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【スーパーマリオブラザーズ】任天堂が世界に誇るアクションゲームの金字塔!誰もが夢中になったファミコンで一番売れたカセット!【ファミコン・任天堂・レビュー】

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『スーパーマリオブラザーズ』は1985年9月13日にファミコン用ソフトとして任天堂より発売された横スクロールアクションゲーム。

言わずと知れた、ファミリーコンピュータの躍進の一番の原動力となったモンスタータイトル。

この作品により『マリオ』は全世界で愛されるキャラクターとなり、今でもゲームだけではなくあらゆる分野で登場している。

 

 

スーパーマリオブラザーズとは

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社会現象とも言える空前の大ブームを巻き起こし、ファミコンゲーム、ひいては家庭用ゲームの認知度を高めるのに最も貢献したソフトであると言われているタイトルである。

ファミコンは据え置き型ゲーム機として既に他機を抑えNo.1の売り上げを誇っていたが、それでも子供と一部のゲーム好きな大人という特定層でのニーズしかなかった。

しかし本作の登場より、老若男女様々な年齢層に浸透する。

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ファミコンはスーパーマリオブラザーズ(以後スーマリ)が発売された1985年を境に爆発的な普及をしていく事になる。

現にスーマリ発売前の1984年のファミコン販売台数は165万台だったのに対して、スーマリが発売された1986年にはいきなり374万台と前年比225%を売り上げる。

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現役世代は記憶にあると思うが、ファミコンの製造が追いつかず常に売り切れ状態であったためその熱は翌年まで続き、1987年の販売台数は390万台と更に記録を伸ばすことになった。

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1983年に発売され2003年に生産終了となるまでの20年間に国内で販売された1935万台のファミコンの内、この2年間で約40%のファミコンが販売された事になる。

これは紛れもなくスーマリ発売の影響による功績である事は明らかであり、のちに伝説のゲームソフトとしてその名が歴史に刻まれる事になるのも納得の実績である。

 

世界で一番売れたアクションゲーム

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スーマリの全世界での累計売上本数はなんと4,024万本!

世界で一番売れたアクションゲームソフトとしてギネスブックにも登録されている。

当然ファミコンソフト全タイトル1,252本の売り上げの中でもダントツの1位で他の作品の追随を許さなかった。

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【歴代国内ファミコンソフト売り上げ本数Best10】

スーパーマリオブラザーズ:681万本

スーパーマリオブラザーズ3:384万本

ドラゴンクエスト3:380万本

ドラゴンクエスト4:310万本

スーパーマリオブラザーズ2:265万本

ゴルフ:246万本

ドラゴンクエスト2:240万本

ベースボール:235万本

麻雀:213万本

プロ野球ファミリースタジアム:205万本

 

こうして歴代売り上げを眺めると、やはりスーマリの圧倒的人気はすごい。

ファミコン(ディスクシステム含む)で発売されたシリーズ3本は全てBest10にランキング。

しかしやはり初代のスーマリは圧倒的で2位に2倍弱の差をつけての1位は素晴らしいの一言。

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先ほども触れたが国内ファミコン販売台数が1935万台だった事からファミコンユーザーの約3人に1人はスーマリを保持していた事になる。

まさに伝説のファミコンソフトと言える販売実績ではないであろうか。

 

zel.hatenablog.com

 

どんなゲーム?

ストーリー

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キノコ達の住む平和な王国に、ある日、強力な魔法を操る大ガメクッパの一族が侵略して来ました。
おとなしいキノコ一族は、皆その魔力によって岩やレンガ、つくし等に姿を変えられてしまい、キノコ王国は亡びてしまったのです。
このキノコ達の魔法を解き、よみがえらす事ができるのはキノコ王国のお姫様ピーチ姫だけ。

彼女は今、大魔王クッパの手中にあります。
マリオは、カメ一族を倒してピーチ姫を救出し、再び平和なキノコ王国を築くために立ち上がりました。

テレビの中のマリオはあなたです。このアドベンチャークエスト(遠征)を完結できるのは、あなただけなのです。

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※取扱説明書より

 

ゲームシステム

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王女主人公のマリオ(2Pはルイージ)を操作して、キノコ王国の様々なロケーション(陸地や地下、海中やアスレチック、城など)の横スクロールステージで障害物を交わし、敵を倒しながら進むアクションゲーム。

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どの面も左端からスタートして右端にあるゴール地点のポールに制限時間内に飛びつけばステージクリア。

至る所にあるブロックを破壊するとアイテムが出現し、マリオがパワーアップしたり残機が増えたりと多種多様な恩恵がある。

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8つのワールドから成り立ち、各ワールドには4つの面がありゲーム全体で32ステージとなっている。

最終面8−4には大魔王クッパが待ち構えており、倒すとピーチ姫を救出できエンディングとなる。

 

たくさんの隠し面と裏技

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このタイトルが大ヒットした要因として、その操作性とアクション性に加え、今までにない新しいアイディアがたくさん盛り込まれているという事だけでなく、隠し面や裏技がこれでもかと言うほど詰め込まれていたことも大きな理由である。

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ステージ内には土管や豆の木で行けるボーナスステージ、途中のワールドをショートカットできるワープゾーンが多々隠されており、それを見つけるとプレイヤーは大興奮した。

