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【No・Ri・Ko】アイドルとデートできちゃうCD-ROM²のローンチタイトル!世界初の実写撮り込み&生声収録がされたアドベンチャーゲーム!【PCエンジン・CD-ROM²・ハドソン・レビュー】

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『No・Ri・Ko(のりこ)』は1988年12月4日にハドソンよりPCエンジンCD-ROM²用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。

CD-ROM²のローンチタイトルとして『ファイティング・ストリート』と共に発売された2本のうちの1つである。

 

No・Ri・Koとは

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PCエンジンの周辺機器システムであり、家庭用ゲーム機としては世界初の光学ドライブを搭載し、CD-ROMをゲームソフトを採用したCD-ROM²。

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その栄えあるローンチタイトルとして『ファイティング・ストリート』と共に同時発売されたのが本作である。

 

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ゲーム内容は現役のアイドルである小川範子と1日デートができるADV。

ぶっちゃけキラータイトルは『ファイティング・ストリート』の方であったが、本作も「現役のアイドルがプレイヤーの名前を呼んでくれる!」というCD-ROM²の性能を前面に押し出したキャッチセールスで話題となった。

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当時はゲームが音声合成で喋るだけでも凄い事なのに、アイドルの生声で自分の名前を呼んでくれるなどという事は前代未聞な事だったのだ。

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ちなみにこのゲームに出演した事により小川範子は世界で初めてCD-ROMに生声が収録された人物となった。

キャッチコピーは「♡アイドルひとりじめ♡」。

 

小川範子とは

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昭和末期のアイドル。

現在でも女優として芸能活動をしている。

1973年生まれとの事でこのゲームが発売された時は15歳である。

アイドルとしてはマイナーな部類に入る知名度だったと記憶しているが、テレビコマーシャルなどで見た覚えもあるのでそこそこ頑張っていたと思われる。

一番有名な役どころは「はぐれ刑事純情派」の安浦ユカ役と言われている。

 

ゲーム内容

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偶然アイドルである小川範子の落とした定期券を拾った主人公が、それが縁となり1日デートをできるというストーリーである。

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デートの内容は洋服屋さんに行って小川範子を好きな服に着替えさせたり、一緒に食事をしたり、コンサートに行き小川範子の歌を聴けたりと健全なもので、キスシーンやヌードシーンなどの18禁な描写は一切ない。

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選択ミスによるゲームオーバーはあるもの、マルチストーリーでもマルチエンディングでもなく30~40分ほどでエンディングを迎える内容。

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今見るとゲームとは呼べない酷いものであるが、本作はそもそも制作側もゲームとしてのクオリティーは追い求めておらず「CD-ROM²ってすげぇ!」と思わせるのが目的のソフトなので仕方がない(笑)。

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エンディングで小川範子がプレイヤーの入力した名前を呼んでくれる。

恐らくあらかじめ収録されている五十音を組み合わせて読み上げてるだけなので宇宙人ぽい無機質な発音なのだが、アイドルが生声で自分の名前を呼んでくれるゲームなど聞いた事も無い時代の事なので小川範子ファンでなくとも驚愕するエンディングだった。

 

最後に

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まぁ言ってしまえばアドベンチャーゲームというよりアイドル環境ソフトとでも言った方が納得いく作品ではあるが、発売の目的がCD-ROM²の可能性を世に示す事であったのでこれで良かったのだろう。

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実写撮り込み生声収録など今までのゲームでは想像すらできなかった事を、その大容量を活かし製品として実現化させた本作は、昭和という時代においては間違いなく最先端の凄いゲームであったと言える。

我々にこの先、未来のゲームはもっともっと凄くなっていくんだろうなとワクワクさせてくれたタイトルとして歴史に残る1本である事は間違いない。

今回はCD-ROM²ローンチタイトル『No・Ri・Ko』の紹介でした。

 

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