『零 月蝕の仮面(ゼロ つきはみのかめん)』は2008年7月31日にWii用ソフトとして任天堂より発売されたホラーアクションアドベンチャー。
初代は2001年にPS2にて発売され、それよりシリーズ化されている。
月蝕の仮面は零シリーズ4作目にあたり初のWii版である。
尚、本作は舞台や登場人物が一新されており、過去作のストーリーと繋がりはなく、新シリーズとして位置付けられている。
あらすじ
「誰も覚えていないことは、存在しないことになるのだろうか…」
本州の南に浮かぶ島、朧月島で十年に一度開かれる朧月神楽。
その神楽の最中に五人の少女が神隠しに遭った。
少女たちは一人の刑事に助け出されたが、全ての記憶を無くしていた。
十年後、神隠しに遭った少女のうち、二人が死んだ。顔を覆い、泣き叫ぶような無残な姿で…
残された少女、水無月流歌・月森円香・麻生海咲の三人は、友人の死の謎を解き明かすため、そして失った記憶の先にあるものを確かめるために朧月島へと渡った…
筆者のホラーゲームに対する姿勢
えーとですね…
実は筆者は物凄い怖がりなんですよ…
幼い頃から幽霊やお化けという類が苦手で、夏休みなどはよく親にあなたの知らない世界などを見せられて泣いておりました。
そんな筆者なのですが、怖いもの見たさというか好奇心というか、不思議とホラーゲームが大好きなんです。
あ、映画の場合ホラー系はダメです。できれば観たくありません。
自己分析した事があります。
なぜゲームは大丈夫で、映画はダメなのか?
自分なりに出した答えはゲームは努力と工夫次第でお化けを倒せるからだという結論に行き着きました。
ほら、映画は基本観てるだけなので主人公たちが襲われたとしても観客は何もできないじゃないですか?
化け物に襲われてゆく登場人物たちをドキドキしながら観てる事しかできませんよね?
でもね、ゲームは違う。最善の注意と準備を怠らず、死亡フラグを見落とす事なく慎重に行動すれば危険を回避する事もできます。
敵が現れても上手く立ち回れば逃げる事だって倒す事だって自分次第でどうにかできます。
その部屋の扉を開けるのがどうしようもなく怖かったら一生開けないという選択肢だってプレイヤーの自由です。その場合クリアできなくなる可能性が大ですけど。
和製ホラーと洋物ホラーの違いを考察
ホラーゲームにも2種類あります。
ゾンビなどに代表される洋物ホラーと、幽霊などがメインの和製ホラーです。
ゾンビやモンスターは銃火器でヘッドショットを決めれば撃退できるイメージが強いのですが、和製幽霊には物理攻撃は一切通用しないイメージを持っているのは筆者だけではないはずだと思います。
その概念のためか筆者にとって、和製ホラーは洋物ホラーに比べて怖さ10倍なんですよね。
心を蝕んでくるゲームシステム
今回はそんな和製ホラーの金字塔「零」シリーズの第四弾「月蝕の仮面」の紹介です。
もうこういうの本当やめて欲しい。
本当に怖い、買った事後悔するレベル。
しかもWii版はヌンチャクコントローラーを懐中電灯に見立てる操作方法でコントローラーをテレビ画面に向けて廃病棟内を照らしながら探索するんですよ。
臨場感が出過ぎてて少しムカつきます。
病院内で何があったのか?
失った記憶の先にあるものは?
謎が謎を呼ぶ恐怖を体験できます。
霊と遭遇すると射影機と呼ばれる「ありえないもの」を撮るためのカメラで霊を撮影すると除霊できる戦闘システムです。
マジで怖いんで、できれば目をつぶって逃げ出したいのに、落ち着いてよく見てベストショットを撮影しなければならないなんて本当に意地悪なシステムです。
さらに今作からはアイテムを入手したりする際に「さわるシステム」というズームアップ&モーションが挿入された。
プレイヤーの意志でボタンを押し続けて手を伸ばす時間を調整することが求められます。
アイテムを取ろうとすると突如霊に腕を掴まれるなど「何かが起こるかもしれない」という緊張感が付き纏う恐怖演出が追加された。
糞仕様ですね。怖すぎて心臓止まりそうになります。考えた人絶対性格悪いと思います。
めっちゃ怖いけど一度は遊ぶべき
ここまで完璧に恐怖演出を施されると「恐怖を楽しむ」という領域を超えてしまいます。
ゲームとしての完成度は高く、先が気になるストーリーのため、なんとかクリアまでは頑張ってしたものの周回プレイもやり込みプレイも一切しませんでした。というか即ソフトを売却しました。家に置いておくのも怖かったから。
個人的な得手不得手の問題もあると思いますが、とにかく筆者はこの手の和製ホラーは苦手です。
でも評判のタイトルだとついつい買ってしまうんですよね…
もしもSWITCHで零の続編が発売されたら、深い溜息と共に購入してしまう自分が見えて今から憂鬱な気分になります。
という訳で今回はホラーアドベンチャーゲーム『零 月蝕の仮面』ご紹介でした。
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