『サクラ大戦』は1996年9月27日にセガサターン用ソフトとしてセガより発売されたアドベンチャーゲーム。
2000年にDCに移植されたほか、その後Windowsにも移植されている。
2003年にはPS2にて『サクラ大戦 ~熱き血潮に~』の題名でリメイク版が発売された。
『サクラ大戦』シリーズ
『サクラ大戦シリーズ』は1996年にSS用ソフトとして第1作目が発売されてから現在に至るまで、プラットフォームを変えつつ続いているセガの看板アドベンチャーゲームである。
ナンバリングタイトルは最新作の『新サクラ大戦』(2019年)で6作品、派生タイトルは20作品以上となっている。
原作・プロデューサーは広井王子、脚本には『NG騎士ラムネ&40』などのあかほりさとる、キャラクターデザインには『テイルズオブファンタジア』(1995年)などの藤島康介、そして音楽には『天外魔境 風雲カブキ伝』(1993年)などの田中公平と、当時において各界の一流クリエイター達を招集し製作された。
その後『サクラ大戦』はゲームを原作としたアニメ・ドラマCD・舞台ショウへとメディアミクス展開を見せており、シリーズ累計販売本数は450万本を超えている。
『サクラ大戦』
『サクラ大戦』はSS用ゲームソフトとして発売されたシリーズナンバリングタイトルの第1作目。
キャッチコピーは「華の帝都に、サクラ舞う!」。
内容はADVパートとSLGパートを組み合わせたモノとなっている。
正式なジャンル名は「ドラマチックアドベンチャー」。
現実世界の大正時代の風俗を感じさせるスチームパンクな雰囲気の太正時代を舞台に、主人公(プレイヤー)が特殊部隊「帝国華撃団・花組」を率いて悪しき魔物と戦い帝都東京の平和を守る物語である。
大正浪漫、恋愛、スチームパンク、宝塚、などなど様々な要素をこれでもかと詰め込んだごった煮のような世界観だが、各々が絶妙なテイストで融合しており、非常に魅力的な趣を持つ。
販売本数は35.9万本であり、これはSSソフト全1057本の中でも11位の歴代記録である。
システム
ゲーム全体は全10話からなるストーリーで構成されており、各話の終了時には次回予告ムービーが流れるなど、テレビアニメを意識した作りになっている。
プレイヤーは主人公の大神 一郎を操作し、登場人物との交流を深めつつ、巻き起こる事件の黒幕に立ち向かっていくというストーリー。
ADVパートでとった行動による主人公への好感度の変化が、戦略SLGパートでの花組隊員の戦闘力に影響するシステム。
つまり戦略SLGでは、恋愛SLGの要素が大きな役割を持っている。
「帝国華撃団・花組」の女性たちは皆魅力的で、メインヒロイン以外を推すファンも多い。
1話毎にヒロインの変わるストーリーや、要所に挟まる強大な敵との手に汗握る戦闘など、ゲームを構築しているシステム全般において飽きさせない。
本作は必ずしもメインヒロインである”真宮寺さくら“とのエンドを迎える訳ではなく、最終的に最も高い高感度のヒロインと親密になってゆくストーリー。
つまり6種類のエンディングが存在するマルチエンディングとなっている。
6人のヒロイン
真宮寺 さくら
かつて陸軍対降魔部隊に所属していた真宮寺一馬の一人娘。
正義感が強く快活で明るく素直な性格の赤いリボンのポニーテールが特徴的な女の子。
神崎 すみれ
日本屈指の財閥を持つ神崎家の一人娘。
プライドが非常に高く、一見勝気でわがままに見えるが、根は優しく努力家。
マリア・タチバナ
ロシア人外交官の父と日本人の母を持つハーフ。
冷静沈着で、物事を客観的に判断する能力に長けている。
アイリス
フランスの大富豪シャトーブリアン伯爵家出身。
天真爛漫な性格の一方、子供扱いを極端に嫌うおませな一面も持ち合わせている。
李 紅蘭
「発明はバクハツや!」を信念に持つ、帝劇きっての天才発明家。
妙な大阪弁を話すチャイナドレスの女の子。
霧島 カンナ
琉球空手桐島流第28代継承者。
肉体的にも精神的にも男らしく豪快な一方、恥ずかしがり屋な可愛いらしい一面もある。
最後に
SSという次世代機の凄さを見せつけるのには十分すぎるクオリティーの高さにセガの底力を見せつけられた本作。
大正浪漫漂う神秘的な世界観、可愛らしさと強さを併せ持つ魅力的なヒロイン達、男心をくすぐる霊子甲冑による戦闘SLGなど、ヒットしない訳がないと言っても過言ではない作品である。
主題歌・BGMも素晴らしい楽曲ばかりであり、非常に評価が高い。
特に主題歌である「檄!帝国華撃団」(通称ゲキテイ)は懐かしさと熱さの詰まった名曲であり、シングルCD発売当時でオリコン15位という快挙を成し遂げている。
ギャルゲーADV×恋愛SLG×戦略SLGという嘗て無い組み合わせで一大ブームを巻き起こしたタイトル。
初めてこの作品をプレイした時は、その衝撃は今でも心に刻み込まれている。
今回はSSを代表する名作ソフト『サクラ大戦』の紹介でした!
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