『ゼルダの伝説 神神のトライフォース』は1991年11月21日にスーパーファミコン専用ゲームソフトとして任天堂より発売されたアクションロールプレイングゲーム。
キャッチコピーは「目覚めよ、トライフォース」。
2003年にゲームボーイアドバンスに移植された他、バーチャルコンソールにて配信、ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンにも収録されている。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』とは
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』はスーパーファミコンのちょうど1年後に発売された任天堂の看板シリーズ『ゼルダの伝説』のシリーズ3作目である。
ディスクシステム用ソフトとして発売された初代『ゼルダの伝説』(1986年)から大幅に仕様変更されたシリーズ2作目『リンクの冒険』(1987年)とは異なり、基本的なシステムは初代を踏襲している。
本作以降『ゼルダの伝説』シリーズは3Dで描かれる事になるが、2Dである本作をシリーズ最高傑作とする意見も根強くある。
アクションRPGとして丁重な創りと、王道的なストーリーで大ヒットとなった本作は、スーパーファミコン黎明期の作品でありながらも、現在でもハードを代表するゲームのひとつとされている。
本作の販売本数は116万本であり、これはスーパーファミコン全1447本の中でも27位の歴代記録である。
ストーリー
古来より、ハイラル王国にはどんな願いも叶えるという秘宝“トライフォース”が眠っていた。
トライフォースはハイラルの賢者たちにより永劫の時の中、静かに聖地に封印されていた。
しかし突如ハイラル王国の平和は破られる。
王国に現れた謎の司祭アグニムが国王の命を奪い、魔力で兵士たちを操り王国を我がモノにしようとしているのだ。
家で就寝中だった少年リンクは、助けを求めるゼルダ姫の悲痛な言葉を夢の中で聴き、夜中に目を覚ました。
すると嵐の夜にも拘らず叔父が剣を装備し出掛けるとこであった。
一言、「朝までに帰るから家に居なさい」と言葉を残し叔父は1人ハイラル城へ向かった。
雨の降る不吉な夜、居ても立ってもいられずリンクは伯父の後を追うのであった──。
システム
初代と同様に見下ろし型MAPが採用されており、画面の切り替え方式も復活しているが前作が完全な1画面単位のスクロールだったの対し、今作は切り替え型と通常スクロールを併用している。
プレイヤーはリンクを操作しながら、広大なハイラル王国に点在するダンジョンを攻略しつつ物語を進めていく。
初代を踏襲しているとは言え、ボタン長押しで発動する"回転斬り”や、魔法力の残量を表す“魔法メーター”など新しいアイディアも数々導入されている。
様々な『ゼルダの伝説』シリーズに登場する、魔王を倒すことができる退魔の剣“マスターソード”も本作が初登場である。
最後に
その創り込まれた世界とシステムはプレイヤーを心の底からワクワクさせてくれた。
スーパーファミコン黎明期でありながら、非常に高い質のグラフィックであることが臨場感を高める。
フィールドも高低差の表現が加わって立体感と奥行きを感じることができ、謎解きにも深みを与えている。
シリーズの代名詞でもある"ダンジョン攻略”と“ボス戦闘”の楽しさは本作でも健在である。
ヒントからダンジョンの謎を解き明かした時の爽快感や弱点を見抜かねば勝てぬボスとの手に汗握る戦いなどは「コレぞゼルダの伝説」と言わんばかりの楽しさであり、これは2021年現在でのシリーズ最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(2017年)にもしっかりと引き継がれている。
初めて本作をプレイした時の感動は、未だに筆者の心に深く刻み込まれている。
まるで壮大な冒険物語の小説を読み進めているかの様な心躍るストーリー。
無我夢中になってのめり込んだ極上の謎解きとアクション。
前述した通り、本作は発売から30年以上経った現在にプレイしても楽しめるであろうスーパーファミコン屈指の名作といえるタイトルだ。
今回は任天堂が誇る看板シリーズの第三弾『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の紹介でした!
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