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【スターフォース】連射と弾幕回避に特化したSTGの元祖!ハドソン夏の第1回全国キャラバン公式認定ソフト!【ファミコン・ハドソン・レビュー】

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『スターフォース』は1985年6月20日にハドソンがファミリーコンピュータ用ソフトとして発売したシューティングゲーム。

1984年9月にテーカン(後のテクモ→現コーエーテクモゲームス)がアーケード版にて稼働させた作品をハドソンがファミコン用に移植した。

連射でガンガン敵を撃破する爽快感と、弾除けのテクニックの面白さに特化したシューティングゲームの始祖と言えるタイトルであり、ファミコン版の移植も大成功で大ヒットとなった。

本記事ではファミコン版をメインとして取り扱っていく。

 

スターフォースとは

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 自機となるファイナルスターを操作し、次々あらわれる敵を倒していく単純明快で爽快なゲームである。

それまでの縦スクロールSTGの代表作であるナムコの『ゼビウス』に基本システムを倣いながらも、数多のオリジナル要素を加え、のちのタイトルに多大な影響を与えることになったSTGの金字塔である。

 

連射速度が最重要

『ゼビウス』との違いとして、メインショットで空中、地上の両方の敵を攻撃できることが挙げられる。

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これにより、弾の撃ち別けを必要としなくなり、とにかく撃ちまくる事が重要となっている。

ちなみにゼビウスは1画面に4発までしか弾は発射できなかったので、この点は大きな相違点と言えるだろう。

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本タイトルは連射速度という概念をゲーム性に取り入れたSTGの草分け的な作品であり、初めて数発当てなければ撃破できない耐久力を持った敵が登場する。

連射速度を高め、大量に表れる敵をバリバリ撃墜していく爽快感がウリのタイトルだ。

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この手のSTGが流行る様になり連射の必須性が上がったことで、翌年の1986年にハドソンから連射パッド『ジョイカードMK.2』が発売されるに至った。 

 

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たくさんの隠しボーナス

『ゼビウス』でもあった隠しボーナスだが、本作ではさらに多種多様な内容になっている。

ラリオス

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空中で合体する敵。

合体前にコアが光った瞬間に8発撃ちこんで破壊することで5万点のボーナスが入る。

ただし、連射速度が足りないと合体パーツに押しつぶされてしまう。

 

ジムダ・ステギ

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矢印の描かれた地上物「ジムダ」が二列で縦に長く並んだ敵キャラ。

一列を16個連続で破壊すると8万点ボーナス

 

ヒドン

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『ゼビウス』のソルを意識したと思われる隠しキャラ。

特定の場所に数発撃ちこむと出現し、破壊すると2000点ボーナス。 

 

マジッカ

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「?」が書かれた地上物が横に8つ並んでおり、4発撃つと裏返すことが出来る。

そのうち一つは笑顔の「ケラ」であり、ケラを出すことで1機UPする。

 

クレオパトラ

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浮遊大陸に描かれたシーラカンスの視線の先を16発撃ち出現させ、さらに16発撃ち込んで破壊すると本作最大のボーナスとなるのが100万点を獲得できる。

 

ハドソン夏の全国キャラバン

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「ハドソン全国キャラバン」とは、ハドソンが1985年から行っていたゲーム大会のことである。

「キャラバン」の名にふさわしく、北海道から沖縄まで全国各地を巡業していた。

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当時、ハドソンのキャラバンと言えばファミコンイベント最高峰の大会であり、ファミっ子たちの夏休みの一大イベントであった。

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キャラバンの情報はタイアップしている小学館のコロコロコミックが最速・独占で情報掲載をしており、子供たちはコロコロコミックを読みながら自分たちの町にハドソンが巡業で回って来るのを楽しみにしていた。

 

公式認定ソフト 

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そのキャラバンの第1回公式認定ソフトとして選ばれた記念すべきタイトルが『スターフォース』である。

第1回キャラバンで使用された本作は、のちのキャラバンSTGである『スターソルジャー』や『ヘクター'87』などの祖となり、様々な影響を残したタイトルとなった。

 

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高橋名人誕生

またこのキャラバンでのゲームの実演役としてハドソンの社員である高橋氏が指名された。

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どうせならイベントらしくいこうと「名人」という呼称を使うことが急遽決まり、ここに「高橋名人」が誕生したのである。

高橋名人はこの全国キャラバンで“16連射”を披露する。

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これがコロコロコミックで取り上げられるや否や、一躍子供たちのヒーローになる。

これを機にテレビや雑誌に登場するようにもなり、ついには映画に主演として出演するにまでの人気となった。

 

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筆者と『スターフォース』

筆者は本作が発売された時、まだファミコン本体を持っておりませんでした。

その為、友達の家で遊ばせてもらったくらいの記憶しかありません。

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全然先の面へ進むことはできませんでしたが、爽快なBGMは今でも耳に残っています。

もちろん幼かったためキャラバンに参加もできませんでした。

しかし幼心にコロコロコミックに掲載される大会の記事を読みその熱気を感じたり、近所のお兄ちゃんたちがキャラバンの話をしているのを聴いたりして、ワクワクしていたことを憶えています。

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もう少し早く生まれていれば、キャラバンに参加できていたかも知れませんね。

筆者より少し世代が上のゲーマーの方々には、きっと忘れられない祭典だったことでしょう。

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今回はハドソン第1回全国キャラバン公式認定ソフト『スターフォース』の紹介でした。

 

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