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【Magic Scroll Tactics】横スクロール視点の斬新なシミュレーションRPG!【Switch・オートリ電子・レビュー】

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『Magic Scroll Tactics(マジックスクロールタクティクス)』は2018年4月27日にオートリ電子よりSteam向けで発売されたインディーゲーム。

ジャンルはSRPG。

2018年10月25日にNintendo SwitchでもDL専用ソフトとして販売開始された。

値段はSteamが1,220円、Switchが1,200円。

可愛いキャラクターデザインと物語にマッチしたBGMで、とっつき易い良作ゲームである。

 

サイドビュー視点でのSRPG

本タイトルの最大の特徴は、『ファイアーエムブレム』や『タクティクスオウガ』といったSRPGの様な見下ろし型ではなく横スクロールでのマップが採用されていることだろう。

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左右前後に高低差を加えた通常のSRPGに比べて簡単かと思いきや、横スクロールならではの特長を活かしたシステムを導入しておりなかなかやり応えのあるゲームとなっている。

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例えば攻撃を加える際は敵より高い位置からアタックした方が命中率が上がり、逆はミスや回避される可能性が高くなる。

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弓矢などは高い位置から下段へ向けて放つ場合より長距離まで射程が伸びるなど、ちゃんと頭を使って有利なポジションをキープしながら敵部隊を殲滅していかなければ行き詰まってしまうだろう。

 

ストーリー

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仕事で辺境の島にやってきた帝国の召喚士ナシュ。

そこでは遥か昔、その地を破滅に追いこんだ古代の魔女「カオスマギ」が封印されていた。

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そこで知り合った封印の巫女「カコ」から、現在「カオスマギ」の4人の弟子が魔女の封印を解き、復活させようとしていることを聞かされる。

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封印の解除はすぐそこまで迫っており、本国の援軍を待っている猶予は無いと判断した「ナシュ」は「カコ」と共に、召喚した5人の戦士たちと魔女の弟子たちと戦うことになる。

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そんな中、この地の財宝を狙う女海賊なども登場し三つ巴の展開にも。

「ナシュ」は封印の巫女と力を合わせ、悪の野望を打ち砕くことができるのだろうか。

 

可愛いキャラたち

とても可愛いキャラクターデザインによって描かれたキャラたちは、愛着が湧きやすくプレイヤーが物語にのめり込むのに一役買っている。

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召喚士である主人公の女の子「ナシュ」を筆頭に、味方の巫女や敵の女海賊、町のショップの売り子まで容姿、性格と共に好感の持てるキャラクターがたくさん登場する。

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召喚兵は「ガーディアン」「ウォリアー」「アーチャー」「メイジ」「ヒーラー」の5タイプでそれぞれ能力や装備できる武具が変わる。

転職も可能なのでメイジが2人の隊にすることなどもできる。

 

マップシステム

視点がサイドビューと言う事を除くと、他のシステムはよくある王道SRPGを踏襲してる部分が多く、よく言えば完成されており、悪く言えばオリジナリティに欠ける。

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ストーリーはChapter1からChapter5までの全5章にて成っており、各章が複数のマップで構成されている。

Chapter1の1面をクリアすると物語が進展して、次の2面がマップ上に出現しプレイできるといった具合に基本1本道で進めていくことになる。

 

成長システム

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レベルが上がると、アビリティポイントを獲得する。

そのポイントを好みのアビリティに振り分け、スキルを修得していくシステムである。

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修得できるスキルは職業によって違うが、純粋にHPや攻撃力をアップするものから、魔法や剣技などのような得意技、移動速度アップまで多種様々用意されている。

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使えるアビリティ―が増えると、敵の弱点を突くことができたり、戦略の幅が広がるのでかなり有利に戦闘を進めることが可能となる。

 

難易度は低め

味方ユニットは、主人公の召喚士「ナシュ」と封印の巫女「カコ」、あとは「ナシュ」が召喚する5人の召喚兵の最大7人。

敵も多くて10数体と少人数での戦闘なのでそこまで複雑な配置や駆け引きにはならない。

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Chapter3くらいまでは初見でも攻略できるくらいの簡単なマップが多いが、Chapter4以降は地形が複雑だったり敵がかなり強くなってきたりして少しずつ難易度が増してくる。

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とは言え味方ユニットは死亡しても次の面では復活してペナルティー無しで参戦できる。

『ファイアーエムブレム』のように死んだキャラはもう出てこないという訳ではないので結構甘い戦略でも勝てる時は勝ててしまう。

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それでもキツければ何度でも戦えるレベル上げ&お金稼ぎのフリーマップもあるので、そこを何度もチャレンジしてレベルを上げたり装備強化してしまえばごり押しで攻略も可能だ。

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しかもこのゲームには「Auto」モードがある。

「Auto」にしておけば勝手に戦闘してくれるので、ストーリーマップやボス戦ではお勧めできないがフリーマップならかなり重宝する。

他のゲームをやったり漫画を読みながらレベル上げができるのでとても楽ちんだ。

 

攻略のヒント

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先ほども書いた通り序盤は然程行き詰ることなく進められると思う。

後半戦からだんだん難しくなってきて、ラスボス「カオスマギ」との対決を含む終盤のマップともなるとそれ相応に苦戦する事になる。

筆者がプレイした際に有効だと思った戦略を少し記しておく。

クイック

行動順を速める魔法。

相手が1度動く間に2度動けるのでとても有効。

援護射撃

アーチャーには援護射撃のアビリティーをレベル3(最高レベル)まで早い段階で修得させよう。

味方の攻撃に合わせ、ターン無視での追加射撃を高確率で発動するのでかなりダメージを稼げる。

ドラゴンの牙

ドラゴンに対してダメージ増幅される特攻アイテム。

主人公、ウォリアー、アーチャーに装備させるのがおすすめ。

後半戦のボス以外の敵で強いのはドラゴン系が多い。

戦士系のユニットでドラゴンを駆逐するのに有効。

蘇生薬

味方が死んだ際に生き返らせ戦線復帰させるレイズの呪文はデフォルトではヒーラーと巫女しか使えない。

蘇生薬使用のアビリティーを開放しておけば誰でも蘇生させる事ができるので全員に修得させるとかなり便利。

蘇生薬は戦闘が終わるたびに所有上限である9個に補充しよう。

防御より攻撃重視

メイジ系のユニットは防御力を上げる装備より、魔法攻撃力アップアイテムで身を固めれば、魔法攻撃が強大になりかなりのダメージを稼げる。

ウォリアーなど戦士系のユニットは防御関連のアビリティーより攻撃特化型のアビリティーを憶えさせ一気に敵を殲滅する方が強い。

 

最後に

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可愛いキャラと適度な難易度で結構楽しめるのにも関わらず1,200円というリーズナブルな価格のインディータイトル。

数あるSwitchのインディーゲームの中でもおすすめの1本である。

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1面当たりのプレイ時間は10分程度、クリアまでのプレイタイムは約25時間だったが、筆者はフリーバトルでレベルをかなり上げたので、普通にプレイすれば20時間を切れるのではないだろうか。

BGMもなかなか秀逸でSTEAMでオリジナルサウンドトラックが870円で販売されているので気に入った方は購入しても良いと思う。

今回はSRPG好きなら一度遊んでみて欲しいタイトル『Magic Scroll Tactics』の紹介でした。

 

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