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【biohazard】そこを歩く、という恐怖──。多くのゲーマーに衝撃を与えた元祖サバイバルホラー金字塔の記念すべきシリーズ第一弾!【PS・カプコン・レビュー 】

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『biohazard(バイオハザード)』は1996年3月22日にCAPCOMからPlayStation用ソフトとして発売されたサバイバルホラーゲーム。

その後様々なプラットフォームに移植され、リメイク版も数多く発売される。

この初代バイオハザードだけで下記の種類が発売されている

 

1997年SS版、PC版、PS版ディレクターズカット

1998年PS版ディレクターズカットデュアルショック対応版

2002年GC版(リメイク)

2005年DS版デッドリーサイレンス

2008年Wii版(リメイク)

2014年PS3・PS4・XB360・XBone・MSにてHDリマスター版

 

尚、本シリーズの続編にあたるナンバリングタイトルは8まで発売されている(2022年3月現在)

 

 

あらすじ

1998年夏、アメリカ中西部の地方都市ラクーンシティの郊外で、

孤立した民家が10人前後のグループに襲われ、住民が食い殺されるという猟奇的殺人事件が発生した。その異常性にも反して犯人は特定されず捜査は難航。

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その後も犠牲者が続出したことで、事態を重く見たラクーン市警は特殊作戦部隊S.T.A.R.S.(スターズ)に出動を要請する。

7月23日の夜、同部隊のブラヴォーチームが街郊外のアークレイ山地にヘリで捜査に向かったが、その後通信が途絶え、チームは行方不明となってしまう。

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翌日24日の夜、主人公クリス、ジルが所属するアルファチームがブラヴォーチーム捜索のため現場へと向かい、墜落したヘリとパイロットの遺体を発見。

直後、皮膚の至る所が腐り落ちた、異様な姿の野犬の群れに襲われてしまう。

隊員の一人は死亡、一人は行方不明となる。

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しかもヘリで待機していた隊員は恐れをなして、仲間を置いたままヘリで飛び去ってしまった。

残された隊員たちは森の中を逃げ回るうち、一軒の古びた洋館を発見してどうにか逃げ延びることができた。

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しかしほっとする間もなく、一発の銃声が玄関ホールに届く。

主人公が銃声のした方角の部屋へ向かうと、そこには森の中の野犬と同じく、全身が腐り果てた、どう見ても死んでいるはずなのに動く人間ゾンビと、それに食い殺されたブラヴォーチームの隊員のひとりの遺体があった。

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あまりにも異様な状況に、主人公は隊長のウェスカーに報告しようとするが、玄関ホールを確保していたはずのウェスカーは忽然と姿を消していた。

腐った野犬の群れに囲まれているため玄関から外には出られず、残された主人公は他の仲間と脱出手段を見つけ出すため、館の中を調査することになる。

 

登場人物

クリス・レッドフィールド

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主人公。喫煙家。

元空軍所属の熱血漢であり精神的にも強靭なタフガイ。

オープニングでは逃走中にハンドガンを紛失する迂闊な所や、そのままナイフだけで単独捜索を開始するという無鉄砲な所をみせる。

 

ジル・バレンタイン

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主人公。

米陸軍特殊部隊デルタフォース訓練課程を修了している。爆発物処理の専門家にして、その他の化学知識もあり、薬品の調合などもこなす。

また手先が器用なため開錠術やトラップ処理などを得意としている。

 

アルバート・ウェスカー

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S.T.A.R.S.総隊長兼アルファーチーム隊長。

生物工学のスペシャリストで、元陸軍の技術将校。

アンブレラ社からの派遣により就任し、高い戦闘能力と豊富な知識、鋭い洞察力を持つ。

 

バリー・バートン

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元SWATにしてクリスとは親しい仲。

S.T.A.R.S.にクリスをスカウトしたのも彼である。

火器関係の知識が豊富で、隊内での火器の整備・補充を担当。

その扱いにも優れている。

 

レベッカ・チェンバース

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マイペースな性格だが、衛生担当にして化学知識に優れ、大学も飛び級で入学し、18歳で卒業。

楽譜が読めるが、ピアノは上手ではない。

洋館事件直前にS.T.A.R.S.に配属され、今回の任務が初出動。

 

