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【リップルアイランド】サンソフトの隠れた名作アドベンチャーゲーム!まるでハウス名作劇場のような感動の物語。【ファミコン・サンソフト・レビュー】

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『リップルアイランド』は1988年1月23日にファミリーコンピュータ用ソフトとしてサンソフトから発売されたアドベンチャーゲーム。

ほのぼのとした雰囲気が心地よい隠れた名作。

2002年にはPlayStation用ソフト『メモリアル☆シリーズ サンソフトVol.4』に収録され、2013年には任天堂3DS用バーチャルコンソールで配信開始されている。

 

 

『リップルアイランド』とは 

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1988年にサンソフトが発売したコマンド選択式のADVである。

優しいストーリーと可愛らしいグラフィックでほのぼのとした雰囲気のタイトル。

ヒロインであるキャルを始めとする各キャラクターも丁寧に描かれている。

コマンド選択(みる・とる・おす等)のあとにカーソルが現れ、対象となる目標物を直接選択できるのが特徴。

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見かけはほのぼのとしているが、ノーヒントで理不尽な謎解きが多数あり、見かけに反して難易度はかなり高い。

音楽は小高直樹、キャラクターデザインは当時サンソフト社員であり現在は漫画家のもりけんが担当している。

 

ストーリー

この世界のどこかに、人間と動物が共存する小さな島「リップルアイランド」があった。

しかし、ある日闇の皇帝ゲロゲールが現れ、島の平和を乱しはじめた。

そしてリップルアイランド王のドテーラ王の一人娘、ナサレル姫をも捕らえてしまった。

王は「ゲロゲールを倒したものには褒美に加え、姫との婚約を約束する」というお触れを出した。

それを見た若者カイルは、一攫千金を夢見て旅に出かけるのだった。

 

登場人物

カイル 

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本作の主人公。

王のおふれを見て、姫との結婚と英雄になることを夢見て旅に出る。

冒険の途中でキャルと出逢い、共に旅をしてゆくうちにキャルに密かな恋心を抱く様になる。

 

キャル

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本作のヒロイン。

青い髪のショートヘアの少女。

ゲロゲールに家を破壊され一人たたずんでいたところにカイルが現れ、彼と共にゲロゲール退治の旅に出る。

 

ナサレル姫

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リップルアイランドの姫君。

ゲロゲールにさらわれた上にカエルにされてしまう。

清楚で美しい姫はカイルの憧れの人でもある。

 

魔王ゲロゲール

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自称「闇の皇帝」。

その姿は巨大なカエルである。

名古屋弁でしゃべるコミカルな魔王だ。

 

ドテーラ王

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リップルアイランドの王。

どてらっぽい服を着ている。

 

 

エンディング(ネタバレ)

本作は当時のADVとしては珍しくマルチエンディングが採用されている。

BAD END(ゲームオーバー)以外のクリアエンディングは4つ用意されているが、そのうちスタッフロールが流れるモノはひとつだけであり、これが真のエンディングとされている。

どのエンディングに辿り着くかは、これまでの冒険での主人公の選択肢によって決まる。

エンディングの種類は下記の通り。

 

ナサレル姫との結婚END

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ゲロゲールを倒し、姫君を救い結婚して末長く幸せに暮らしました。

姫も可愛いんだけどキャルじゃなきゃヤダ(笑)

 

ナサレル姫との結婚END(カエルver.)

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ゲロゲールを倒し、姫君を救い出すがその呪いは解けず姫はカエルのまま…。

それでも結婚はする(笑)。

これはBAD ENDに分類されて良いのではないだろうか?

 

魔王を倒さずキャルと逃避行END

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もう、魔王なんか放っておいて2人で俺たちだけの新天地へ旅立とう!

キャルと幸せに暮らせるならこれでも別にOKなんじゃないかな(笑)

 

BEST END

ゲロゲールを倒したが、姫君との結婚は辞退するカイル。

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「どうして断ったのよ。あんな良い話もう無いわよ?」と聞くキャルに「好きでもない人とは結婚できないよ。それよりキャル、俺の村で一緒に暮らさないか?」と答えるカイル。

言葉の意味が分かり思わず抱きつくキャル…。

文句なしの感動のフィナーレ(涙)

 

最後に

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サンソフトといえば、ファミコン全盛期に『いっき』『アトランチスの謎』を産み出したクソゲーメーカーとして名を馳せた会社である。

当時は“サンソフトのゲーム=クソゲー”というイメージがあった中、本作は隠れた名作とも言えるタイトルである。

 

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心温まる物語はまるで「ハウス世界名作劇場」を観ているかの様であり、少年と少女の冒険は子供たちの心をわくわくさせた。

キャラクターグラフィックは当時としては最高峰と言っていいレベルであり、スタッフの思い入れが感じられる。

そのキャラクターたちの性格も、王道ではあるが魅力的であり好感が持てる。

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特にヒロインのキャルの人気はかなり高く、今でもフィギアが制作されたりファンがイラストをネットに上げていたりする。

筆者も小学生時代にキャルに憧れたものだ(笑)。

もう一度あの胸躍る冒険をしたいと思うが、流石にバーチャルコンソール版では厳しいのでキャラデザはそのままでリメイクして欲しいと願う。

 

今回はサンソフトの隠れた名作アドベンチャー『リップルアイランド』の紹介でした!

 

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