『PSYCHO BREAK(サイコブレイク)』は2014年10月23日にPS4 PS3 XB360 XBOneのマルチプラットホームソフトとしてベセスダ・ソフトワークスから発売されたサバイバルホラー。
元CAPCOMのゲームデザイナー三上真司氏がディレクターとして製作総指揮を執るという事で製作発表時から話題になった作品。
待望のサバイバルホラー超大作
三上真司氏と言えばバイオハザード1~4、逆転裁判1~3、ディノクライシス1~2、デビルメイクライなど数々の名作を手掛けた名デザイナーだ。
筆者も上記作品は何度もクリアするくらい大好きな作品である。
そんな稀代のクリエイターがPS4でサバイバルホラーを制作すると言うのだから否応無しにも期待に胸が膨らむ。
予約開始と同時にAmazonで予約をして発売日をまだかまだかと指折り数えて待った。
今思えばこの待っている時が一番幸せだったのかも知れない…
あらすじ
刑事セバスチャンとその相棒が凄惨な大量死亡事件の現場へ急行すると、そこには謎に包まれた強大な力が待ち構えていた。
他の警察官が次々と殺害されていく姿を目撃するなか、セバスチャンは何者かに襲われ、意識を失ってしまう。
目覚めた場所は化け物が徘徊する常に死と隣り合わせの狂気の世界だったが、セバスチャンは戦いながらも状況を理解していく。(プレイヤーは最後まで理解不能)
本物の悪夢がプレイヤーを襲う
そしてとうとう待ちに待った発売日!
Amazonから届いたソフトの封を興奮気味に破り捨てPS4の電源をONにした。
そんな筆者を待っていたのは理不尽な難易度と意味不明のストーリーという想像を絶する悪夢の洗礼であった!
なぜか終始上下に黒帯が入るゲーム画面。
この黒帯の為にせっかく大きなモニターでプレイしていても一回り小さな画面になってしまい非常に残念な気持ちに包まれる。
レターボックスと呼ばれるあくまで昭和のブラウン管テレビの4:3画面でこそ通用する手法をなぜワイド画面があたり前のこの時代で導入したのかは永遠の謎である。
「映画のような雰囲気を出したかった」と製作者は苦し紛れな説明をしている。
この上下の黒帯のせいで視界を大きく遮られ、画面外からの突然の攻撃や見えないトラップなどで何が起こったかも分からないまま即死する。
高橋名人も真っ青
そしてこの鬼畜な仕様に追い打ちをかける虚弱体質な主人公。
初期の段階では10歩走ったら息が切れて走るのをやめて勝手に歩き出す。化け物がすぐ後ろに迫ってるのに。
そんなんで完全に死にゲーと化しているこのタイトル。
筆者は新しいステージにくると、まず何回かわざと即死体験をして敵やトラップの出現位置を暗記する。そしてオートセーブ地点から再開して暗記を元に予測で交わしながら作業的にクリアしていった。
まるでファミコン時代のシューティングゲームを遊んでいるかのような錯覚すら覚える。
スターフォース楽しかったな。
夏のキャラバン盛り上がったよね!
まさにポルナレフ
筆者の考える本来あるべきサバイバルホラーと言うものは「恐怖→驚き→回避→考察→撃破(逃走)」という生き抜く為の試行錯誤が楽しいのだと思っている。
しかしサイコブレイクはそんな考えの遥か斜め上をいく。
このゲームの場合は
「あ!敵だ!」→GAME OVER
どうせ僕はエヴァに乗るしかないんですよね
しかもシナリオがまったくもって不可解。
難しいと言うより重要な説明がされていないので考察のしようがない。
物語が意味不明のために感情移入する事もできず、サバイバルホラーの醍醐味である恐怖心も完全に削がれる。
その内プレイヤーは感情のない死んだ様な目でただ作業的に「目標見つけてトリガーを引く」事を繰り返す木偶人形となる。
筆者はそうしてただ無感情にひたすら化け物の殺戮を繰り返し続け、意地とプライドだけでエンディングに辿り着いた。
リザルト画面に表示された死亡回数が300回を超えていてウケた。
地獄からの解放、そして悪夢の再開
やっと悪夢から解放された筆者はソフトを即売却した。まるで辛い過去を拭い去るかの様に…
のちにレターボックス排除のアップデート、DLC配信によるシナリオ補完が行われたおかげでかなりプレイしやすくなったらしい。
しかし筆者は再プレイする屈強な精神力は持ち合わせてない。
しかしそれから3年後…
まさかこのクソゲーの続編が発売されようとは思いもしなかった。
そしてその続編が類い稀なる傑作サバイバルホラーになろうとは誰が予想できたであろうか…?
悪夢はまだまだ続く…
今回は『PSYCHO BREAK』の紹介でした。
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