裏技も数えきれないほどあり、開発者が意図的に隠し入れた裏技もあれば、システムの隙を突いた技や、プログラミングのデバッグ漏れなどの裏技も次々とプレイヤーの手により発見されていった。

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マリオ無限増殖などは本当に衝撃的な技で、発見したプレイヤーは天才かと思ったものだ。

それらの裏技は発見者がファミコンマガジンなどのファミコン雑誌に投稿し、雑誌で紹介されることにより全国的に知られ、世のファミっ子たちが実践して楽しむのだった。

 

コラボ商品も過熱

空前の人気だった為、関連商品およびコラボ商品が星の数ほど発売された。

本当にあちこちでコラボされており、どちらを向いてもマリオがいるような異様な状況下であった事が記憶に残っている。

ゲーム攻略本

まずはゲームと言えば攻略本。

インターネットの無い時代である。ゲーム攻略ツールとしては攻略本が一番のツールだった。

スーマリの攻略本は数社から販売されており、筆者も徳間書店の物と二見書房の物を2冊所有していた記憶がある。

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その中でも徳間書店から発売されたスーマリ攻略本は空前のヒットとなり、発売日から100日で100刷という常識では考えられないモンスター増刷の伝説を残している。

この攻略本は発売以来1985年、1986年と2年連続で全書籍中での売り上げ1位を記録し、120万部の売上記録を樹立。徳間書店の最大発行部数の記録をも塗り替える事となった。

同じ書籍が2年連続で全書籍のベストセラーに輝くことは殆ど記録に無く、ゲームという枠を超え、とてつもない金字塔となった。ちなみにこの攻略本の売上金総額は3億5千万円だったそうで…

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ちなみに二見書房の攻略本も1985年のベストセラー第10位に、翌1986年には第3位にランクインしている。

つまり2年間の日本書籍ベストセラー20冊の内4冊がスーマリ攻略本だったという事である。尋常ではないブームだったことがこのことからも伺える。

 

ハリウッド映画化

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発売から8年後の1993年にはハリウッドにて『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』という題名で映画化もされている。

世界のマリオと言う事で制作側も力を注いでおり50億円という制作費を投入しての超大作であった。

キャッチコピーは『このヒゲオヤジが、超つよい。』である(笑)

しかし興行収入は20億円であり、散々な結果であった。

主演したボブ・ホスキンスに「僕の生涯で一番最悪な作品だった」と言わしめるくらい最低の出来であったらしい(笑)

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懲りずにまた2020年公開へ向けて米国にて映画制作中という事だが、今度はCGアニメ作品であり『ミニオンズ』などで知られる米アニメーションスタジオ、イルミネーション・エンターテインメンの製作と言う事なので前作よりは期待ができる。

日本の誇る『マリオ』の映画化なので、今度こそは成功してもらいたいものだ。

 

他にもたくさんのジャンルでコラボ化

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もちろんコラボ商品は攻略本、映画化だけに留まらず、お菓子やおもちゃ、文房具や漫画、アニメなどなど様々な商品が発売されていた。

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子供たちはスーマリキャラのゴム人形などがおまけで付いてくるお菓子をお母さんにねだって買ってもらいコレクションしたり、文房具もクラス中の男の子がスーマリのカンペンや下敷きなどを使っていたものだ。

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この昭和60年~61年という時代はまさに猫も杓子もスーパーマリオという時代で本当にどこもかしこもスーマリ商品で溢れかえっていたという思い出がある。

 

最後に

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ゲームファンに最高の体験をさせてくれた本作を制作したプロデューサーであり、マリオの生みの親である宮本茂氏には本当に感謝しかない。

宮本茂氏は2018年現在任天堂の代表取締になっている。

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当時FCソフトの最大容量は320キロビット=40キロバイトしかなかった。

その小さなROMの中に様々な工夫によりたくさんのアイディアを詰め込んで、こんな素晴らしいソフトを完成させた当時のクリエイターの仕事はまさに偉業であった。

この記事の表紙にあるスーマリのパッケージのJPEG画像1枚で100キロバイトくらいあるのだから、40キロバイトの中にこの様なアイディア溢れるゲームを収めるのは容易ではなかっただろう(笑)。

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スーマリは筆者にとってもファミコンと一緒に初めて買ってもらった思い出のソフトである。

その時の筆者はまだ幼くクリアまでゲームを進められることが少なかったが、本作は飽きずに夢中になって遊ぶことができ、エンディングまでたどり着けた数少ないソフトのひとつでもある。

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まるで夢の国に入り込んだような世界観と、楽しい操作性に虜となり夢中で遊んだのが懐かしい。

そしてこれがテレビゲームと出逢いであり、今後のゲームライフのスタートとなったタイトルかと思うと感慨深いものが込み上げてくる。

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あれから33年の月日が経った。

ゲームの技術も昭和とは比べ物にならないくらいに進歩し、当時では想像もできないくらいすごいソフトを山ほどプレイしてきた。

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でも幼少時代に初めてスーパーマリオブラザーズをプレイした時の感動は、今でもはっきりと心の中にあり、最新の次世代ゲームと比べても何の遜色もなく輝いている。

 

今回は『スーパーマリオブラザーズ』の紹介でした。

 

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