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【探偵 神宮寺三郎 PRISM OF EYES】今、新宿を舞台に再び事件が巡る。殺人、盗難、誘拐──。あまたの事件が探偵を待ち受ける。【Switch・PS4・アークシステムワークス・レビュー】

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『探偵 神宮寺三郎 プリズムオブアイズ』は2018年8月9日にアークシステムワークスよりPS4/Switch/Steamのマルチプラットホームソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。略称は「PoE」。

メインとなる新ストーリーが3作とその他「謎の事件簿」を始め、おまけ要素が多数収納されており、ファンにとっては嬉しい内容となっている。

ハードボイルドで硬派な文章と、人生のしがらみに翻弄される人々の想いを描く物語が根強い人気を持つシリーズの次世代機としては初登場となるタイトル。

 

 

探偵 神宮寺三郎シリーズ

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ソフト作品だけでも今作で18タイトル目となる老舗探偵ADVです(2018年8月現在)

その他にも携帯アプリ専用タイトルが数作発売されてます。

初作は1987年(昭和62年)今は無きデータイーストによりファミコンディスクシステム用ソフトとして「探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園連続殺人事件」が発売されました。

それから現在まで32年間、開発元のデータイーストが破産してもその人気ゆえ、版権は譲渡され生き続け、絶えず新作は製作され続けました。

そして現在は版権はアークシステムワークスが所有しており、とうとう今作より次世代据え置き機である「PS4」と「Switch」にての発売となりました。

第1作目より一貫して変わらぬハードボイルドな雰囲気と心温まるストーリーとイラストレーターの寺田克也氏によるトラッドなビジュアルで描かれる、唯一無二の探偵ADVシリーズとして今後も期待のシリーズとなっています。

 

PRISM OF EYES

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今回の「プリズム・オブ・アイズ」(以後PoE)は本シリーズの欠かせぬ登場人物。

主人公である探偵、神宮寺三郎。

神宮寺の助手、御苑洋子。

神宮寺の友人であり警部でもある、熊野参造。

この3人が主人公となり、3つの物語をそれぞの視点でプレイする3タイトルが収納されている。

 

主要登場人物

神宮寺三郎

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新宿歌舞伎町に事務所を置き、新宿界隈で活動する私立探偵。

頭脳明晰で、これまでに多くの難事件を解決してきた。

心優しく人情を大切にする。

 

御苑洋子

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6ヶ国語を使いこなす才媛。

洞察力と直観力に優れており、神宮寺の助手として、調査をサポートする。

普段はおとなしいが、意外と大胆な一面も。

 

熊野参造

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新宿淀橋署の警部。 

30年以上ものキャリアを持つベテランで、神宮寺とは旧知の仲。

陽気な性格。

 

メインタイトル

虚飾ノ夜

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白昼の新宿に突如、現れた暴走車。

その事故現場で神宮寺は奇妙にもかつての旧友との再会を果たす。

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旧友の名は朝倉拓真(あさくら たくま)。

大学時代に神宮寺と共にボクシング部に所属していた同期であり、かつてはプロボクサーになった男だ。

約10数年振りの再会だというのに朝倉は、まるで何者かに追われているかのように再会の挨拶もそこそこにその場を逃げるように去った。

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 しかし慌てて去る朝倉はその際、スマホを落として行く。

神宮寺が預かる朝倉のスマホに一通の着信音が鳴る。

そして、その着信が神宮寺を謎と混乱に満ちた長い夜へと導くのだった…

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神宮寺の行き詰まった際のヒントはシリーズお馴染みの「煙草を吸う」だ。

ただし喫煙者には生き辛い昨今、吸えない場所も多々ある(それでもヒントは貰える)。

 

死者に捧げる石

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デザイナーの友人に頼まれて、新作ジュエリーのモデルをする事になった御苑。

時を同じくして、新宿では遺体に宝石を添えるという奇妙な連続殺人事件が起きていた。

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友人の名は牧野結子(まきのゆいこ)。

やがて結子から洋子はある相談をされる。 

それはよくある「彼氏の浮気疑惑」であった。

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 洋子が探偵の助手である事もあり、モデルと同時に牧野は彼氏の素行調査も依頼する。

神宮寺の許可を貰い、洋子は依頼を受ける事に。

しかしただの素行調査だったはずの依頼は、思いがけない形で例の連続殺人事件に絡んでゆく…

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洋子の行き詰まった際のヒントは「髪をかき上げる」だ。

「ふぅ…」とため息を吐きながら物思いに耽る洋子は可愛いから、ヒントいらない場面でちょくちょく髪をかき上げちゃう事間違いなしだ。

 

