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【SHADOW OF THE TOMB RAIDER】生まれ変わったトゥームレイダー。若き探検家ララ・クロフトの成長と冒険を描いたリブート三部作堂々の完結編!【PS4・スクウェアエニックス・レビュー】

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『SHADOW OF THE TOMB RAIDER(シャドウオブトゥームレイダー )』は2018年5月17日にスクウェア・エニックスより発売されたサバイバルアクションアドベンチャーゲーム。

1996年から続く『トゥームレイダーシリーズ』の最新作であり、リブート作品三部作の最終編でもある。

 

 

TOMB RAIDERシリーズ

超人気タイトルである『トゥームレイダーシリーズ』は、主人公である女性トレジャーハンターの「ララ・クロフト」が世界各地の遺跡で冒険を繰り広げるアクションアドベンチャーである。

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三人称視点3Dアクションゲームの先駆けとなった本作であるが、開発当初主人公は男性キャラクターとして製作が進んでいた。

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しかし遺跡発掘のトレジャーハンターはどうしてもインディアナ・ジョーンズに見えてしまうという理由から、思い切って女性キャラクターに設定を変更したところ、ララの「強い女性」というイメージが印象を残し、後の人気へと繋がることになった。

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1996年にPlay StationやSEGA SATURNにて発売された『TOMB RAIDER』は世界中から絶賛され、次々と続編が発売される大ヒットシリーズとなった。

全世界シリーズ累計販売本数は2018年6月時点で6,700万本以上に達している

タイトルの「トゥーム(tomb)」は、「レイダー(raider)」は侵入者を意味する。

 

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TOMB RAIDER(リブート)

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TOMB RAIDERの開発スタッフはトゥームレイダーがシリーズを重ねるごとに、ララ・クロフトは有名になっていったが、その反面でプレイヤーから共感しにくいキャラクターになっていったと感じていた。

そのため、一度ララの設定をリセットし、過去作との繋がりを断ち切って新生させることにした。

それが『TOMB RAIDER(リブート)』である。

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リブート(reboot) とは、フィクション作品において、シリーズにおける連続性を捨て、新たに一から仕切り直すことを意味する。

三部作編成で描かれる『TOMB RAIDER(リブート)』は最初は弱い女性であったララ・クロフトがゲームを進めるごとにプレイヤーと共に成長していき、最終的には世界中の秘宝の謎に迫る生粋のトレジャーハンターになってゆく姿をシリーズを通して描く。

 

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SHADOW OF THE TOMB RAIDER

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若き探検家ララ・クロフトの成長と冒険の終局を描いた『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』(以後SotTR)は、全世界で100を超えるアワードとノミネートを獲得し、まさにシリーズの集大成にふさわしい高い評価を得たタイトルである。

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さらに2019年12月25日には、すべてのダウンロードコンテンツと、ボーナスコンテンツがセットになった決定版『ディフィニティブエディション』が発売された。

一部戦闘シーンとララの死亡の際の演出で残虐シーンがあるため、CEROのレイティングはZとなっており18歳未満はプレイ禁止。

販売本数は412万本となっている。

 

ストーリー

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父親の仇であり、人類の未来を操ろうとたくらむ組織「トリニティ」を追い、仲間のジョナと共にメキシコへと辿り着いた若き探検家ララ・クロフト
彼らの狙いが世界を作りかえる力を得るといわれる古代マヤ文明の秘宝だと知ったララは、それを阻止するため過酷な戦いへと身を投じていく。

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だがあまりに強く頑なな思いはララの眼を曇らせ、ついには世界を終末へと導く“鍵”へと手を伸ばしてしまうことに…。果たしてララは世界を終末から救い、究極の探検家“トゥームレイダー”となることができるのだろうか──。

 

前作『ライズオブトゥームレイダー』との違い

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基本システムは既に完成されていた前作『ライズオブトゥームレイダー』以後(RotTR)のシステムを踏襲しているが、物語の舞台や戦闘と謎解きのバランスなどは大きく変更されている。

今度の舞台は南米のジャングル

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前作はシベリアのウラル山脈近辺にある極寒の地が舞台だったのに対し、『SotTR』ではメキシコ・ペルー・ブラジルなどの密林地帯を探索することになる。

