『ビジランテ』は1989年1月14日にアイレムよりPCエンジン用ソフトとして移植発売された横スクロールアクションゲーム。
オリジナルは同社が1988年に稼働させたアーケードゲームである。
ビジランテとは
『ビジランテ』はアイレムが1988年に稼働させたアーケードゲームであり、同社の1984年の大ヒットゲーム『スパルタンX』のアクション性を継いだ横スクロールアクションゲームである。
抱きついてくる雑魚、棒術使い、銃を撃ってくる敵(スパルタンXで言う所のナイフ使い)など敵の攻撃パターンは『スパルタンX』を踏襲している。
拐われたヒロインを救うために主人公が単身で敵地に乗り込んでいくというストーリー設定も類似している。
しかし舞台はアメリカ・ニューヨークの裏路地が舞台となっており、世界観や直接のストーリーの関連性は全く無い。
グラフィックのクオリティーが高く、ステージの背景、スラム街のお店、看板など細かく書き込まれているのでゲームの世界観がよく表現されている。
PCE版『ビジランテ』
アイレムといえば代表ソフトとして『R-TYPE』が挙げられるが、こちらのPCE版の移植・開発・発売はハドソンが行なっているため、本作がアイレムのPCE参入ソフト第一弾のタイトルである。
オリジナルであるAC版の開発会社であるアイレムが移植を手掛けただけの事はあり、グラフィックの再現度などは良好でありBGMも満足のいくクオリティーとなっている。
容量の問題でデモシーンなどは簡略化された部分があり、子供が遊ぶことを前提としていたため難易度は落とされAC版より簡単になっている。
ちなみに世界では複数のハードにて移植されたが、国内の家庭用ゲームハードではPCEが唯一の移植であった。
このPCE版はのちに「Wii」「Wii U」のバーチャルコンソールにて配信されている。
ゲームシステム
十字キーの左右で移動、上下でジャンプとしゃがみができる。
攻撃はキックとパンチだが、十字キーとの組み合わせでそれぞれ複数の攻撃パターンがあるので多彩なアクションを見ることができる。ジャンプキックなども可能。
ライフ+残機制となっており2人用モードで遊んでいる時は時はミスすると交互にプレイ交代となる。
見た感じはベルトスクロールアクションっぽいが、ステージに奥行きはなく左右にしか移動ができないので、完全に『スパルタンX』と同じシステムのため『スパルタンX』の経験者なら初見でもすんなりと遊ぶことができる。
筆者と『ビジランテ』
筆者は友達に借りて本作を遊びました。
ファミコンで『スパルタンX』はプレイしたことがあったので問題なく楽しむことができました。
ボス戦の特徴として、ボスは徐々に体力が回復していくという能力があるので徐々にダメージを与えるやり方では長期戦は免れず、連続攻撃を重ね一気に撃破するのがコツだったのを覚えています。
BGMも格好良く、ステージもスラム街の雰囲気をよく再現していて結構ハマりました。
後半のステージはBGMも『スパルタンX』の編曲バージョンを採用していたと記憶しています。
アクションゲームがさほど得意ではなかった筆者ですが、なんとか全面クリアすることができました。
後から知ったところによると、PCE版はAC版に比べ難易度がかなり下方修正されており、武器であるヌンチャクを取ると異常に簡単になるらしいです。
それがあったから当時幼かった筆者でもクリアできたのかなと、大人になってから思いました。
腕試しも兼ねて一度AC版の『ビジランテ』に挑戦してみたいのですが、今は何処に行けばプレイできるのかな?(笑)。
山奥の温泉旅館にでも宿泊する機会があれば、ゲームコーナーで探してみようと思います。
今回はアイレムのPCE参入第一弾『ビジランテ』の紹介でした。
あわせて読みたい