『biohazard4(バイオハザード4)』は2005年にCAPCOMによりゲームキューブ用ソフトとして発売されたサバイバルホラー。
前作バイオハザード0より約3年後の発売でありシリーズの産みの親である三上真司がディレクターを務めている。
時系列としてはラクーンシティが壊滅した1998年夏から、6年後の2004年秋に設定されており、舞台もそれまでのアメリカから、欧州南部になっている。
シリーズの中でも人気作であり、のちにPS2・PS3・PS4・Windows・XB360・XBone・Wiiと様々なハードに移植されている。
あらすじ
1998年に発生したアメリカ中西部の街ラクーンシティ消滅事件の後、事件の生き残りの1人であるレオン・S・ケネディは合衆国政府に能力を認められてスカウトされ、エージェントとしての訓練を受ける日々を送っていた。
時が過ぎ、事件から6年後の2004年。
レオンは初任務として大統領令嬢アシュリー・グラハムの護衛に就く予定だったが、彼女が何者かに誘拐され、単独での捜査の指令が下る。
目撃情報を頼りにヨーロッパの辺境の村を訪れたレオンは、聞き込みを始めた直後にいきなり村人の襲撃を受けてしまう。
村人はその身に銃弾を受けても怯むことなく襲い掛かってくる。
その姿に6年前の忌まわしい記憶であるラクーンシティのゾンビを重ねながら、レオンは村人や異形の化け物を撃ち倒して村の捜索を開始する。
登場人物
レオン・S・ケネディ
合衆国のエージェント。
さらわれた大統領令嬢アシュリーの捜索および救出の任務を受け、ヨーロッパへ赴く。
アシュリー・グラハム
アメリカ合衆国大統領の令嬢。
戦闘能力は皆無であるものの鋭い観察力を持ち、重機の操縦技術も持っている。
生き延びるためにレオンと協力する。
イングリッド・ハニガン
アメリカ政府機関の女性。
冷静な性格だが、強引で気遣いが出来ない一面がある。
無線通信によりレオンの作戦行動を側面よりサポートしていたが、中盤からは敵組織に電波妨害を施され、連絡が途絶えてしまう。
ルイス・セラ
村の小屋に監禁されていたラテン系の男性。
元は教団に所属してプラーガの研究をしていた研究員であったが、良心から教団を裏切ったため、拘束・監禁されていた。
オズムンド・サドラー
古からの宗教団体、ロス・イルミナドス教団の教祖。
周辺地域の領主であるラモン・サラザールを篭絡してプラーガの封印を解き、その後はプラーガの力を利用して支配領域を広げていく。
大統領令嬢であるアシュリーを誘拐することでアメリカ合衆国を混乱させ、最終的には全世界を支配しようと目論む。
ビトレス・メンデス
レオンが訪れた村の村長で、教団の神父。
スキンヘッドに長い顎鬚、黒いトレンチコートが特徴の大男。
ラモン・サラザール
村の近隣に大きな城を構え、古くから周辺を統治してきたサラザール家の8代目当主。
年齢は20歳だが、子供のような体躯と老人のような顔つきや白髪というアンバランスな容姿で、幼稚かつ短気な性格と残酷な嗜好を持つ。
アルバート・ウェスカー
巨大製薬会社「S」と接触している今作では、プラーガのサンプルを得るために村へ送り込んだエイダやクラウザーを、影から指揮する役で登場している。
エイダ・ウォン
東洋系の美女。
目的・素性など全てが不明。エイダ・ウォンという名前ですら仮の物である。
ウェスカーの命令でプラーガのサンプルを入手するため、教団の支配する村を訪れる。
ジャック・クラウザー
赤いベレー帽を被り、ナイフ戦術をはじめとする白兵戦の達人。
レオンとは本作の2年前にレオンと協同任務を行っていた縁。
事故により死亡したことにしていた。アシュリー誘拐の実行犯。
ゲームシステム
これまでの固定カメラアングルからのラジコン操作をガラリと変え、プレイヤーを背後から追従するビハインドカメラと、エイミング操作が採用されており、見事にTPSサバイバルホラーとして生まれ変わった作品です。
これによってより直感的な動きや銃器によって直接的に頭や脚などの部位、弱点に狙いをつけられるようになりました。
