『超魔界村』は1991年10月4日にスーパーファミコン用ソフトとしてカプコンより発売されたアクションゲーム。
同社の看板アクションゲームの第三弾。
のちに様々なハードに移植される人気タイトルである。
『超魔界村』とは
カプコンの看板アクション『魔界村シリーズ』。
1985年に初代『魔界村』、1988年には続編の『大魔界村』がそれぞれACにて稼働された。
過去2作はACでの稼働を経て家庭用ゲーム機への移植を為されてきたが、3作目となる本作『超魔界村』はシリーズで初めて家庭用ゲーム機での発表となったタイトルである。
販売本数は109万本とミリオンセラーを達成している。
硬派な難易度
もともと高い難易度がウリのシリーズであったが、家庭用ゲーム機でのリリースということが加味されたのか、本作は過去2作に比べると難易度はかなり低くなっている。
とは言えそこは『魔界村』。
過去作よりはマシとはいえ、やはり要求されるテクニックは非常にシビアであり、普通のACTゲームに比べると桁違いの難しさでプレイヤー達を悩ませた。
しかしながら、何度も挑戦すれば突破できるようになっており、理不尽な難しさという訳ではない。
硬派なACTタイトルな分、“難関を突破できた時の快感”は癖になる程である。
回数制限付きではあるが、コンティニューも実装されていて、ACに比べプレイヤー年齢層が低いSFCユーザーでも頑張ればクリアできるように設計されている。
ストーリー
魔界の王ルシファーを倒したアーサー。
しかし再び魔王復活を危惧したアーサーは、魔界そのものを完全に滅ぼす最強の武器を探すため旅に出る──。
それから4年後の月日がたった…。
復興を遂げた城下町では王城の竣工式が行われようとしていた。
式に駆けつけたアーサーは久しぶりに再開したプリンセスと静かなひとときを過ごしていた。
しかし突然現れた魔物にプリンセスは連れ去られてしまう!
ルシファーとは別の何者かが魔界を復活させようとしているのだと実感したアーサーは、三度ヤリを取り単身魔界へと乗り込むのだった…!
システム
前作『大魔界村』での上撃ち・下撃ちが廃止となった。
その代わり2段ジャンプが導入され、ジャンプの軌道や高さを調整できるようになりアクション性が緩和された。
また、入手できる鎧の種類が鋼・青銅・黄金の3種類に増加した。
武器は前作よりも種類が増加し、上位の鎧を着ると性能が強化される。
青銅の鎧で武器の威力と性能が変化し、黄金の鎧で前作同様に各武器ごとの魔法を使えるようになる。
そして敵弾を防ぐ盾も導入された。(敵の体当たりなどで直接ダメージを受けた場合、盾も鎧も一度に剥がれる)
本作も罠の宝箱から出現するマジシャンの魔法を浴びると、一定時間姿が変化する呪いに掛かってしまう。
変わる姿の種類は赤ん坊・オットセイ・蜂・女の子の4種類。
最後に
家庭用ゲーム機で新作が発売されたのはシリーズ初となった本作。
家庭用ゲーム機としてはFC版の初代『魔界村』、PCE版の『大魔界村』と高い難易度ながら大ヒットしてきたシリーズの最新版が、当時としてはハイスペックを誇ったSFCで発売となったことは大きな話題となった。
グラフィックとサウンドのクオリティはSFCの機能を最大限に引き出して創られており素晴らしいクオリティであった。
特にBGMはオーケストラ調の音源を使用しており、魔界村のおどろおどろしくも激しい闘いを大きく盛り上げている。
SFC独自の回転・拡大機能を活かした演出も効果的に取り入れられ、プレイヤー達はゲームの世界に深く引き込まれた。
前述した通り、シリーズの特色である高い難易度は健在で全面クリアするには相当のやり込みと根気を必要とする。
シリーズ共通の掟である“2周しないと真のエンディングを観ることができない”というシステムも健在である(笑)。
しかしながらシリーズを通して“ボスより強い”と恐れられている雑魚敵のレッドアリーマーが弱体化されており前作まで散々手こずらされたのが嘘のようである。
さらにラスボスである魔帝サマエルはシリーズ史上最弱のボスとまで言われるほど弱く、最終面までステージを攻略してきた猛者プレイヤーにとってはまったく手応えが感じられないほどの弱さである。
そのような事もあり過去タイトルと比べるとかなり簡単な方ではあるので、『魔界村』『大魔界村』とエンディングに到達できなかったプレイヤーも本作ならばワンチャンあるかも知れないので頑張って欲しい。
ちなみに筆者は『魔界村』『大魔界村』ともにクリアできなかったが、本作もクリアできなかった。なんなら1週目の最終面にもたどり着けなかったヘタっぴである(笑)。
本作はニンテンドークラシックミニに収録されているので、昔を懐かしんでプレイしてみても良いかも知れない。
今回はカプコンの誇る激ムズACTシリーズ第三弾『超魔界村』の紹介でした!
あわせて読みたい