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【ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島(前編・後編)】絵本のごとき、おもしろさ──。 日本人なら誰もが知ってる昔話のキャラクターたちが織りなす心温まる和風絵巻風アドベンチャー!【ファミコン・ディスクシステム・任天堂・レビュー】

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『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』は1987年9月4日に任天堂よりファミリーコンピュータディスクシステム専用ソフトとして発売されたテキストアドベンチャーゲーム。

まずは前編が発売され、その約1ヶ月後である9月30日には後編が発売された。

日本に古くからある民話や昔話に登場するキャラクター達が総出演で一つの物語を紡いでいく和風ファンタジーとなっていて、ほのぼのとした世界観としっかりとしたストーリーで名作として名高いタイトルである。

 

ディスクカード2枚に跨る壮大な和風絵巻風ADV

前編

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本作は全九章で構成されており、第一章〜四章までが前編、第五章〜九章が後編に収録されている。

前編、後編はそれぞれ別のディスクカードに収録されているので物語をクリアするのには2枚のディスクカードを購入する必要がある。

 

後編

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後編には第五章~第九章、そしてエンディングまでが収録されている。
後編をプレイするためには前編のディスクカードが必要なため、前編のデイスクカードをディスクライターにより後編に書き換えてはいけない。

 

感動的な冒険物語

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プレイ当時はまだ幼かった筆者だが、頑張って最後までクリアした思い出の作品。

最後に乙姫と浦島が離れ離れになるのは幼心に切なく、涙したのを覚えている。

その昔、両親や祖母、祖父から何度も聞いたことのある日本昔ばなしのキャラクターたちが勢揃いすることに胸をトキめかせ、この世を苦しめる鬼と龍を倒すため、女の子と長い長い旅をするお話には心から夢中になった。

 

心に染みる和のBGM

 

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特筆すべきは各シーンで奏でられる様々なBGMだ。

和風テイストな音楽はとても8bit音で表現されているとは思えないほど素晴らしい楽曲で物語を盛り上げる。

今の時代に聴いても十分通用する素晴らしい名曲揃いである。

BGMを聴いただけでも、当時の思い出が蘇り涙してしまう。

2015年に新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団によってオーケストラ版が演奏された。

 

ADVの歴史に名を残す名作

 

任天堂が初めて発売したテキストアドベンチャーゲームであり、ディスクシステム初の2枚組ソフトでもある。

制作「山内溥」氏、監修「宮本茂」氏と今となっては錚々たる顔ぶれで制作された本作は、今でも語り草になる程素晴らしいタイトルだ。

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優しい物語ではあるが、謎解きはなかなか芯のある物となっていた。

しかしそこは流石任天堂、ストーリーも面白く、謎解き要素も工夫が凝らされており、高いレベルで纏まってる。

操作する男の子と女の子を自由に変えられるシステムが秀逸。
片方にある行動をさせ、もう片方に切り替えて行動をさせることにより、条件が揃い次の展開へ進むと言うこの謎解きは当時としては極めて斬新なギミックあり、とても楽しかった。

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大人になってからまたプレイをした事があるが、色褪せない面白さであった。

世代を問わず全ての子供たちにもプレイして欲しい名作アドベンチャーゲームだと思う。

本作が発売されてからもう32年の歳月が経った。

Switchでリメイクを出して欲しいと心から願うタイトルのひとつである。

今回は登場キャラクターが皆可愛らしく、どこか懐かしく、とても暖かい気持ちにさせてくれるアドベンチャーゲーム『新・鬼ヶ島』の紹介でした。

 

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