BIOHAZARDとは

タイトルの「BIO HAZARD」には「生物災害」という意味があり、それを筋としストーリーが展開されている。

日本国外のタイトルである「Resident Evil」は、「内に潜む悪(害悪)」という意味をもつ。

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1998年7月23日のアメリカの中西部に位置するアークレイ山の洋館が舞台となっており、そこで起こったバイオハザードに見舞われながらも、殺人事件の捜査のために洋館に潜入したラクーン市警の特殊作戦部隊S.T.A.R.S.の隊員達の戦いを描いている。

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発売当初はアクの強い洋ゲー風味な作風が業界関係者から酷評され、売れ行きも芳しく無かったが、購入に至ったユーザーの口コミにより徐々に好評が広まり、大ヒットに繋がった。

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本作の大ヒットにより、バイオハザードシリーズとしてシリーズ化され、ホラーゲームが多数発売されるきっかけとなった。

また、当時のゲーム次世代機戦争においてPlayStationの優位に大きく貢献した。

後年には他プラットフォームへの移植、リメイク作品も多数発売している。

 

美しくもおぞましい「B.O.W.」たち

biohazardの魅力であるたくさんのB.O.W.。

多種多様な種類が存在しており、能力や弱点が様々でありプレイヤーは攻略に頭を悩まされることになる。

B.O.W.とはBio Organic Weaponの略称である。

意味は「有機生命体兵器」、読み方はビー・オー・ダブリュー。 
一般的にはバイオハザードシリーズに登場するクリーチャー全般を指すが、作中の設定では一応、生物兵器という「製品」の総称である。 

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それは主にアンブレラによるT-ウィルスを使った生体兵器生産計画によって生み出された生物群を指し、後に「アンブレラやその関係者が生み出した生体兵器」全体を指すようになった。

混同されがちだが生物兵器として開発されたものが「B.O.W.」であり、事故などによりT-ウイルスに二次感染して自然発生したものは「イレギュラーミュータント」と呼ぶ。

ここではB.O.W.開発途中にて失敗作と判断され製品化に至らなかったものや偶然の過程で産まれたイレギュラーミュータントも含めて紹介する。

 

ゾンビ

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イレギュラーミュータント。

製薬会社アンブレラが開発した生物兵器「T-ウィルス」に感染し、怪物化した人間。

死体と描写されることもあるが、正確には死んでおらず、ウィルスの影響で皮膚が所々腐り落ち、生ける屍といった様相を呈しているためこう呼ばれる。

前頭葉が破壊されるため思考力はほとんどなく、激しいエネルギー消費から常に強い飢餓感を抱え、食欲を満たすために他の人間を襲い肉を食らう。

感染前の習慣、記憶は多少残っており、主に自分に関わりのある場所を徘徊する他、ドアの開閉を行うことは可能。

 

ケルベロス

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開発ナンバーMA-39。

アンブレラがT-ウィルスを用いて創り出したB.O.W.。

ギリシャ神話に登場する地獄の番犬がコードネームとなっている。

軍用犬として有名なドーベルマンにウィルスを投与して創り出されたもので、ゾンビと同様に肉体の腐敗は著しいが、筋力や生命力は強化されており、俊敏な動きで獲物に食らいつく。

 

ハンター

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開発ナンバーMA-121。

武装した、また散布されたウイルスに感染発症しなかった人間を殲滅する「戦闘用の生体生物兵器」として開発されたB.O.W.。

人間をベースに、T-ウイルスを媒介にして他の生物の遺伝子を組み込んだことで骨格が変形し、ゴリラのような類人猿を思わせる体形となった。

体表を覆う鱗は防弾チョッキ並みの強度を持ち、両手の鉤爪は人間の首をたやすく切断することが可能。

身体能力も非常に高く、他の個体と連携して獲物を追い詰め、“狩る”姿が名前の由来となっている。

さらに簡単な命令ならば遂行可能な知能も有し、アンブレラが開発した生物兵器では最初の成功モデルとして、後に様々な改良型が開発されることになる。

 

