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【スーパーマリオブラザーズ3】昭和末期に子供たちを夢中にさせた名作!ファミコンで発売された最後のスーパーマリオ!【ファミコン・任天堂・レビュー】

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『スーパーマリオブラザーズ3』は1988年10月23日にファミリーコンピュータ用ソフトとして任天堂から発売されたアクションゲームである。

昭和最後のシリーズ作品であり、ファミリーコンピュータで発売された最後の『スーパーマリオブラザーズ』でもある。

キャッチコピーは「僕らは、マリオと強くなる」 

 

『スーパーマリオブラザーズ3』とは

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社会現象とも言える空前の大ブームを巻き起こし、ファミリーコンピュータの売り上げをも牽引した初代『スーパーマリオブラザーズ』(以後スーマリ)から約3年、ディスクシステムのローンチタイトルとして発売された『スーパーマリオブラザーズ2』(以後スーマリ2)からは約2年の歳月を経ての発売となった任天堂の看板タイトルの3作目が本作『スーパーマリオブラザーズ3』(以後スーマリ3)である。

 

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前作『スーマリ2』が高難易度のエキスパート版だったのに対し、本作は初心者でも楽しめるように難易度は下げられている。

とは言ってもステージ後半になるとかなりアクションがシビアになり、初代『スーマリ』に比べると歯応えがある内容となっている。

 

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任天堂は1986年2月のディスクシステムの発売にあたって、ファミコンソフト供給は今後は全てディスクシステムに切り替え、ROMカセットでの発売はしないと宣言していた。

本作はその公約を反故にし、2年ぶりにROMカセットでの新作リリースとなったタイトルでもある。

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1986年春に開発が開始されたというのだから、2年半という当時としてはかなり長い開発期間を要することになった任天堂としても気合の入ったタイトルだ。

販売本数は384万本であり、これはファミコンソフト全1252本の中でも前作スーパーマリオブラザーズに次いで2位の歴代記録である。

 

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システム

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基本システムやキャラクターは『スーマリ』に登場したものが多く踏襲されているが、本作で初めて実装されたものも多々ある。

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各ワールドごとに”すごろく風のワールドマップ”が導入されており、最終的にコクッパの砦に辿り着き、攻略すれば次ステージへ進むことができる。

砦までは複数のルートがあるので、これにより苦手なマップを避けることも可能になった。

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旧作ではマリオの変身は「スーパーマリオ」と「ファイアマリオ」のふたつだけだったが、今作では「たぬきマリオ」「カエルマリオ」「しっぽマリオ」「ブーツマリオ」「ハンマーマリオ」と大幅に増えている。

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ステージも強制スクロールではなく左右上下へのフリースクロールとなったので、迷路風などの多彩なステージが登場している。

他にもたくさんのギミックなどが実装され、完全に“新しいスーパーマリオブラザーズ”として生まれ変わっている。

 

BGM

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BGMも曲数が倍近くに増加され、さらに音色の厚みも強化されている。

ステージBGMや無敵BGM、コイン取得などのジングル音のなどは前作のものを引き継いではいるが、そのまま使用しているわけでは無くしっかりと新バージョンで作り込まれており妥協していない。

ちなみにワープする際のBGMは『ゼルダの伝説』の笛のメロディーのアレンジ版が採用されている。

これは任天堂ファンをニヤリとさせるニクい演出だ(笑)。

 

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ROM容量は前作の6倍

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上記にあるように非常に多くの仕様やギミックの追加、大幅な曲数増加やアレンジ等の実装は、3メガビット(384KB)という当時としては大容量のROMカセットを採用したことで可能となった。

ちなみに『スーマリ』は40KB、前作『スーマリ2』は56KBの容量だったので前作と比べると6倍以上の容量になっている。

もうひとつオマケに追記するならファミコン初期の名作『マリオブラザーズ』などは24KBである。

ROMの進化を感じることができる数値なのではなかろうか。 

 

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最後に

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世界中に名を轟かせた初代『スーマリ』の続編としての名に恥じぬ素晴らしい完成度であった本作。

本作の発売から2年後の1990年11月にスーパーファミコンが発売され、ゲームっ子たちのプラットフォームもそちらへと移ってゆく。

『スーマリ』と共にファミコンを購入して、ファミコンで遊んだ最後の作品が『スーマリ3』という子供も少なくないのではなかろうか。

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1985年9月発売の『スーマリ』から3年後に発売された本作は、データ容量、グラフィック、BGMなどゲームの進歩をしっかりと感じさせてくれる作品であった。

しかし技術的進化もさる事ながら、これほどまでに"面白い”と感じさせてくれる一番の要因はプロデューサーである宮本茂の「任天堂は技術よりも独創的な何かを見つけることに重点を。」という言葉の通り、ゲーム制作を心から楽しんでいる開発者たちのアイディアが詰め込まれているからだろう。

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余談ではあるが子供時代に筆者は本作は親に買って貰えなかった。

しかし幼馴染みの女の子が持っていたので、その子の家でよく一緒に遊んでいた。

結局その子は引っ越してしまいクリアはできなかった。

筆者にとって本作はそんなほろ苦い思い出と共に心に残るタイトルである(笑)。

 

今回はファミコン最後のスーパーマリオ『スーパーマリオブラザーズ3』の紹介でした!

 

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