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【ファミコンウォーズ】母ちゃんたちには内緒だぞ〜♪ 今でもCMソングを口ずさむ。任天堂初のWar.SLG!【ファミコン・任天堂・レビュー】

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『ファミコンウォーズ』は1988年8月12日に任天堂よりファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたウォー・シミュレーションゲーム。

後に数々のシリーズが様々なハードで発売される事になる任天堂の代表SLGの記念すべき第1作目のタイトルである。

 

 

『ファミコンウォーズ』とは

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『ファミコンウォーズ』は『ファイアーエムブレム』と並び任天堂のSLGを代表するタイトルである。

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この頃PCゲーム市場では『大戦略(システムソフト)』や『三国志(コーエー)』などウォー・シミュレーションゲーム(以後“War.SLG”)が人気であり、そのジャンルを任天堂がファミコンへと持ち込んだのが本作である。

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正確にはファミコン初のWar.SLGはSDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』(バンダイ/1987.11)であるが、本作もファミコンにWar.SLGを根付かせたという意味では間違いなく始祖的タイトルのひとつと言える。

 

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ゲームシステム

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本作は兵器生産、都市占領、敵兵力壊滅、敵拠点制圧を目的とするWar.SLGである。

PCゲームのWar.SLGはかなり複雑なシステムであることが多かったが、本作のシステムはWar.SLGに馴染みがなく、比較的低年齢層が中心となるファミコンユーザー向けにかなり整理・簡略化されている。

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乱数的要素が少なく、戦闘の結果を予想することができる。

そのため、詰将棋のように何手も先を見越した作戦を立てることができる。

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現実の戦争を題材にしたWar.SLGというと、ミリタリー知識の無いプレイヤーは置いてけぼりになりがちだが、本作は、兵器の名称を「戦闘機」「戦車A」「輸送ヘリ」などとシンプルする事により、素人にもどのような兵器か把握ができる。

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グラフィックも全体的にデフォルメされており、重厚さや殺伐を適度に抑え、子供や女性のプレイヤー層にも馴染み易くしている。

このような工夫により、本作はミリタリーファン以外の幅広いゲームファンにも受け入れられ、大ヒットすることとなった。

 

『ファイアーエムブレム』の元となった作品

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後に任天堂より発売される『ファイアーエムブレム』は、本作のシステムをベースに各ユニットにクラスの違いを設け、能力値の差・経験値による成長などのRPGのようなキャラクターの概念を取り入れ制作されたタイトルであり、SRPGの草分け的存在と呼ばれている。

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つまり『ファミコンウォーズ』無くしては『ファイアーエムブレム』、延いてはSRPGというジャンルさえ生まれて来なかったかも知れないと考えると感慨深いものがある。

 

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強烈なインパクトだったテレビCM


CM 任天堂 ファミコンウォーズ (FC) [ Famicom Wars ]

『ファミコンウォーズ』を語る際に外せない話題として取り上げられるのがあのテレビCMだろう(笑)。

 

「ファミコンウォーズが出〜るぞ〜!」

「コイツはどえらいシミュレーション!」

「母ちゃんたちには内緒だぞ〜!」

 

CMの内容はアメリカ海兵隊の隊員が、訓練中に上記のゲーム宣伝の歌を歌うというものである。

昭和のファミっ子でこのCMを知らない者はいないと言えるほど強烈なインパクト放っており、今でもCMソングを歌えるおっさんも多いことだろう。

もちろん筆者も完璧に歌える(笑)。

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ちなみにこれは有名な戦争映画「フルメタル・ジャケット」のワンシーンをパロディ化したCMであり、なんと本物の海兵隊員、米軍演習地を使い撮影された。

教官と彼にしごかれる太めの隊員だけは、撮影のために呼ばれた俳優である。

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隊員は実際に歌っての撮影であった。(CMでは日本人のアフレコ)。

日本語を喋れない隊員にローマ字表記の歌詞カードを渡し、日本語のような発音をさせた。

撮影後、隊員たちにセリフの意味の説明をしたところ、「かあちゃんたちには内緒だぞ〜!」の箇所では爆笑が起きたという。

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1991年に続編として発売された『ゲームボーイウォーズ』ではアメリカ軍女性兵士が空軍飛行場で同じような構図で歌うCMが採用された。

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こちらは前作の歌詞の「母ちゃんたちには内緒だぞ〜!」の部分が「父ちゃん一緒に遊びましょ〜!」となっている(笑)。

 

最後に

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大ヒットした本作は筆者の周りでも流行り、友達は挙って夢中になっていた。

しかし筆者はこのゲームを買って貰えなかったので、もっぱら友人宅にて遊ばせてもらった。

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その為、主に対戦モードでのプレイしか経験がなく、対CPUとの1人用は未経験である。

カセットを所有していないにも拘らず例のCMソングは30年以上経った現在でも脳裏に焼き付いている。

なんなら酔っ払って風呂に入りながら口ずさむくらいだ(笑)。

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任天堂の看板ソフトとなった本作は、その後『スーパーファミコンウォーズ』『ゲームボーイウォーズ』『ファミコンウォーズDS』他、14本の続編が発売された。

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そろそろNintendo Switchにて新作が出ても良い頃なのではと密かに期待をしているタイトルのひとつである。

今回は「母ちゃんたちには内緒だぞ〜♪」でお馴染みの『ファミコンウォーズ』の紹介でした!

 

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