『あっぱれ!ゲートボール』は1988年12月22日にPCエンジン用ソフトとしてハドソンから発売されたスポーツゲーム。
2007年7月にWiiのバーチャルコンソールにて配信された。
2020年3月19日に発売されたPCエンジンminiにも収録されている。
『あっぱれ!ゲートボール』とは
『あっぱれ!ゲートボール』はPCエンジン用ソフトとして、ハドソンより発売されたゲートボールをシュミレートしたスポーツゲームである。
PCエンジン本体発売から約1年後である、まだまだPCエンジン黎明期と言える時代に発売されたタイトルであり、Huカード型のROMカードリッジでデータ容量は2Mビット。
ゲートボールをビデオゲーム化した非常に珍しいタイトルであり、コンシューマ機では本作の他には『SIMPLE1500シリーズ THEゲートボール』くらいである。
ちゃんとした通常パッケージとしては恐らく世界で唯一のゲートボールゲームではなかろうか?(アプリは除く)。
この時代はまだゲームで遊ぶ層は子供中心だった中、主に年配の方のスポーツであるゲートボールを題材にした為、ルールなどが分からず敬遠されがちだった。
しかしながら実はゲートボールは戦略性が高く、奥深い面白さを持ったゲームである。
その魅力をしっかりと再現し、バランスも悪くない為、少数ではあるが遊んだことのあるプレイヤーにはコアな人気があったタイトルでもあった。
ゲームシステム
ゲームを開始すると「アクションモード」「シミュレーションモード」「レクチャーモード」の3種類から選択する画面になる。
「レクチャーモード」ではゲートボールのルールを詳しく解説してくれる。
ほとんどの若者はゲートボールのルールを知らないと思われるのでこの仕様が実装されているのはとてもありがたい。
「アクションモード」はショットの際にパワーゲージなどのタイミングをプレイヤーが決める。
「シミュレーションモード」はショットはCPU任せである。
その後「VS.コンピューター」か「VS.プレイヤー」(対戦モード)を選択。
「VS.コンピューター」を選んだ場合、CPUの強さを4段階から選べる。
「町内大会」「地区大会」「全国大会」「世界大会」とあり順にCPUが強くなる。
キャラクターは個性豊かな選手が12名用意されており、選手の特徴によって得手不得手が違うのでこちらが取る戦略も変わってくる。
その他にもコートの種類(土・芝)や試合時間、先攻/後攻などかなり細かくゲーム設定をいじる事ができる。
最後に
ルールを把握すると、途端に面白くなるのがゲートボール。
戦略性が高く、駆け引き要素が強いのでやればやるほどハマっていくだろう。
筆者はゲートボールには詳しくはないが、一説によると“将棋と同じくらい多くの戦法がある”とまで言われているらしいので、アクションテクニックだけでなく戦略の腕の方も大いに磨かなければ中々勝てない。
戦略の基本はタッチ(自分のボールを相手のボールに当てること)により、“スパーク”(当てたボールを動かせる)を狙って、相手のボールをコート外に押し出したりする嫌がらせを駆使することが中心になってくる。
その為、負けてる時はかなりストレスがたまる(笑)。
2P対戦プレイなどでは如実にその特性が出るので、友達と喧嘩にならない様に気をつけよう(笑)。
この様にゲートボールは中々に面白いスポーツであり、今ルールを覚えておけば老後に嗜む時にも役立つと思うので、機会があれば遊んでみても良いタイトルだと言えるだろう(笑)。
今回はPCエンジン黎明期の隠れた良作、高い戦略性と駆け引き要素が熱い『あっぱれ!ゲートボール』の紹介でした!
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