タイラント

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開発ナンバーT-002。

知能を持ち、様々な命令を遵守、遂行する「究極の生命体」を目指して開発されたB.O.W.。

成人男性の身体をベースにT-ウイルス投与の他、様々な遺伝子改造が施されており、身長3m近い巨躯と武器となる左手の長大な爪を持つ。

また、右胸に露出した心臓は素体本来のものではなく新たにとりつけられたもので、2つの循環器系によって人間をはるかに超える身体能力を獲得している。

知能も設計上は目標のレベルに達しており、これの完成をもって洋館でのT-ウイルス計画は終了。B.O.W.研究開発の集大成として、ウイルスの正式名称「Tyrant(暴君)」と名付けられた。

 

ヨーン

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イレギュラーミュータント。

実験用に飼育されていた毒蛇が事故で逃げ出し、ウィルスに感染したことで常軌を逸した巨体に成長したもの。

ウィルスの影響からか、体表は鱗とぬめりを帯びた赤い瘤に覆われている。全長は10mに達し、胴回りはドラム缶のように太くなり、人間を丸呑みにすることさえ可能。

その時に大口を開けた姿があくび(Yawn)に見えるためこの呼び名がついた。

 

ネプチューン 

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開発ナンバーFI-03。

海洋生物のひとつ、ホホジロザメをベースにして開発されたB.O.W.。

元々凶暴性のある動物だったため、T-ウイルスによる外観上の変化は軽度。寄宿舎地下の大水槽エリアに出現し、水中では“海の王”の名が示す通り無敵である。

開発チームから兵器運用においては実用性はさほど高くないとされているが、T-ウイルスを投与した母体から生まれた幼体にも変異が確認されたため、後述のキメラのコンセプトでもある「自己繁殖によるB.O.W.の生産性の向上」における貴重なサンプルとされている。

 

プラント42

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イレギュラーミュータント。

寄宿舎の大広間に生息する巨大怪植物。

名前は大広間が観測ポイント42と指定されていたことに由来する。

漏洩したウィルスと、水浸しになった大水槽エリアから特殊な薬品の溶けた水を吸収することで、寄宿舎全域にツタや根を張り巡らせるほどに成長した。

知能までも獲得しており、普段は球根から伸びるツルを部屋の扉に絡ませて外敵の侵入を防ぎ、接近した生物にはツルをムチのように叩きつけ、頭上から強酸性の樹液を浴びせて仕留めた後、ツルの吸盤で体液を吸い上げる。

 

キメラ

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製品化失敗作。

T-ウイルスを用いてハエの遺伝子を組み込んだ受精卵を人間の女性の子宮へ戻し、出産させるという常軌を逸した実験で生み出されたB.O.W.。

昆虫の繁殖力をB.O.W.の効率良い生産に利用するため開発されたもので、ハエと同等のスピードで成長し成体になるが、知能も昆虫並みにしか発達しなかったため失敗作と判断された。

しかし身体能力はハンター以上で、天井に取り付いて移動し、背中に飛びついてきたり鎌状の大きな爪で引き裂いて攻撃する。

 

ウェブスピナー

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製品化失敗作。

昆虫を含む節足動物のひとつである蜘蛛をベースにして開発されたB.O.W.。

T-ウィルスの特徴の一つ“節足動物にもたらす著しい巨大化作用”により人間大の大きさにまで成長した。

それに伴い生命力と毒性も強まり、“網の紡ぎ手”を意味する名前だが巣を作らず、毒液を吐き出して直接獲物を狩る。

壁や天井を徘徊する機動力がウィルス散布用の兵器として有用と見なされていたが、知能が発達せずコントロールできなかったため失敗作と判断された。

 

衝撃だった初代バイオ

1996年に世界初のサバイバルホラーとして発売されてから20年以上経った現在でもそのジャンルの金字塔としてゲーマーたちを楽しませてくれる同シリーズの記念すべき第1作目です。

当時、筆者はプレイステーションを購入する際に特にお目当てのソフトが無かったのでゲームショップに陳列されてある数多くのソフトの中からたまたまこのタイトルを選んで本体とともに購入しました。

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今でこそゲームジャンルの一つとして広く周知されているサバイバルホラーですが、バイオハザードが発売されるまではそのようなジャンルはありませんでした。

