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【スペランカー】ゲーム史上類を見ない虚弱体質の主人公が、死んで、死んで、死にまくる!【ファミコン・アイレム・クソゲー・レビュー】

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『スペランカー』は1985年12月7日にアイレムよりファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された迷宮最下層を目指すサイドビューアクションゲーム。

ATARI-8bitにて1983年に発売されたタイトルの移植である。

ゲーム史上類を見ない虚弱体質の主人公に当時のファミっ子たちは驚愕した。

その極悪な難易度に反して売り上げは42万本と大ヒットを記録した。

 

 

 

非情なまでに、弱い

『スペランカー』とは30年以上経った現在でもゲーム史上最弱の名を欲しいままにする探検家の主人公を操作して、トラップや敵キャラが溢れる危険な地底洞窟を探検するゲームである。

3機失うとゲームオーバーでコンテニューもセーブもない仕様だが1UPアイテムなどを取れば残機が増える。

とにかくすぐ死ぬ!些細なことで即死する!探検家であり、しかもアクションゲームの世界のキャラクターとは思えない弱さだ!

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中古ショップでもこの酷い扱い(笑)

もはやプレイヤーはその理不尽なまでの死にっぷりに怒りを通り過ぎ笑うしかない状態になる。

 

落ちて死ぬ

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自分の身長の2/3ほどの高さから落ちると死ぬ。

リアルでも怪我すらしない高さなのに。

しかも落下高度の死亡判定は容赦なく、少しでも一定落下距離を超えたら死ぬ。

例えば下り坂道でジャンプしただけで死ぬ。

その落下耐性の無さは筋金入りで「落下して地面に激突した瞬間」に死ぬのではなく「自分の身長の2/3ほど落下」した時点で死ぬ。つまりまだ空中にいるのに死ぬ。

ゲーム開始直後にトロッコから床に歩いて移動しようとして落ちて「メインテーマ開始直後に死亡ジングル」を聞いたことのあるプレイヤーはかなり多いはず。

www.youtube.com

 

爆風で死ぬ

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途中、行く手を阻む壁などを爆弾で爆破して進んでいくが、爆風判定が異様に広いため起爆時には距離をしっかりと取っておかないと自らセットした爆弾の爆風に巻き込まれて死ぬ。

 

蝙蝠の糞で死ぬ

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洞窟の中には敵キャラが2種類生息しており、主人公の行く手を阻む。

その一つがコウモリだ。

コウモリに接触すると死ぬのは当然として、そのコウモリが落としてくる糞を浴びても死ぬ。

なぜ糞を浴びただけで死ぬのかは不明だが、精神的なショック死の類かと思われる。

アイテムのフラッシュを打ち上げる事により数秒間だけコウモリを消せるが、打ち上げたあとに降下してくるフラッシュに当たっても死ぬ。

 

幽霊に憑りつかれて死ぬ

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もう一つの敵キャラである幽霊。

コウモリ同様接触すると死ぬ。

コウモリと違って主人公に向かい寄ってくる。

倒すにはブラスターを撃つしかない。

 

エネルギー切れで死ぬ

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ブラスターを撃つと大幅にエネルギーを消費する。そしてエネルギーが0になると死ぬ。

恐らく地底のため酸素ボンベが必要であり、そのボンベのエネルギーとブラスターのエネルギーを併用している為、ブラスターを撃ちすぎてエネルギー切れを起こすと酸素が無くなり死ぬと思われる。

因みにエネルギーは普通に行動していてもじわじわ減っていくので、洞窟内に落ちているエネルギーで補充しないとブラスターを撃たなくてもいずれ死ぬ。

 

落とし穴にはまって死ぬ

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洞窟内の穴にハマると抜け出せなくて死ぬ。

しかしその穴の深さは自分の身長くらいでしかない。

それくらい這い出して欲しい、探検家なんだし。

 

速すぎて死ぬ

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パワーアップアイテムの中に「スピードアップ」する物があるが、これを取ると主人公が制御不可能な速さで動くようになる。

ドット単位の緻密な操作が必要な本タイトルにおいてはスピードアップしてしまうと死ぬ。

 

スぺ体質

これらによる驚異的な弱さにより「スペランカー」=「虚弱体質」というイメージは完全に定着しており、現代でもスポーツ選手などでよく怪我をする人をスペランカーやスぺ体質などと呼ぶ事がある。

尚、そのような選手が故障する事を「スペった」などと表現される。

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この様に本作を「虚弱の代名詞」としてネタに使用する例は多く、漫画『銀魂』でも使われていた。

 

慣れると意外と面白い

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独特の操作性を理解できない事には、難しいと思われても致し方ないのは事実であり、習熟する前に挫折するプレイヤーも多かった。

しかし、ある程度練習すれば腕前が上達し、アクションや謎解き要素を楽しめるようになる。

特定のジャンプ場面などを除けばゲームバランスも決して悪くない。

とは言っても通常のゲームの何倍もの難易度を誇ることは確かで、主人公がすぐ死ぬ事も相まって今では伝説のクソゲーとしての認識がゲーマーたちの間では揺るがない。

 

周回ゲームでさらに難しく

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地底奥に建築されているピラミッドに辿り着き、財宝を見つけたらクリアである。

この時点で精神的にかなりの消耗をしてると思うが、なんとこのゲームエンディングの後に、再度最初から周回ゲームが始まる。

しかもアイテムが消えてて場所を暗記していなければ入手できないというナイトメアモード(笑)

2週、3週とクリアできた人は本当にすごいと思う。尊敬に値する。

 

 

みんなでスペランカー

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2009年3月26日にスペランカー25周年を記念して、まさかのスペランカーオンラインがPS3ダウンロード専用ソフトとして発売された。

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オンラインプレイが可能であり、多人数で協力しながらプレイできるように十分な配慮がされている。

筆者は未プレイであるが、これは一度遊んでみたかった。

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その続編である「みんなでワイワイ!スペランカーZ」がSwitchで発売中らしいので、今度フレンドを誘ってプレイしてみようと思う(笑)

 

最後に 

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筆者は当時幼かった事もありクリアはした事がありません。

それでもこのゲームの事は深く脳裏に焼き付いており、今でもBGMなどを聴いて昔を思い出したりしています。

ファミコン時代のクソゲー代表格として、ゲーマーたちに愛され今でも語り草になっている本作。

記事を書いている内に久しぶりにプレイしたくなってきてしまいました。

意外と本当にそのうち「みんなでワイワイ!スペランカーZ」のレビューを書くかも知れません(笑)

 

今回は『スペランカー』の紹介でした。

 

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