『ゴルフUSコース』は1987年6月14日に任天堂よりファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトとして発売されたゴルフゲーム。
大好評だった前作に引き続き、ディスクファックス対応の青色ディスクタイトルとなっている。
ゴルフUSコース
『ゴルフJAPANコース』の続編としてディスクファクス対応青色ディスクとして発売された。
前作よりグラフィック周りが大幅に変更されている。
マリオの服装が星条旗を思わせるスタイルに変更され、プレイ画面もJAPANコースに比べて広くなった。
しかし基本的な操作方法は前作を踏襲している。
4人まで同時ストロークプレイ可能となっている。
売上本数は56万本であり、これはディスクシステムソフト198本の中で第10位の実績である。
ゲームシステム
ゴルフゲームとしての基本操作は、本作の4ヵ月前に発売された『ゴルフJAPANコース』をほぼ踏襲している。
前作のUIを洗練し、ポリゴンやCGが無い時代なのに拘わらず擬似的に3Dでのマップ内全方向視点移動を実現しているのは圧巻。
マリオの衣装はタイトルに合わせ星条旗柄のUS仕様となっている。
本作最大の特徴は、3Dビューが大画面で表示される事である
プレイヤーはショットすたボールをこの3Dビューで眺めることになる。
そして着地後は自動的に俯瞰ビューに切り替わる。
なお、本作USコース・前作のJAPANコース共に国名で登場しているが特定の有名コースではなく、全てオリジナルのコースと思われる。
青いディスクカード
ディスクシステムは黄色のディスクが一般的だが、後期には青色のシャッター付きのディスクを必要とするソフトも発売された。
青いディスクカードは、198本販売されたFDS専用ソフトの中でも『ゴルフJAPANコース』『ゴルフUSコース』『中山美穂のときめきハイスクール』『ファミコングランプリ F1レース』『ファミコングランプリレースⅡ 3Dホットラリー』『リサの妖精伝説』の6本だけであった。
<青ディスクには書き換えソフトの制限は無いが、逆に黄色ディスクを青ディスク用の前記6タイトルに書き替えることはできないので実質黄色ディスクの上位互換と言う位置付けであった。
全国トーナメント
青いディスクカードは全国400箇所の販売店に設置された、「ディスクファクス」によりディスクに保存されたスコアやセーブデータなどを任天堂に送信する事が可能であった。
前作で大好評だったこの機能を使って行われた全国トーナメントは本作でも開催された。
今回の参加者は約7万7千人であり、前作とほぼ同人数が参加となった。
上位5,000名までの入賞者へは『パンチアウト!!』のゴールドROMカートリッジが賞品として贈られた。
ランキング100位以内にはさらにトロフィーが添えられた。
この『パンチアウト!!』が好評だったため、1987年11月に『マイクタイソン・パンチアウト!!』として任天堂から発売されることとなる。
余談ではあるが『パンチアウト‼』のゴールドROMカードリッジは非売品でレアアイテムであるが、上位入賞者5,000本&抽選で5,000本の計1万本が市場に配られたため、現在の価格はヤフオクで2万円前後とそこまで高騰してはいないようだ。
筆者と『ゴルフUSコース』
筆者はこのゲームをプレイしたことがありません。
前作は友達の家で遊んだことがあり、気にはなっていましたがプレイする機会に恵まれませんでした。
青色ディスクということもあり、黄色ディスクへの書き換えができなかったので、購入するか持っている友達に借りるかしないとプレイできないというのも敷居を上げていたと思います。
今ならNintendo Switch Onlineで配信される可能性もあるので、それを期待して待つことにします。
30年以上の時を経てこのゲームを遊んだ時、どんな感情が筆者の中に沸き起こるのか、少し楽しみです。
今回は任天堂が放つ青色ディスク第二弾『ゴルフUSコース』の紹介でした。
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