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最新の映像技術により実写と見間違うほど美しく描かれた南米の地に聳える古代遺跡を、若き考古学者ララ・クロフトが終末の予言から世界を救うべく奮闘し、本物のトゥームレイダーへと成長する姿が描かれる。

より探索重視の内容に

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前作では激しい銃撃戦による戦闘がかなり多く、銃撃戦と探索&謎解きの割合が体感的に半々くらいであったが、今作は戦闘がグッと減って探索や謎解きに比重が置かれている。

これについては賛否両論であり、TPS視点の銃撃戦が好きなプレイヤーからは不評の声も挙がった。

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しかし筆者としては『トゥームレイダーシリーズ』自体が“古代遺跡を探索するゲーム”だと思っていて、戦闘はあくまで遺跡探索のオマケ要素という認識なので、このバランス調整は大歓迎である。

銃撃戦からステルス主体の戦闘へ

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戦闘内容については前作までの激しい銃撃戦がメインではなくなり、ステルスプレイに特化したスタイルとなっている。

銃を使わず音の無い弓矢で周りに気づかれず仕留めるか、見つからずに敵の背後に近づきナイフでキルするのが戦いの肝となっている。

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茂みなどに身を潜め、巡回する敵が近づいたらキルをして茂みに死体を隠す。

顔や身体に泥を塗り、泥壁に紛れて敵をキルするなどステルスプレイ好きには堪らない。

ステルス行動中に発見されてしまったり、止むを得ず銃を使用して銃声を聴かれるとワラワラと敵が集まってくるので最後の一人をキルするまで気を抜かず行動したい。

 

『ディフィニティブエディション』の内容

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2019年12月に発売されたディフィニティブエディション』にはこれまで登場したダウンロードコンテンツ(DLC)・ボーナスコンテンツがセットで収録されており、さらにオリジナルサウンドトラック付きという完全版となっている。

詳細は下記の内容となっている。

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・『SotTR』本編

・7つの追加チャレンジトゥーム

・過去配信された全てのコスチューム・武器・スキル

・デジタルオリジナルサウンドトラック

・Definitive Editionコスチューム

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これだけの豪華パックでありながら、価格はパッケージ・ダウンロード版共に4,800円(税抜)とリーズナブルなので、未プレイの方はこの機会に是非体験して欲しい。

 

総評

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傑作と言われた前作に負けずと劣らない素晴らしいタイトルとなった本作。

戦闘要素を減らし謎解きに重きを置いた変更は個人的には『トゥームレイダー』らしさに磨きがかかった良い変更だと思った。

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ステルス重視の戦闘スタイルに関しても、軍隊並みと言える兵士と兵器を備え持つトリニティ相手に、強いとはいえ一人の女性探検家であるララが挑むには、やはりこの形が1番しっくりくる。

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舞台構成はいくつかに分かれた箱庭ステージが、大マップで自由に移動可能となっているハブ構造。

各箱庭ステージはそれぞれがオープンワールドになっており、中には拠点となる村や民族集落も存在する。

拠点ではそれぞれの村の礼儀、風俗、文化がしっかりと表現されており、非常に臨場感豊かである。

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さらにこの拠点には商人がおり、探索で得た金塊や猛獣の皮などを換金でき、銃弾や必要な素材を購入するなどの取引も可能となっている。

これは過去作では無い試みではあったが、個人的には民族集落で準備を整えてから遺跡や墓室へとの探索に赴く流れがリアルであり、まるで実際に探検をしているようで好きだった。

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今作『SotTR』を持って“リブート三部作”は完結したことになるが、1996年から続く名作シリーズをリブート(再起動)するのに大成功したと言えよう。

筆者は連休中にプレイしたという事もあり、久しぶりに寝食を忘れゲームに没頭し、達成率100%を成し遂げるほどハマったタイトルとなった(笑)。

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スクウェア・エニックスには今後も『トゥームレイダー』シリーズの新タイトルを大いに期待したいと思う。

今回は若き探検家ララ・クロフトの成長と冒険を描いたリブート三部作堂々の完結編『SHADOW OF THE TOMB RAIDER』の紹介でした!

 

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