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【ファイナルファンタジーⅦ リメイク】君はもう、クラウドになったかい──?世界中が待ち望んだスクウェア渾身のリメイク!【PS4・スクウェアエニックス・レビュー】

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『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』は2020年4月10日にPlayStation4用ソフトとしてスクウェア・エニックスから発売されたロールプレイングゲーム。

 1997年にPlayStation用ソフトとしてスクウェアから発売された『ファイナルファンタジーⅦ』のリメイク作品。

2021年4月まではPlayStation独占タイトルとなっている。 

 

 

『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』とは

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『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』(以後FF7R)は1997年にPS用ソフトとして発売され、記録的な大ヒットとなった『FF7』のリメイク作品である。

オリジナルである『FF7』は国内だけで400万本とPS全タイトルの中で2番目に売れたビッグタイトルだ。

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FFシリーズでも1,2を争う人気であった『FF7』は、長年ユーザーからリメイクを望む声が続いていた。

そして発売から18年が経過した2015年にロサンゼルスで開催されたE3 2015にてリメイクが発表。

スタンディングオベーションが沸き上がり、会場は歓喜の声に飲み込まれたという。

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そして開発から5年、オリジナルの発売からは23年の時を経て、次世代機であるPS4にて満を辞してファン待望のリメイクタイトルが発売されることとなった。

これまで『FF7』の微修正版や派生作品は多々発売されてきたが、完全な形でのリメイクとしては間違いなく本作が初めてと言える。

FFシリーズでは映像を綺麗にしたリマスター版が数多くあるが、本作においてはゲームデザインレベルから再構築した完全フルリメイクとなっている。

 

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グラフィック

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スクウェアエニックスの十八番とも言える美しいグラフィックは、ハードの性能を最大限に引き出しており必見。

未来をイメージして描かれたサイバーパンクな世界観は、下町の活気からスラム街のいかがわしい雰囲気まで、はたまた細部の小物に至るまで凄まじく丁寧に描かれている。

特に8つの‪魔晄炉‬を備える神羅カンパニーの商業都市ミッドガルの全景は圧巻の一言に尽きる。

 

キャラクター

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各キャラクターは原作を尊重しつつも、より好感の持ちやすいキャラ付けがなされ、さらに豪華声優陣によるフルボイス化がなされている。

特に二大ヒロインであるティファとエアリスは本当に可愛らしく描かれており、古くからのファンも納得しつつ、旧作は未プレイの新しい世代のファンも多く獲得する人気ぶりとなっている。

 

シナリオ

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リメイク1作目のシナリオは原作の序盤であるミッドガル脱出までとなっている。

これはオリジナル版の15%くらいの内容でありまだまだ序章とも言える時点でのエンディングとなる。

ディレクターの野村哲也いわく、多少オリジナル要素は加えられているものの、ファンの思い出を壊さない範囲でのシナリオ修正と追加にとどめてあるとのこと。

 

バトルシステム

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バトルシステムはオリジナル版とは異なり、コマンドを採用しつつもアクションバトルになっている。

パーティーメンバーを切り替えて操作することができるので、状況に応じた戦略を組み立てて戦える。

難易度は4段階あるが、NOMAL以上ではゴリ押しプレイは難しく、きちんと弱点を突くマテリアを装着したり、防御・回避などもうまく利用した立ち回りが求められるようになっている。

 

最後に

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本作の2020年8月現在での販売本数は日本国内だけで100万本、全世界では500万本を記録している。

FFシリーズを代表するだけでなく、スクウェアエニックスをも代表する『FF7』のリメイクとして本作はまずまずの成功を収めたと言えるだろう。

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しかし残念ながら筆者はいまいち楽しめなかった。

大きな要因はシナリオ不足を補うエリア移動による水増し感だ。

本作はストーリー上の関係でエリア移動がかなりの頻度で要求されるのだが、その度に何度も通った道を“長時間ただ移動するだけ”ということが多い。

ミッドガル脱出までという短いシナリオを20時間かけて(平均プレイタイム)プレイさせるためだとは思うが、このために終始作業ゲーという感じがしてしまいゲームに没頭することができなかった。

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そしてその原作の15%くらいという短いシナリオまでしか収録されてないのにも拘らず強気の8,980円という価格設定もマイナス要素だ。

『FF7』の世界をより深くまで描くための分割でもあると思うが、やはりこの価格でこのボリューム(さらに前述した水増し感…)だとちょっと物足りない。

しかも5年の歳月をかけて開発されたタイトルなら尚更だ。

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最後にもうひとつだけ。

戦闘に勝った際に“勝利のファンファーレ”が流れないなんてFFじゃねぇ!(笑)。

これだけはファミコンの初代FFからプレイしている古参プレイヤーとしては譲れない(笑)。

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以上の理由で個人的にはあまり楽しめなかった本作ではあるが、なんだかんだ言ってAmazonなどのレビューでは高得点をマークし、各種ゲームサイトでは高評価な感想も見かけるので必ずしも駄作とは言い切れないのかも知れない。

とりあえずプレイヤーにより賛否が大きく割れるタイトルだと思われる。

 

今回は世界中が待ち望んだスクウェア渾身のリメイク『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』の紹介でした!

 

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