『biohazard7 resident evil(バイオハザード7 レジデントイービル)』は2017年1月26日にPlayStation4用ソフトとしてカプコンよりサバイバルホラーゲーム。
バイオハザードシリーズ20周年記念作品としてPSVR完全対応で発売された。
ナンバリング作品としては前作「バイオハザード6」からおよそ4年振りのリリース。
系列としては前作「6」での事件から4年後の2017年7月頃であり、主人公のイーサン・ウィンターズが妻のミアから受け取ったメッセージを切っ掛けにバイオハザードに見舞われたとある家に潜入し、ミアの救出と、そこからの脱出までのストーリーが描かれる。
本作は、シリーズで初めてCEROレーティングがZ(18才以上のみ対象)となる「バイオハザード7 レジデント イービル グロテクスVer.」も発売されている。
「日本ゲーム大賞」「プレイステーションアワード」などにおいて多くの賞を受賞した。
KITCHEN
バイオハザード7の開発中の一部コンテンツを「KITCHEN」というタイトルでPSVR専用コンテンツとして2015年のE3と東京ゲームショウに出展したところ、好評を博しました。
これによりホラーゲームとVRは相性がいいことが判明したため、バイオハザード7は全編をVR対応にすることが決定したのです。
そしてこのKITCHENがVR用ソフトとして翌年2016年にPlayStation Storeにて税込100円でDL販売される事になります。
筆者はバイオハザード7のプレイ前にまずはこのKITCHENでPSVRホラーを試すつもりで意気揚々とプレイ開始したがその怖さと言ったらもう!
ヘッドセットゴーグルを付けながら絶叫し、慌てふためく姿を家族に見られて爆笑されました(笑)
PSVRでのホラーゲームが最高のゲーム体験になる事を確信した筆者はいよいよメインであるバイオハザード7をプレイ開始します。
「バイオハザード7」あらすじ
イーサン・ウィンターズは3年前に突然行方不明となった妻ミアをずっと探し続けていた。
2017年7月のある日、ミアから「迎えに来てほしい」というメッセージが送られてくる。
イーサンはメッセージの情報を頼りに、ルイジアナ州ダルヴェイにあるベイカー牧場の跡地に赴く。
廃墟となったベイカー邸でミアと再会したが、イーサンの目の前で、ミアは次第に様子がおかしくなってついには正気を失い、イーサンに襲いかかってくる。
やむなくイーサンはミアを撃退するが、その直後に背後から謎の人物に襲撃され、意識を失う。
やがて、目を覚ましたイーサンが見たものは、不死身の怪物に変貌し、おぞましい料理の乗った食卓を囲むベイカー家の住人の姿だった。
屋敷に囚われてしまったイーサンは、電話でコンタクトを取ってきた謎の女性ゾイの協力を得ながら、狂気に満ちたベイカー農場からの脱出を試みる。
そして、長い探索の果てにミアやベイカー家を襲った生物災害(バイオハザード)の真実を知り、すべての元凶として屋敷に潜む邪悪な存在と対峙することになる。
登場人物
イーサン・ウィンターズ
本作の主人公。
既婚者だが3年前に妻のミアが謎の失踪を遂げており、突如彼女から届けられたメッセージをきっかけに単身でベイカー邸を探索していたところ、謎の一族、「ベイカー一家」に拉致された。
全編通して主人公の真正面からの描写は無い。
ミア・ウィンターズ
3年前から行方不明になっていたイーサンの妻。
イーサンは彼女の名前で送られてきた「迎えに来てほしい」というメッセージに従ってベイカー邸を訪れたが、冒頭ではイーサンに「あなたに嘘をついていた」「私を探さないで」というメッセージを送ろうとしていたり、ベイカー邸で彼と再会した際には突如として凶暴化し襲い掛かるなどの不可解な行動を見せる。
ゾイ・ベイカー
ベイカー邸を訪れたイーサンを電話でサポートする謎の女性。
正体は「ベイカー一家」の長女で、ジャックに拉致されたイーサンの手当てを行い、コデックスを取り付けたのも彼女である。
ジャック・ベイカー
「ベイカー一家」の主。
「家族」という概念に歪で執拗な思想を持っており、拉致したイーサンを「家族になる」と称して監禁し猟奇的な暴行を繰り返す。
ごく普通の初老の男性に見えるが驚異的な怪力と不死身の再生能力を持ち、ベイカー邸からの脱出を目指すイーサンを執拗に追跡する。
マーガレット・ベイカー
ジャックの女房。
「家族」として招かれた者に甲斐甲斐しく食事を振る舞うなど世話を焼こうとするが、ヒステリックな性格でふとしたきっかけで気性が荒くなり、苛立つと常に暴言を吐く。
特に自分の手料理を蔑ろに扱う者に対しては激しく激昂する。
ルーカス・ベイカー
ジャックとマーガレットの長男で、ゾイの兄。
素行の悪い不良で、過去のVTRに登場するテレビ局のクルーたちも彼の悪評を語っていた。
biohazard7とは
