『ロマンシング サ・ガ3』は1995年11月11日にスーパーファミコン用ソフトとしてスクウェアより発売されたロールプレイングゲーム。
2010年以降各種バーチャルコンソールにて配信、2019年11月11日にはマルチプラットホームでHDリマスター版がDL販売された。
本記事の画像はSwitch版『ロマンシング サ・ガ3 HDリマスター版』を掲載している。
『ロマンシング サ・ガ3』とは
「FFシリーズ」と並び当時のスクウェアRPGの二枚看板のひとつであった「ロマサガシリーズ」は、自由度の高いシナリオを特徴とする人気RPGシリーズである。
『ロマンシング サ・ガ3』(以後ロマサガ3)はSFCで展開された「ロマサガシリーズ」(以後ロマサガシリーズ)3部作の最終作にあたる。
本作はSFC時代後期に作られた事もあり、緻密に描き込まれたグラフィックや、戦闘中のアニメーションにより、SFC作品として演出面では最高レベルのクオリティとなっている。
システム面では前作『1』『2』のシステムの良いところは継承され、問題点は改善されたことにより、さらに遊びやすくなっておりシリーズ屈指の人気を誇る。
販売本数は130万本であり、これはスーパーファミコンソフト全1447本の中でも21位の歴代記録である。
ストーリー
生き残った「運命の子」をめぐる壮大な物語が、今再び──。
死食…。
死の星による不吉な日食が起きるたび、新しい命が失われ、混乱が世界を覆い尽くす。
今から600年前の最初の死食で、ただ一人生き残った赤子は魔王となり世界は荒廃した。
それから300年後の死食で生き残った赤子は聖王となり、邪悪な者を全て打ち倒し世界に平和をもたらした。
さらに300年、3度目の死食が起こる。
今回現われるのは魔王か聖王か、それとも…?
フリーシナリオ
「サガシリーズ」独自の“選択肢や行動で展開が変わる”フリーシナリオシステムを継承している。
男女8人の個性あふれる主人公たちから、プレイヤーが任意のキャラクターを選択してゲーム開始となる。
誰を選ぶか、どんな行動をとるか、プレイヤーの選択次第で可能性は無限に広がる。
「四魔貴族を打倒しアビスゲートを閉ざす」というメインストーリーはあるが、ほとんどのイベントはいつでも自由に攻略できる。
メインストーリーを無視してサイドクエストばかりこなしながら自由気ままに旅をすることもできるし、キャラ強化を優先して強い武器の探索と技・極意の習得に従事することも可能だ。
最高6人パーティーを組める(戦闘参加は5名)中で、その仲間と旅をするかもプレイヤーの自由。
主人公候補の8名を含む総勢30名のキャラを冒険の中で自由に仲間にしたり外したりすることが可能。
キャラごとに専用イベントなども発生することもあり、プレイヤーの数だけ幾通りもの物語が紡がれてゆく。
育成システム
「ロマサガシリーズ」の魅力のひとつであるキャラ育成。
前作同様レベルの概念がなく、戦闘における行動により「HP」「腕力」「素早さ」などの各パラメーターが成長してゆくシステムとなっている。
仲間にできるキャラにはそれぞれ“得意武器”が設定されているが、それ以外の武器でも戦闘数をこなせばある程度使いこなすことができるようにもなる。
戦闘中に武器を使った攻撃をしていると、突然頭上に電球が点灯する“閃き”が発生し、使用している武器特有の“技”を修得できることがある。
“技”とは複数の敵を一気に殲滅したり、通常の何倍ものダメージを与えることもできる武器攻撃における必殺技である。
たくさんの“技”を習得したキャラクターは様々な戦闘状況に応じて効果的な攻撃を使い分けることができるようになる。
最後に
スクウェアのRPG二大看板であった「FFシリーズ」と「ロマサガシリーズ」。
ストーリーの「FFシリーズ」、自由度の「ロマサガシリーズ」という印象を持ったプレイヤーは多かったはずだ。
筆者は広大な世界を本当に自由に冒険しているような感覚で遊べる「ロマサガシリーズ」が大好きだった。
特に『ロマサガ3』はしっかりと創り込まれており、シリーズの代名詞となっていたバグも少なく文句なしのクオリティーと言えた。
世界中を周る長い旅路、様々なキャラとの出逢い、四魔貴族との死闘、そして絶望的な強さだった真のラスボスとの対峙。
学生だった筆者が体験した冒険は今でも色褪せない記憶として胸に刻み込まれている。
2019年にHDリマスター版が発売されたので、購入して24年ぶりに遊んでいたら、あの頃の思い出が蘇ってきて目頭が熱くなった(笑)。
今度はPSで発売された『サガフロンティア』のリマスター版が2021年夏に発売されるので、そちらも絶対にプレイしようと思う。
今回はフリーシナリオシステムで紡いでゆくあなただけの冒険譚『ロマンシング サ・ガ3』の紹介でした!
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