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【スターソルジャー】指を鍛えろ──。敵を撃て──。あのスターフォースからさらに進化を遂げたハドソン第2回全国ファミコンキャラバン公式認定ソフト!【ファミコン・ハドソン・レビュー】

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『スターソルジャー』は1986年6月13日にハドソンよりファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたシューティングゲーム。

ハドソンが『スターフォース』(1985)を基に、さらなる進化を遂げた作品として制作したタイトル。

『スターフォース』はテクモのACタイトルの移植であったが、本作はハドソンの完全オリジナルである。

 

『スターソルジャー』とは

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1985年にファミコンに移植・発売された縦スクロールゲームの金字塔『スターフォース』のスタイルを踏襲し、地上の標的・空中の標的に対するショットの撃ち分けを行う必要がなく、ひたすら連射で敵機への撃ち込みを重視したSTG。

 

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本作は『スターフォース』に様々な追加要素を加えられ、さらなる進化を遂げているタイトルとなっている。

昭和のSTGの代表格として数々のハードに移植された名作である。

販売本数は100万本であり、ファミコンソフト全1252本の中で42位である。

 

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激ムズの難易度

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これでもかと言うほどの数の敵を次々と撃ち落としてゆく本作。

敵の種類も40種類以上と多く、それぞれ癖があり多彩な攻撃を掻い潜りながら進めるのはかなりの集中力とテクニックを要する。

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さらに連射の速度がものを言うシステムなので常に小刻みに連打をし続けながらのプレイは疲れるため集中力を持続するのも大変である。

ステージが進むにつれ、敵の攻撃は何倍にも増して激しくなってくるため全面クリアするのは容易ではない。

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しかし決して理不尽なレベルという訳ではなく、敵の出現パターンや行動タイプを頭に叩き込み、何度も挑戦し、経験を重ねる事により攻略法を見出していけば先へ進める様になるバランスは評価されている。

ジョイパッドなどの自動連射コントローラーがあれば難易度をかなり下げることができる。

 

巨大ボス

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本作は全16ステージで構成されており、各ステージの最後にはボスが待ち受ける。

中でも4の倍数のステージのボス「ビッグスターブレイン」は画面の8割を占める巨大ボスであり話題になった。

平成に入るとこの様な巨大ボスは珍しくなくなるが、昭和でこのサイズのキャラはほとんど類を見ず、そのインパクトは絶大なものであった。

 

隠しキャラ

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『スターフォース』でもたくさんの隠しキャラが登場したが、本作ではそれをさらに上回る数が用意されている。

隠しキャラはそれぞれ特殊な条件を満たす事で出現させることができ、出現させると高得点ボーナスが入るため、ハイスコアを目指すにあたり隠しキャラの攻略は必須テクニックとなっている。

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本作の影響から、多くのプレイヤーが得点を意識するようになり、ファミコンゲーム業界はスコアアタック時代に突入することになった。

 

『第2回全国ファミコンキャラバン』公式認定ソフト

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本作は1986年にハドソンが主催し開催された『第2回全国ファミコンキャラバン』の公式認定ソフトとして使用された。

このキャラバンとは、日本全国のファミっ子たちが『スターソルジャー』の5分間プレイでスコアを競い合い、日本一を決める大会である。

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全国65カ所で予選を行い、予選突破した成績上位者が決勝大会に進み日本一を決める。

第2回の参加者は10万人強もおり大いに盛り上がった夏の祭典となった。

 

GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦

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大ブームであったファミコン人気を背景に、夏のキャラバンと事実上タイアップの内容で1986年7月20日に劇場公開された映画である。

高橋名人毛利名人が本作『スターソルジャー』にて得点を競い勝負する内容。

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同時上映はアニメ映画『RUNNING BOY スター・ソルジャーの秘密』。

16連射・命中率80%の高橋名人と14連射・命中率90%の互角と言われた2人のファミコン名人の激闘が描かれる。

 

筆者と『スターソルジャー』

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本作は前述した全国ファミコンキャラバンや高橋名人人気などの影響で、ファミっ子たちの間で大人気だった。

近所の年上のお兄ちゃんがこのソフトを所有していたので、よく遊びに行ってプレイさせてもらったものだ。

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しかしまだ幼かった事もあり、高難易度STGである本作はとても難しく全然上手くプレイする事ができなかった。

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そのお兄ちゃんはとてもゲームが上手く、ヒョイヒョイと無数の弾幕を掻い潜り、高速連射で敵をどんどん撃墜してゆき、とうとう筆者の目の前で全面クリアをしてくれた。

横で「頑張れ〜!」と応援しているだけだったが、まるで自分がクリアしたかの様に興奮し大喜びしたのを今でも憶えている(笑)。

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お兄ちゃんはその後引っ越してゆき、それ以来会っていない。

今でも本作のパッケージを見ると、あの茹だる様な暑い夏にエンディングを見ながら抱き合って喜んだのを思い出す。

今回はハドソンSTGの名作『スターソルジャー』の紹介でした。

 

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