今作からTPSからFPSへと脱却したバイオハザードはFPSのために開発されたフォトリアルな新しいゲームエンジン「REエンジン」を搭載されました。
原点回帰を掲げた「BIOHAZARD(大文字表記に戻してる)」シリーズの7作目。
これまでにも「原点回帰」というキーワードで制作されてきた作品はあるが、キーワードとゲーム内容の乖離が目立ち、純粋な出来も悪いものが大半でした。
本作はシリーズ独自の恐怖性の復古を目標に掲げ、最初のフルモデルチェンジ作である「4」とはまた違った方向性でのマンネリ打破が試みられてます。
2016年6月14日にPlayStation Plusの会員限定でPS4用の体験版が配信され、従来とは異なるFPS(一人称視点)操作や怖さに重きをおいた作風が注目を集めました。
更にシリーズ初となる演出強化バージョンの同時発売も行うという、より恐怖感を強めるための工夫も行われています。
PSVRでプレイする事により真の恐怖を体験できる
PlayStation VRは2016年10月13日に発売されるが、あまりの人気の高さとSONYの供給不足により発売より1年以上経っても常に品切れ状態でした。
筆者はバイオハザード7がPSVR完全対応と知ってからは必ずPSVRでプレイすると決めていました。
やっと念願のPSVRを購入できたのは2017年3月だったのでバイオハザード7のソフトは発売日に購入したものの実際のプレイは約2ヶ月遅れでのスタートとなりました。
120%ゲームを楽しむため、自らに課した情報統制によりまったくネタバレの無い状態でゲームを開始するという徹底ぶりです。
夢にまで見たPSVRでのバイオハザードは想像以上のリアルさであり「ひょっとしてこれはゲームではなく現実なのでは?」という錯覚すら覚える、悪夢の様な恐怖体験となりました。
PSVRとサバイバルホラーの相性は間違いなく抜群です。
筆者はあまりの恐ろしさに絶叫し、何度かヘッドセットゴーグルを脱いで壁に投げつけそうになる程の恐怖を味わいました(笑)
この恐怖体験は言葉だけでは言い表せません。
是非PSVRでのプレイをお勧めします。
PSVRを購入し貴方自身の目と身体でベイカー家へ迷い込んだ恐怖を体験してください。
想像を絶する恐怖が貴方を待ち受けている事でしょう。
「原点回帰」どころか原点を超える恐怖に
今作はシリーズキャラクターがでてきてしまい、キャラクターの個性などに縛られてしまうことを懸念したため主人公を筆頭に全て7のオリジナルキャラ、そして主人公は武器の取り扱い訓練も受けた事ないまるっきりの素人です。
そのためより一層現実味を帯びた恐怖が実現しました。
続編が出るたびにアクション制に舵を切り、どんどん恐怖感が失われてきたバイオハザードシリーズですが今回は製作スタッフも「原点回帰」を掲げて今一度恐怖を主軸にしたタイトルとして製作したと言います。
その結果完成されたモノは原点回帰どころか初期のバイオハザードを凌駕する恐怖の物語となりました。
「怖さ」だけで言ったら確実に「1」をも超えています。
筆者のクリアタイムは15時間ほどでした。
通常10時間前後でクリア出来るみたいですがVRを装着して実際にベイカー邸を住人から逃げながら探索していると「この先に何かあると思うと怖すぎて先に進めない」「イカれたベイカー家の住人に怯えて何度もゾイのトレーラーハウスに逃げ戻る」という行動を繰り返していたので必要以上に時間が掛かりました。
簡単に言うと「マジでビビってた」と言うことですね(笑)
恐怖の度合いで言うとバイオハザード1を超えたと言いましたがどちらが好きか?と問われたら個人的には「1」に軍配を上げます。
理由としては「1」は中盤までは恐怖感が先行するのですが、後半に掛け武器や弾薬が確保されてからはB.O.W.を殲滅していく爽快感が魅力でありました。
それに対して「7」は主人公が一般人という事もあり最後まで弱いままなのと、B.O.W.の種類がとても少ないのでベイカー家の住人以外との戦闘が単調になってしまった事などが挙げられます。
それでも今作はとことん恐怖を追求した意欲作であり、アクションゲームと化していた最近のバイオハザードに憂いを感じていた筆者としてはとても嬉しい方向転換となっていて大いに楽しめました。
是非一度プレイをしてみてください。自信を持ってお勧めできるタイトルです。
そして重ね重ねにはなりますがPSVRでのプレイを強く推奨します。
ことサバイバルホラーの関してはモニターでプレイするのとVRでプレイするのでは全く別物となっております。
モニターで一度クリアした人も可能であればPSVRでもう一度遊んで見てください。
そこでは想像を絶する恐怖の世界と未来のゲーム体験が貴方を待ち受けている事でしょう。
今回は『biohazard7 resident evil』の紹介でした。
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