『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は2016年5月10日にSIEよりPS4専用ソフトとしてSOCより発売されたアクションアドベンチャーゲーム。開発はノーティードッグ。
アンチャーテッドシリーズ通算5作目にしてシリーズの最終章となる。
シリーズ累計の世界販売本数が4100万本を超える超人気タイトルの最終章と言う事で最高のラストにする為、クオリティのブラッシュアップを理由に当初の発売予定を2回も延期した開発陣の熱意の篭ったタイトルです。
あらすじ
前作「UC3」の後、長年のパートナーであったエレナと結婚してトレジャーハンターを引退していた主人公・ネイトだったが、死んだはずの兄サムとの再会を期に、伝説の都市リバタリアや、海賊王ヘンリー・エイヴリーの財宝が秘める謎を求め、サムとともに再び世界一周の旅に乗り出す。
この冒険は彼がこれまで経験した中で最大のスケールとなり、体力の限界、決意、そして最終的には愛する者を救うために彼がどこまで犠牲にできるかが試される。
ゲーム中、会話の選択肢が表示されるが、マルチエンディングではないのでどれを選択しても結末が変わることはない。
最終作にして初めてのアンチャ
筆者はUCシリーズは未体験でした。
なのでこの今作品も最初はスルーしてたのですが、世間での評判がとても良くフレンドからも勧められたのもありこの最終章のみプレイしました。
新たなる冒険との事で前作までを経験してなくても楽しめるという情報も背中を後押しした要因の一つです。
トレジャーハンターを引退して愛する妻と平穏な暮らしをしていたネイトの元へ死んだはずの兄サムが訪れるところから物語は始まります。
冒頭から物語はわかり易くすぐに作品に引き込まれました。
映画の如きストーリー&グラフィック
まるでハリウッド映画さながらのストーリー展開と登場人物。
初プレイの感想としては、昔PSのゲームに「やるドラ」というシリーズがあったのですが、そのキャッチコピーが「観るドラマからやるドラマへ」でした。
それが現代版に進化して「観る映画からやる映画へ」として還ってきたと感じました。
まるで超大作の映画の中で自分が冒険してる気分になれます。
ソニーがクオリティのブラッシュアップを理由に2度の発売延期を経ての発売というだけの事はあり、そのグラフィックは最高品質です。
実写と見間違う如きグラフィックは圧巻であり、間違いなくPS4トップクラスです。
物語の中で主人公は世界中を飛び回ります。
広大なサバンナや鬱蒼と生い茂る密林、中東の街並みなど様々なシーンで冒険は展開されます。
その一つひとつのシチュエーション全てが恐ろしいほど精細に描かれているのです。
遠くに浮かぶ雲から足元の草花1本までが手抜きなしで表現されていてとても感動しました。
クライミングアクションと銃撃戦
多彩なアクションと謎解き、そして銃撃戦をこなしていきながらストーリーを進めていきます。
全チャプター22となっており筆者のクリアタイムは16時間でした。
アクションアドベンチャーとしてはちょうど良いプレイタイムだと思います。
各チャプターの内容は
チャプタームービー→クライミングアクション→カットシーン→戦闘
と大体同じですがストーリーとグラフィックの作り込みが半端じゃないので飽きを感じる事無く終盤までプレイできました。
遺跡などの仕掛けに関する謎解きもあり、インディージョーンズのようなわくわく感があります。
遺跡探索はトレジャーハンターとしての醍醐味ですよね。
これぞトレジャーハンターの王道
物語終盤で海賊王の秘宝と対峙していく辺りは、映画グーニーズ世代の筆者にとっては最高のシチュエーションでした。
果たしてネイトは海賊王エイブリーとの知恵比べに勝ち財宝を手に入れることができるのか?
こういうのめっちゃワクワクしちゃいます!
やはりいつの時代もトレジャーハンターと言えば海賊王のお宝です!
そしてやっぱり海賊王といえば海賊船ですよね!
そして物語は感動のエンディングを迎えます。
ネイトは我が家に帰り、愛する妻と娘と共に過ごす幸せな日々を取り戻す。
作品として伝えたかったテーマは「財宝や名声、そして欲求より大切なものがある。」といったところでしょうか。
大作シリーズのラストを飾るのに相応しい、王道のど真ん中を堂々とゆく素晴らしいストーリーでした。
冒頭でも書きましたが、まさに1本のハリウッド映画を実体験したような、そんな感動を味わえる作品でした。
クリアしての感想
さて最後に筆者個人の思うところを書こうと思います。
まずは「今までのシリーズをプレイしなくても楽しめる」との触れ込みについて。
確かに前作をプレイしてなくともストーリーが理解できないという様な致命的な事は無いですが、やはり超大作の5作目、過去作をプレイしてから遊んでいれば何倍も面白かったんだろうなと感じる箇所は多々ありました。
この「海賊王と最後の秘宝」だけでもゲームとしては完結してるのですが、これだけだとクオリティの高い、王道ストーリーの作品と言うだけになってしまうんですよね。
2007年に発売された「エル・ドラドの秘宝」から「黄金刀と消えた船団」「砂漠に眠るアトランティス」「地図なき冒険の始まり」とプレイしてきたプレイヤーはネイトのこれまでの冒険と人生、仲間や敵とのしがらみなど様々な記憶が蘇り感慨深い気持ちになれたのだろうと思います。
上記の様な要素があって初めてクオリティが高いだけのゲームから、忘れられない最高のゲームに昇格できるのではないでしょうか?
もしこれからこのタイトルをプレイしようと思う方がいたら、過去作から始める事をお勧めします。
とは言ってもやはりゲームとしてのクオリティは超A級です。
そのグラフィックスとストーリーは必見の価値ありなので、機会があれば遊んでみてください。
今回は『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』の紹介でした。
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