また、倒した敵から、弾薬・アイテム・金銭をランダムに入手できるため、弾不足を解消し、敵を倒す意義がより大きくなりました。
武器や回復アイテムはアタッシュケースにブロック単位で収納されるようになり、鍵などのイベントアイテムや宝物はアタッシュケースとは別に無制限に持てるようになってます。
弾やハーブなどの小さいものはブロック面積をほとんど使いませんが、ショットガンやロケットランチャーなどは相応の面積を必要とします。
持てる数に限りがあるのでハーブを調合する等して圧縮したり、弾を銃に装填して場所を空けたりなど、いかに取捨選択をしながらアイテムを活用するかを考える必要があります。
絶妙なバランス
筆者はGBで初プレイ。
今までのバイオハザードは全てプレイしていましたが、今作はガラリと仕様が変わっていてかなり衝撃を受けました。
今回のフルモデルチェンジは大成功を喫し、シリーズの人気を更に不動のものとしました。
ストーリーも秀逸であり、次の展開が気になり夢中になれます。
TPSの形式を取っていますが、微妙な弾薬の足りなさと全般に漂う不気味な雰囲気とプレイヤーを驚かす演出でサバイバルホラーとしての性質も損なわず、まさに絶妙なバランスで最高のゲームに仕上がってました。
Wiiのヌンチャクコントローラー
そしてその面白さを決定付けたのはWiiへの移植でした。
ヌンチャクコントローラーをテレビ画面に向けエイムして射撃していく操作は、まさにレオンとしてバイオハザードの世界に降り立ってる気分にさせてくれ、臨場感200%でゲームにのめり込むことができました。
最近ではバイオハザードリベレーションズSWITCH版でJoy-Conでもありましたがバイオハザードとジャイロ操作の相性は抜群だと言えます。
武器商人からお買い物
そして今作を盛り上げたもう1人の立役者はコイツでしょう。
「Welcome!Got a selection of good thing on sale stranger!」
このセリフを聴けた時の安堵感といったらもう他の何物にも変えられません(笑)
新たな武器を買うもよし、手持ちの武器をパワーアップさせるもよし、アタッシュケースの拡大も捨てがたい…と手持ちの資金を見ながらさんざん迷って買い物をするのがとても楽しかったです。
ちなみにレオンと武器商人の声優さんは同一人物です。
驚きですよね!絶対にわかりませんよね!コレは(笑)
クリア特典
クリア特典で購入可能になる最強武器「シカゴタイプライター」や「無限ロケットランチャー」などを手に入れてからの周回プレイも楽しいです。
1週目であんにも苦労した場面やボスを圧倒的火力で排除してズンズン突き進むのは快感以外の何物でもありません。
クリア特典のコスチューム変更。
マフィアレオンと甲冑アシュリーは爆笑でしたw
アシュリーなんてマグナムぶち込もうが敵に襲われようが死なないんですよ!
1週目の恐怖感は何処へやら、もうゲラゲラ笑いながらプレイしましたよ!
他にもクリア特典として「ADA THE SPY」「the another order」「THE MERCENARIES」などミニゲームやサイドストーリーなどが解禁されプレイ可能となります。
シリーズ屈指の名作
筆者はシリーズ通して恐らく初代biohazardの次くらいに繰り返しプレイしたと思います。
10回以上はエンディングを見たのではないでしょうか?
GC版・Wii版・PS4版と購入しましたがWii版を超える没入感には出会えてません。
SWITCH版が出たらまた購入してジャイロ操作でクリアしたいと思います。
気づくともうbiohazard4も発売から13年が経っています。(2018年5月現在)
そろそろこのバイオ4をプレイしたことのないゲーマーが結構いても不思議じゃないですね。
幸いPS4版HDリマスターが出てますので是非この機会にシリーズ屈指の名作である本作品を遊んでみてください。
今回は『biohazard4』の紹介でした。
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