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【源平討魔伝】純和風怪奇アクションの決定版!80年代ナムコの最高傑作タイトル!【PCエンジン・ナムコ・レビュー】

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『源平討魔伝(げんぺいとうまでん)』は1990年3月16日にナムコよりPCエンジン用ソフトとして発売されたアクションゲーム。

オリジナルは同社が1986年10月に稼働させたアーケードゲーム。

80年代のナムコのACゲームは名作揃いであるが、その中でもトップクラスの人気を誇ったタイトルである。

 

 

源平討魔伝

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昭和61年にナムコによりACにて稼働された『源平討魔伝』は鎌倉時代の源平合戦を題材にしたアクションゲームである。

昭和61年当時の技術力の粋を集めたグラフィックや音楽、そして高品質のゲームシステムを全て兼ね揃えた至高のタイトル。

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ストーリーだけでなく、BGM・グラフィック・キャラクターまで全てのデザインが和風で統一されている。

緻密に描き込まれたグラフィックはまるで日本画を見ている様な錯覚に陥るほど美しく、どの独自の世界観は現在でも記憶に鮮明に残るゲーマーも多いナムコアーケードゲームの傑作タイトルである。

 

ストーリー

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一一九二年、闇は来たれり。

闇の源を頼朝といふ。頼朝、あまたの魔族を率いて地を征す。

対せし平家の者ことごとく討たれ、壇ノ浦に沈みたり。

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天帝、世の乱れを大いに憂い、三途の川の渡守安駄婆に命じて、平家の亡者よりひとりの豪の者を選ぶ。

その名を景清といふ。

景清、ぷれいやなる異世界の者の布施により、地獄よりよみがえりたり。

 

ゲームシステム

壇ノ浦の戦いにて戦死したが、その後復活した平景清を操作して義経や弁慶と戦いながら鎌倉へ東上し、平家の仇敵源頼朝を討ち獲るのが目的である。

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本作は大きく分けて下記の3つのモードから成り立っている。

一般的な横スクロールアクションの「横モード」

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サイドビュー画面にてキャラが大きく表示されるボス戦で対戦戦闘アクションの「BIGモード」

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トップビューアクションである「平面モード」

ライフ制でありライフを意味する“命”の残り数値はロウソクがゲージ代わりとなっている。

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最大10本まで増やせるロウソクだが、ダメージを受けると徐々に燃え尽きていき、最後の1本になると後述する安駄婆が「風前のともし火」と警告をしてくる。

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どのステージも鳥居に辿り着くことでクリアとなるが、ラスボスである源頼朝とのBIGモードでの対決ステージのみは鳥居が無く源頼朝を倒さなければクリアできない。

源頼朝を討伐すると景清も現世より消滅し、エンディングメッセージが出てゲーム終了となる。

 

強烈なインパクトを放つキャラクターたち

本作のキャラクターはどれも印象的なデザインで表現されており、ナムコとしては初めてプロの声優を起用した味のあるキャラクターボイスで喋る奇妙なセリフと相まって強烈なインパクトを放っている。

景清

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本作の主人公。

剛の者と謳われるが、魔族を率いる頼朝の前に、壇ノ浦にて討たれる。

しかし地獄から蘇り、源氏一門の総大将頼朝を倒すため鎌倉を目指す。

台詞抜粋「必殺、旋風剣!!いやあぁぁぁぁ!」

安駄婆(あんだばあ)

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三途の川の渡し守。

天帝の命により景清を復活させる。

名前の由来はアンダーバー。

台詞抜粋「ありがたや」「お前の力はそんなものか」

弁慶

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景清を待ち受ける中ボスである巨躯の僧兵。

大型キャラの先駆けであり、当時は衝撃的なキャラだった。

台詞抜粋「これで勝ったと思うなよ」「ばかめ」

義経

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頼朝の弟である中ボスで小柄な武士。

身軽であり、空中を飛び回りながら攻撃を仕掛けてくる。

抜粋台詞「殺して進ぜよう」「ほほほほほほほ」

頼朝

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本作のラスボス。

魔族に魂を売り渡したことにより、人知を超えた力を得ている。

台詞抜粋「戯れは終わりじゃ」「我が魂は不滅じゃ」

 

PCE版『源平討魔伝』

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1990年にナムコにて移植・発売されたPCエンジン版の『源平討魔伝』はアーケード版の売りであったボイス、大型キャラクター、3重スクロールをほぼ忠実に再現していた。

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PCエンジン本体の性能を限界近くまで引き出して制作された本作は非常に素晴らしい完成度であった。

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1988年に先駆けて移植されたファミコン版が、スペック不足のためグラフィックからゲームシステムまで全く別物となっていた事もあり、PCE版の移植はゲーマーたちから高い評価を得た。

 

最後に

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とにかく本作の印象と言えば“恐い”というのが筆者のイメージだった。 

まだ筆者が幼いというのもあるが、この時代このような和風ホラーテイストな世界観を持ったゲームはほとんど無く、ゲーム自体の異様なクオリティーの高さもあり、本当に恐いと思わせるタイトルであった。

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いきなり画面に萎びた婆さんが出てきて「ヒッヒッヒ…」って笑うんだもん(笑)。

難易度は高めのゲームであったが、ゲームバランスが良かったためか、死んでもそれほどストレスは感じなく何度も挑戦できた。

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友達の家で数人で集まり、皆で攻略法を考えながら交代でプレイして、とうとう源頼朝を倒した時の嬉しさは今でも憶えている(笑)。

今回は和風怪奇アクションの金字塔『源平討魔伝』の紹介でした。

 

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