魔鏡の真実

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新宿の建設現場で発掘された古代遺跡。

その調査を行なっていた考古学者が謎の失踪を遂げる。

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神宮寺と共に彼を探していた熊野は、やがて発掘された銅鏡にまつわる”呪い”を知るのだった。

「墓を壊すと禍(わざわい)が起こる」という呪いを……

f:id:zel_8bit:20190121132613j:plain 新宿という大都会で偶然にも見つかった古代遺跡。

そして、遺跡ではまるで禍のように次々と事件が起こるのだった。

様々な利権が絡んだ開発工事とその関係者たち。

考古学者の失踪は果たして本当に”呪い”なのか、それとも… f:id:zel_8bit:20190121132620j:plain

熊野の行き詰まった際のヒントは「ヒゲをいじる」だ。

見事に蓄えられたそのお髭、熊野警部本人でなくともいじってみたいものだ。

 

今回も豪華な「おまけ」が付いてくる!

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毎回おまけが”おまけの枠”を超えて超豪華な「探偵 神宮寺三郎シリーズ」。

今回もボリューム満点のおまけです。

毎回恒例お楽しみの「謎の事件簿」。

次回作の「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」の体験版。

そしていつも嬉しい「過去作の収録」。

以上3点が収録されてます!

 

謎の事件簿

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デフォルメ二頭身キャラで描かれる可愛い神宮寺たちが、ちょっとおバカな事件に巻き込まれるショートライトギャグ探偵ADV。

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数ヶ月依頼が無く、暇な時間を過ごす神宮寺と御苑。

このままでは事務所が倒産の憂き目に会うと焦る2人の元へ「大富 豪」(おおとみつよし)が訪れる。

依頼の内容は差出人不明の怪文書の暗号解読。

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なんとか怪文書の解読に成功した神宮寺だが、ある事件の予告状であった。

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事件の捜査の為、大富の別荘に訪れる2人。

仕事なのにはしゃぐ洋子さん可愛い(笑)。

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別荘で起こる密室盗難事件。

犯人の手口は一体…

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さらに追い討ちのように起こる殺人未遂事件!

謎が謎を呼ぶ展開に理不尽にキレる洋子さん(笑)。
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果たして、神宮寺は無事謎を解明して、犯人を捕まえ、報酬を得ることができるのでしょうか?

 

DAEDALUS The Awakening of Golden Jazz:特別体験版

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従来のシリーズとは一線を画す新たな神宮寺。
「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」の発売が決定!
その特別体験版が本作に同梱されています!
新たなる時代の幕開け、従来のシリーズ共々、新生神宮寺三郎の物語の序章部分に触れる事ができます。

筆者が「PoE」のクリアに時間がかかりすぎた為、この記事を執筆している段階では既にこのタイトルは発売されています(苦笑)

 

過去名作10作品をすべてリメイクして収録

アークシステムワークに開発が移行してから毎回お馴染みになっている、過去作同時収録。

今回はなんと贅沢に、過去のタイトルから10作品が全てリメイクされ収録されてます。

これは贅沢なおまけですよね!

中でもシリーズ1、2の人気を誇る「時の過ぎゆくままに」があるのが嬉しいです!

 

時の過ぎゆくままに

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一年前、とある夏の日に起きた二つの事件。

神宮寺と助手の洋子はそれぞれの立場から事件に関わる。

一枚の絵を巡る謎と、「嘘」に満ちた家族。

そして母親の行方を探す幼い少年…事件はそれぞれの傷を浮き彫りにしながら、やがて絡み合う…

果たして神宮寺は、洋子は、偽りの中から真実を見つけ出す事が出来るのか?

 

6枚の犯行

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神宮寺の元に届いた一通の手紙。

それは「ある事件」を引き起こした張本人からのものだった。

「ある事件」…全てはある有名な画家の作品が切りつけられた事件から始まった。

室殺人、偽装殺人…次々と起こる不可解な殺人の数々。

神宮寺は、それらの謎を解明することができるのか?

そして、手紙の中から語りかけてくる犯人の正体とは?

 

連鎖する呪い

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「俺は呪われている」そう言葉を残して自ら命を絶った浅田健太郎。

健太郎の恋人、西田由美子は健太郎の自殺の原因を調査して欲しいと神宮寺に依頼する。

由美子に話を聞くと健太郎自身は、「呪い」に心当たりがあるようだった。 

依頼を引き受けた神宮寺は、調査を進めるうちに、今はダムの底に眠る美倉村での出来事が大きく関係している事が分かる。

健太郎が呪われる事になった理由とは…?

