『スーパーマリオカート』は1992年8月27日にスーパーファミコン用ソフトとして任天堂より発売されたレースゲーム。
バーチャルコンソール、ニンテンドースイッチオンラインで配信されている他、2017年9月に発売されたニンテンドークラシックミニスーパーファミコンの収録タイトルにもなっている。
『スーパーマリオカート』とは
『スーパーマリオカート』は任天堂の看板ソフトシリーズのひとつ『マリオカートシリーズ』の記念すべき第1弾である。
後述するゲームを構成する各種基本フレームは本作で既に確立されており、最新作に至っても変わることなく、現在も受け継がれている。
そのゲーム性の完成度の高さからカートレースゲームの最高峰としてたくさんのユーザーから支持をされ続ける名作である。
販売本数は382万本であり、これはSFCソフト全1447本の中でも1位の歴代記録である。
『マリオカートシリーズ』
マリオとその仲間たちがレーシングカートに乗り込み、マリオシリーズの世界観をモチーフにした多彩なコースで順位を競うレースゲーム。
SFCで第1作目が発売されて以来、任天堂の新ハードでは必ずリリースされるキラーソフトのひとつとして人気のシリーズである。
2017年に発売されたシリーズ9作目に当たるSwitch用ソフト『マリオカート8 デラックス』までのシリーズ国内販売累計本数は2,400万本を超えている。
特にSFC用ソフト『スーパーマリオカート』とN64用ソフト『マリオカート64』はそれぞれの専用ソフトNo.1の販売本数であり、Wii用ソフト『マリオカートWii』はビデオゲーム史上世界で最も販売本数の多いレースゲームになるなど、このシリーズが任天堂ハード普及へ果たす貢献は凄まじく大きい。
特徴
それまでのレースゲームと大きく一線を画している点として、強いアクション性・ランダム性が盛り込まれているのが特徴。
アクセル・ブレーキ・ハンドリング以外の操作に、ミニジャンプが存在する。
コーナリング時にミニジャンプを組み合わせてドリフト走行をしたり、悪路で小刻みにジャンプすることでその影響を少なくしたりとその使い所は幅広い。
またコース上には多彩なギミックが設置されており、その中のひとつであるアイテムボックスからはレースを有利にするためのアイテムを入手することが可能。
このアイテムは場合により一発逆転も狙える効力があるが、アイテムには強力なものから微妙なものまで多数の種類があり、どのアイテムを入手できるかはランダムである。
つまり、各プレイヤーの力量に加えて運も最終的な勝敗を大きく分けるシステムになっている。
最後に
やはりなんと言っても“レースゲームにアイテムを導入したこと”が本作を名作へと昇華させた一番のポイントであろう。
これにより遊びの幅が広がり、単なるレースゲームに留まらない面白さを生み出した。
前に進んでいる相手をただ抜くだけではなく、アイテム次第で攻撃したり急加速したりと相手を追い抜き易いようになっているため、初心者でも遊びやすくなっている。
また、レース中の順位が下位であるほどよいアイテムが出やすく設定され、一発逆転も狙いやすい。
レースゲームとしての作り込みも手は抜かれておらず、レースゲームの醍醐味である“タイムアタック”に関しても十分な遊び応えとなっている。
それまでのストイックにドライビングテクニックを競うだけという、どちらかというとマニア向けであったレースゲームというジャンルに、妨害アイテムや地形トラップなどの不特定要素を取り入れたことによって、初心者から上級者まで誰もが一緒に楽しめる様にした革命的なタイトルである。
今回はカートレースゲームにおける永遠の最高峰タイトル『スーパーマリオカート』の紹介でした!
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