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【MYST】本の世界に迷い込み、不思議な孤島の謎に挑む──。世界で最も移植されギネスブックに載った伝説のタイトル。【SS・サンソフト・レビュー】

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『MYST(ミスト)』は1994年11月22日にサンソフトよりセガサターン用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。

オリジナルは1993年にアメリカのゲーム会社Cyan(サイアン)により発売されたMacintosh用ゲームソフト。

その後もPlayStation/3DO/PSP/DSなど様々なハードに移植された名作である。

 

 

『MYST』とは

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『MYST』をプレイしたことはなくとも、知らないゲーマーは居ないだろう。

のちのゲームに大きな影響を与えた作品のひとつとして、ゲーム史上に名を遺す伝説のタイトルである。

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1993年にCyanによりMacintosh版が発売され、翌年以降SSを皮切りにPS・Windows・iOS・DS・Androidなどなど数え上げればキリがないほどのハードに移植された。

全世界で600万本以上を売り上げた本作は、世界で最も公式に移植されたアドベンチャーゲームとしてギネスブックにも記録されているタイトルだ。

 

美しいグラフィック

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CGプリレンダリングで描かれたグラフィックは、この時代の他3Dゲームとは一線を画す美しさであり、現在のゲームと比べてもさほど見劣りはしないレベル。

さらに水流や風車、装置の作動にはプリレンダリング動画が画面内に自然に挿入され、独特の世界観を演出する。

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登場するキャラクターは俳優による実写映像で表現されているのも特色のひとつである。

25年前のゲームとは思えない美麗でリアルな世界が、当時の最新技術を駆使され描写された本作は世界中で大絶賛された。

 

ゲーム内容

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本作は“MYST島”を舞台としたアドベンチャーゲーム。

プレイヤーは、本の中の世界“MYST島”に迷い込んだ旅人として、MYST島とそこに隠されたさらに4冊の本の中の世界を冒険し、この世界の謎を探索する。

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画面全体に背景が描かれ、コマンド・メニュー画面・文字によるナビゲーションなどは一切表示されない。

場所移動・視点変更も、画面上のクリック操作で行う。

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怪しい場所を調べてヒントを見つけ出したり、仕掛けを作動させたりなながらゲームを進めていく。

サポートツール的な仕様は一切なく、自力で全ての謎を解くには、紙のメモや相当の想像力や機転が求められる。

 

続編・リメイク作品

前述した通り本作はその完成度の高さから大ヒットとなり、たくさんのハードの移植された。

もちろん移植だけではなく、リメイクや続編なども多々発売されることとなる。

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1997年には続編である『RIVEN』がPS/SS/Win/Macで発売。

2000年にはオリジナルの『MYST』を3Dグラフィックスと一人称視点でリメイクした『rial MYST』がMac/Winで発売された。

その後も続編は『MYST Ⅴ』まで販売され、その他スピンオフ的な作品もいくつかある。

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2018年には『25周年アニバーサルコレクション』としてWindows10向けに全作品が移植された。

 

最後に

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本作の謎解きの難易度はかなり高いものとなっていた。

プレイヤーは完全にノーヒントでMYST島に投げ出され、何をすればいいか全くわからない状態でのスタートとなる。

ゲーム内で手がかりを見つけたとしても、非常に解りづらいヒントで結局ストーリーが進行しないこともザラだった。

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インターネットもない時代ということもあり、攻略本でもなければクリアは非常に困難を極めた。

とにかく調べられる場所を全てチェックし、あとはプレイヤー自身で考えるしかないという、突き放したような謎解きに頭を悩まされたプレイヤーも多かった。

それでも独特の世界観からくる心地よい寂寞感と、美しいグラフィックによる物語への没入感は素晴らしく、数多くのゲーマーの心を掴んで離さなかった。

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筆者もセガサターン版をプレイしたが、やはり御多分に洩れず難易度の高さに匙を投げ出し、クリアは断念した苦い記憶がある(笑)。

今だったらインターネットもあるし、頑張ればクリアできるかもしれないので20数年ぶりに再挑戦してみようかなと考えている。

攻略サイト頼みなのは情けないが(笑)。

 

今回はゲームの歴史に名を遺す伝説の超難解アドベンチャーゲーム『MYST』の紹介でした!

 

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