20年と言う歳月を経て繰り返される復讐劇に、神宮寺は終止符を打つ事が出来るのか?

 

果断の一手

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神宮寺事務所に訪れた飛井憲吾と名乗る男は、1年前に賭け将棋が行われていたスナックで出会った男だった。

そこで行われた2人の真剣師、桂木晋介と金嶋宗二の賭け将棋対決は神宮寺の脳裏に強く刻まれていた。

憲吾は誘拐された恋人、翔子の捜索を依頼する。

「娘の命が惜しければ、次の勝負で負けろ」何者かが、賭け将棋の代打ちを行う晋介へ脅迫してきたのだった。

 

椿のゆくえ

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「一月前から連絡の途絶えた友人を探し出してほしい」 それだけなら特に変わった依頼ではない。

しかしこれまでと違ったのは、依頼人は友人の顔を知らない、という事だ。

依頼人の名は姫路亮太。都内の高校に通う17歳。

神宮寺はインターネット上で知り合った友人「ツバキ」の捜索を引き受け、亮太と共に行方を追い求める。

 

託された指輪

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 神宮寺は、父親を殺されたと言う藤木美佳からの依頼を受ける。

その事件は既に、殺害現場にいた樋口隆司を犯人として指名手配しているのだが、なぜか美佳は彼が犯人ではないと思っているようだ。

やがて、美佳の父と隆司の母はかつて再婚までしようとした関係であることが判明する。

美佳にとって彼らは「家族」のような存在であった…

 

ふた色の少女

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空が茜色に染まる頃、神宮寺探偵事務所に現れた男が、スリの捜査依頼を申し込んだ。

神宮寺が捜査を開始すると、スリの共犯者として、意外な人物が浮かび上がる。

それは、美優と言う名の女子高生。

優等生の顔と、スリの共犯をしている顔…二つの顔を、あまりにも見事に使い分けて生きるその姿に、神宮寺は言い知れぬ危うさを感じ取った… 

 

亡煙を探せ!

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御苑洋子は一人、新宿の街を彷徨っていた。

その目的とは、数日前から姿を消してしまっている神宮寺を探し出す事だった。

その頃、二人の身を案じる熊野参造の元に届いた、病院からの知らせ。

その病院に向かった熊野の目に映ったのは…

 

イヌと呼ばれた男

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ある一人の男とともに、不運はやってきた。

男は小説家の菅野と名乗り、神宮寺に小説のアイディアの為の依頼を申し込む。

それは事故死を装った殺人事件をどう見破るかというものだった。

しかし、そんな変わった依頼が、恐ろしい殺人事件へと発展する。

その偽装殺人が実際に起こったのだ… 

 

アオイメノリュウ

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 相反する二人の探偵。

新宿歌舞伎町に事務所を構える神宮寺三郎。

池袋を中心に活動する「竜」こと、榎本竜太。

彼らを結びつけたのは、失踪した暴力団の捜索依頼、そして警察官殺害事件である。

二人の探偵に次々と降りかかる出来事。

果たして、彼らは暗躍する黒い影の正体を突き詰めることができるのだろうか?

 

最後に

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もう30年以上も楽しみ続けてるこのシリーズもすでに18作目です。

ちまちま進めているので、クリアするまでに19作目が発売されてしまいましたが(笑)

大型話題作ではないので、ゲーム仲間でもあまりこのタイトルの話をすることは無いのですが、未だに制作会社が変わっても新作が発売され続けるのは筆者のような古参のファンが少なからず居るのだからでしょう。

他の話題作の合間に、夜寝る前の15分間に、旅行先での夜のお供に…

JazzyなBGMをバックサウンドにデジタルノベルズを読むような楽しみ方がこのシリーズのオススメの遊び方です。

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コマンド選択式のテキスト型アドベンチャーですが、難しい謎解きは一切なく、選択を間違ってもゲームオーバーにはならず、マルチエンディングではない一本道のまさに小説みたいなゲームなので、合わない方も多いと思います。

なので万人向けのタイトルとは言えませんが、筆者のようにこの雰囲気が好きな方ならツボに入ると思うので、興味があれば一度手にとってみては如何でしょうか?

ストーリー自体はソフトごとに完結しているので、シリーズ初プレイで最新作から初めても全く問題ないのでご安心ください。

今回は『探偵 神宮寺三郎 PRISM OF EYES』の紹介でした。

 

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