエンジン・ナムコ・レビュー】

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『ワンダーモモ』は1989年4月21日にPCエンジン用ソフトとしてナムコから発売されたアクションゲーム。

オリジナルは同社が1987年に稼働させたアーケードゲーム。

それまでのナムコのイメージを覆す衝撃作として話題となったタイトルである。

本記事ではPCエンジン版をメインとしている。

 

『ワンダーモモ』とは

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『ワンダーモモ』とはナムコ黄金期であった80年代末期において突如発売されたイロモノタイトルとしてゲーマーたちに衝撃を与えた問題作だ。

80年代のナムコといえば『ゼビウス』『パックマン』『ドルアーガの塔』など超名作と呼ばれるタイトルを立て続けにヒットさせ、まさに“「遊び」をクリエイトする”という自社のキャッチコピー通りのトップゲームメーカーだった。 

 

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そんなナムコが突如発売したのがこの『ワンダーモモ』だ。

80年代後期に人気であった「アイドル」と「特撮ヒロイン」を組み合わせたアクションゲームであり、今までのナムコの硬派な印象のゲームとはまったく別次元の路線である本作にゲーマーたちは困惑した。

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特撮ヒロインショーで、悪の組織との戦いを演じる美少女アイドル神田桃が惜し気もなくパンチラを披露しながら戦うという内容は当時としては極めてイロモノ枠であり、古くからのナムコファンの間では「ナムコが狂った」「ナムコの終焉」などの批評を浴びる一面もあった。

しかし、見る角度を変えると、当時としてはまだまだ珍しかった女の子を主人公に据えた先進的な設定からギャルゲーの先駆的作品としての評価も得ている。

 

ゲーム内容

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プレイヤーはナムコシアターで大人気の舞台劇「ワンダーモモ」の主人公を演じている女子高生アイドルである神田桃を操作して、悪の異次元怪人軍団ワルデモンを倒してゆく。

ちなみに神田桃のスリーサイズは上から82・57・84であり、ゲーム中のボイスは当時ナムコに勤務していた女性社員が担当している。

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本作はステージクリア型の横スクロールアクションであるが、舞台劇という設定上ステージは舞台となっており3画面分くらいの狭いステージを動き回りながら敵を倒してゆく流れとなっている。

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舞台下には腕を振り上げて応援する親衛隊が描かれていたり、舞台袖から突如カメラ小僧が現れ、モモを執拗に追いかけ隙を見せるとフラッシュを炊いて激写されるなど舞台劇としてのコミカルな演出が微笑ましい(笑)。

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モモは敵を倒すごとに溜まってゆく“ワンダーメーター”が溜まると“ワンダーモモ”に変身することができる。

変身中は様々な能力がパワーアップし、無双状態になるが時間経過とともにこの状態は解けてしまうので、敵の攻撃が激しくなる場面に変身のタイミングを合わせるのがコツである。

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美少女が足を振り上げてキックする度に、ダメージを食らって転倒する度に、パンツをチラつかせ、悲鳴を上げたり「もうだめ!」と泣き叫んだりとプレイしていてかなり恥ずかしい演出がてんこ盛りなゲームである(笑)。

 

PCエンジン版

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1989年に移植発売されたPCエンジン版は、ゲームセンターでは恥ずかしくてプレイできなかった「ワンダーモモ」を自宅で思う存分堪能できるという面で一部のプレイヤーに喜ばれた。

基本的にはアーケード準拠の移植だが容量の関係で一部変更が加えられていた。

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16だったステージ数が12へ削減された他、サンプリング音声や一部の大型敵のカットやキャラクターのモーションパターンの簡略化が為された。

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その代わり一定のステージをクリアするごとにモモのビジュアルカットが挿入されるようになり、ギャルゲー色が強化された。

水着カットや入浴カットなどなかなか際どいイラストにファンは大興奮だった(笑)。

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可愛いらしいキャラとは裏腹に難易度はかなり高めであったが、モモのイラストを見れるというご褒美を目指して萌える燃えるファンも多かった(笑)。

 

最後に

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本作が発売された昭和62年にはイロモノとして物議を醸したタイトルではあったが、現在では世の中に溢れてる美少女ゲームのはしりとも言える良作である。

キャラの作り込みが丁重なナムコの制作なだけの事はあって、なんだかんだ賛否両論ながら、主人公のモモは80年代のナムコを代表する人気女性キャラクターとなった。

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その人気は相当なもので、『ドルアーガの塔』のカイ、『ワルキューレの冒険』のワルキューレと合わせて当時のナムコ三大ヒロインとして多大な人気を集め、一時期ゲーメストの人気キャラ投票で三者で上位を独占するほどの人気を誇っていた。

 

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本作がPCエンジンで発売され時、筆者はまだ小学生であったが、友達からこのソフトを借りてパンチラさせながら戦うモモをニヤニヤと見ながらプレイしたのが懐かしい。

お母さんが居間にくるとなんだかめっちゃ恥ずかしくて、電源を切って『妖怪道中記』や『遊々人生』にソフトを変えたのも良い思い出だ(笑)。

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今回は80's末期に解き放たれたギャルゲーのはしりとも言えるアクションゲーム『ワンダーモモ』の紹介でした!

 

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