『ラングリッサー 』は1991年4月26日にメガドライブ用ソフトとしてメサイヤが発売したシミュレーションロールプレイングゲーム。
シナリオやキャラクターを重視したSRPGであり、メガドライブを代表するタイトル。
のちに様々なハードに移植をされた名作の第1弾である。
『ラングリッサー』とは
『ラングリッサー』はメサイヤを代表するシミュレーションRPGの第1作目である。
正確には日本コンピュターシステムが開発し、メサイヤブランドを用いて販売された。
聖剣ラングリッサーをめぐるファンタジー物語として、本作以降シリーズ化されることとなる。
『1』『2』がメガドライブで発売され、『3』以降はセガサターンにプラットフォームを移し『5』で完結となる全てSEGAハードでの発売のシリーズである。
1993年にはPCエンジンCD-ROM²にて、1997年にはPlayStationにて移植販売されたほか、その後も様々なハードに移植された名作だ。
近年では2019年に『ラングリッサーⅠ&Ⅱ』のカップリングタイトルがリメイクされ、PS4・Switch・Steamにて販売されている。
ストーリー
持つ者に無限の力を与えるという伝説の剣ラングリッサー。
剣を手にしようとする欲深き者どもと、剣を守ろうとする善なる人々により、多くの血が流れていった。
剣は英雄の血を引くバルディア王国によって封じられた。
ラングリッサーの力で世界制覇をもくろむダルシス帝国皇帝ディゴスはバルディア城へ侵攻を開始。
からくも王城より脱出したバルディアの王子レディンは帝国打倒のため、戦いを始める。
ゲーム内容
基本は2D見下ろし視点でのターン制シミュレーションRPG。
勝利条件を満たしながら全20面のシナリオクリアを目指す。
各面の冒頭ではシナリオプロローグが表示され、そのまま部隊編成と初期配置を行い出撃となる。
ここまでは『ファイアーエムブレム』(任天堂)に代表されるよくあるシミュレーションRPGと変わらぬ仕様であるが、本作でのユニットは単騎で行動するのではなく、指揮官となり傭兵を従えながら小隊として行動する。
ユニットにはそれぞれクラスが設定されており、レベルが10になるとクラスチェンジが可能となり強さが格段にアップする。
傭兵は最大8体まで雇うことができ、ユニットのクラスが低い時は弱い下位傭兵しか雇用できないが、クラスが上がるに連れて強い上位傭兵を雇うことができるようになる。
傭兵は指揮官の影響を強く受け、指揮官のレベルによる補正を受けたり、指揮官の指揮範囲内にいると有利に戦闘を行える。
この傭兵システムこそが最大の特徴であり、本格的な戦略を要するSLGとして本作を確立している。
最後に
帝国に侵略され落城されてしまった王都を奪還すべく、主人公である王子が忠誠心の厚い家臣たちと共に反撃の狼煙をあげてゆく序盤。
戦いの中で徐々に明らかになってゆく闇の軍勢の存在…。
そして聖剣ラングリッサーに秘められた真の謎とは?
というファンタジーとして王道中の王道ともいえる否が応でも盛り上がる熱い物語。
キャラクターデザインは当時トップクラスの人気を誇ったキャラクターデザイナーのうるし原智志を起用。
魅力的なキャラクターと熱いシナリオ、それに本格SLGとしての戦略的面白さが加わりMDの歴史に名を刻む稀代の名作となった。
筆者の本作における初プレイは1993年にPCエンジンで発売された『ラングリッサー 〜光輝の末裔〜』だった。
より遊びやすくゲームバランスが調整されると共に、CD-ROM²の大容量を活かしてムービーと声優のボイスが追加された『ラングリッサー』の面白さに魅了され、寝食を忘れ没頭したのが懐かしい。
PCエンジン版から26年後の2019年に発売された『1』と『2』のカップリングタイトル『ラングリッサーⅠ&Ⅱ』のリメイク版も購入して遊んだ。
Switchにて、より美しい画像で蘇った『ラングリッサー』に感動して遊んだがキャラクターデザインがうるし原智志から凪良に変わっていることだけが残念であった。
誤解のない様に補足しておくが決して凪良のデザインの問題ではなく、ラングリッサー=うるし原智志というイメージが筆者の中に刷り込まれているためである。
キャラクターデザインこそうるし原智志ではないが、ゲーム自体はとても丁重にリメイクされており、フルボイスにもなっていてより物語にのめり込める。
過去に遊んだことのあるファンは昔を懐かしみながらプレイするも良し、シリーズ未プレイの人もこれを切っ掛けに遊んでみるのもいいだろう。
今回はメガドライブの歴史に名を刻むシミュレーションRPGの傑作『ラングリッサー』の紹介でした!
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