恐怖をテーマとするゲームはアドベンチャーゲームかサウンドノベルであり、自由な探索ができ、アクション性を帯びた戦闘などが組み込まれている本作はまさに初体験であり「すごいゲームが出てきたぞ!」という衝撃に驚かされました。

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プレイヤーを怖がらせる演出や、ただのゾンビ物語で終わらせない非常に練り込まれた世界設定とストーリーは素晴らしく、寝食を忘れゲームに没頭しました。
次世代ハードの性能を最大限に引き出したこのゲームはその後口コミで広がり、バイオハザードをプレイしたいが為にプレイステーション本体を購入する人もかなりいた様です。

バイオハザードが専用ソフトとしてある事がプレイステーションの次世代機トップシェアという立場を確固たるものとしたのですね。いやはや凄いゲームです。

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因みに初代BIOHAZARDだけはオープニングムービーが実写映像でした。

まだCGアニメーション技術が発達してなく、リアルなオープニング映像に拘るには実写が1番だった時代ならではの選択でした。 


バイオハザード 実写オープニング

ムービーに実写映像が使用されたのはこの1作目だけとなり、続編ではCGアニメーションが使用されていますが、この実写映像もキャストの雰囲気がキャラクターにマッチしていてなかなか良かったです。

 

数々のリメイク版

筆者はバイオハザードシリーズのファンであり全てのナンバリングタイトルをクリアしています。

その中でもこの第1作目である「biohazard」が1番好きであり、今までに何十回クリアしたか分かりません。

全てのリメイク版も購入し、所有しているハードが次世代機になる度に対応版のソフトを買い直しました。

この機会に数えてみたらPS版、ディレクターズカット版、デュアルショック版、GCリメイク版、Wii版、HDリマスター版と6個も購入してました。

biohazard1だけで6個です。馬鹿なんじゃないでしょうか?(笑)

どれも面白かったから後悔はしてませんけどね!

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特にGC版で行われたフルリメイクは、数あるゲームのリメイクの中でも最高傑作と言われるリメイクとなりました。

次世代機に合わせたグラフィックの一新だけではなく、追加シナリオや新システムなど全てが斬新であり驚かされました。

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光と陰の描写が秀逸で、まさにキャッチコピー通り「そこを歩くという、恐怖。」が見事に演出されてます。

数ある新システムの中でも「クリムゾンヘッド」の存在が特に衝撃的でした。

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1度倒したゾンビの死体が場所移動を繰り返してもその場に残っているのは演出だと思っていましたが、まさか時間が経過すると蘇るとは!そして蘇ったゾンビは俊敏、且つ更に凶暴になっており手が付けられない!

オリジナルが素晴らしいだけにそれに手を加えるのが懸念されましたが、そんな懸念は無駄であり、最高のリメイク版となっております。

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そして2014年にそのGC版をHD化し5.1ch&ワイド画面対応としたHDリマスター版がPS3・PS4・XB360・XBone・MSとマルチプラットフォームで発売されています。

筆者はPS4版で購入し、2度ほどクリアしましたが次世代機の美しいグラフィックで更に臨場感あふれる素晴らしい仕様となっております。

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最近のbiohazardはプレイしてるけど初代は遊んだことが無い。

初代はPS版で遊んだきり。

というかbiohazard自体プレイしたこと無い。

上記のような方がいらっしゃいましたら、是非この機会にHDリマスター版を購入して遊んでみてください。心からお勧めできるタイトルですよ!

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さらにCAPCOMは2019年1月25日に『BIOHAZARD2』のリメイク版として『BIOHAZARD RE:2』を発売しました。

こちらのリメイクもこれぞ次世代機と言うべき素晴らしいタイトルとなっているので是非プレイして欲しいと思います。

 

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 PlayStationで最初のbiohazardが発売されて以降20余年、数々のゲーム制作会社から幾つものサバイバルホラータイトルが発売されてきました。
筆者もサバイバルホラーファンとしてかなりの本数をプレイしています。

素晴らしい作品も沢山ありましたが未だに世界初のサバイバルホラーである本タイトルを超えるものには出逢っておりません。

いつかこの作品を超えるタイトルをプレイしたいものです。

願わくばその作品もバイオハザードシリーズである事を望みます。

今回は『biohazard』の紹介でした。

 

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