『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』は1995年11月21日にスーパーファミコン用ソフトとして任天堂より発売されたアクションゲーム。
2004年にGBA版が発売され、その後バーチャルコンソール・Nintendo Switch Onlineで配信もされている。
『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』とは
1994年に発売され大ヒットとなった『スーパードンキーコング』の続編である。
今作ではクレムリン軍団に拐われたドンキーコングを救うため、ディディーとそのガールフレンドであるディクシーがクレムリン島に乗り込む。
キャッチコピーは「デジタルゴリラ、さらなる進化‼︎」。
開発は前作同様イギリスのゲームメーカー・レア社。
そして前作よりさらに進化したCGを駆使し、ドンキーコングシリーズ最高傑作とも名高いタイトルである。
販売本数は221本であり、これはSFCソフト全1447本のなかでも4位の歴代記録である。
ストーリー
平和な時間が流れるドンキーアイランド。
浜辺ではドンキーコングがのんびりと休日を楽しんでいます。
そこへ突如として降り立ったキャプテン クルールの部下たち。
あっという間にドンキーをさらっていってしまいます。
あとに残ったのはメモが一枚だけ。
コングファミリーが話し合った結果、ディディーとディクシーがドンキーを助けに行くことになりました。
みんなに励まされながら、勇敢なふたり連れは冒険の旅へと出発していきます。
特徴
前述にもあるようにCGによるグラフィックの向上が成されている。
本作が発売された時には、次世代機と呼ばれるPSやSSなどが発売されてから既に1年が経過していたが、それらの対応ソフトと比べても遜色のない美しさである。
グラフィック以外の部分でも、ギミック要素の大幅な増加やアニマルバレルという樽に入ることで樽に描かれたアニマルに操作キャラが変身できる仕様も追加されている。
さらにクレムコインを収集することによりチャレンジできる「高難易度ステージ」と「真のラスボス」の存在や、DKコインを集めた枚数に応じたランキング番付など、やり込み要素も大幅にパワーアップしている。
拐われたドンキーコングの代わりに本作の操作キャラクターとなったディクシーは、移動速度こそはディディーに劣る。
しかしポニーテールで敵を攻撃したり樽を投げることもでき、ポニーテールを回転させながらゆっくりと移動しながら落下できるポニーテールスピンが使用可能となっている。
このポニーテールスピンを利用することにより通常のジャンプではとどこないところに行けたり、足場の狭いステージでは難易度を低下させることもできたりと初心者救済の要素も担っている。
最後に
前作同様にレア社の丁重なゲーム創りと、よく練られたゲームバランスの秀逸さが光る。
序盤は簡単なステージで残機稼ぎをさせていき、後半は難易度がグッと上がり手応え十分なステージが待ち構えている。
各ステージのテーマもバリエーション豊かで特徴的であり、プレイヤーをワクワクさせてくれるアイディアが満載だ。
BGMも名曲が揃っている。
さらにメロディーの中には海賊船コースの板のきしむ音、溶岩コースのマグマが泡立つ音、マストに当たる雨風の音などの環境音が織り交ぜられており臨場感がグッと高まる。
ゲーム自体は特別に目新しいシステムが取り入れられている訳ではないが、バランス・ステージ構成・BGM・グラフィックなどのゲームを構築する基本要素が全て高いクオリティーで創り込まれているのが、シンプルでありながらも永遠の名作と謳われる要因であろう。
今回はドンキーコングシリーズ最高傑作『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』の紹介でした!
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