1985年11月15日にジャレコからファミコン専用ソフトとして発売された横スクロールアクションゲーム。
前作の開発がUPLでアーケード版からの移植であったのに対して、こちらはトーセの開発で最初からファミコン用として作られ、のちにアーケードに移植されるという逆パターンとなった。
現行機ではニンテンドー3DSのバーチャルコンソールにて配信されている。
『忍者じゃじゃ丸くん』とは
前作『忍者くん 魔城の冒険』のスピンオフ作品に当たる。
主人公は忍者くんの弟であるじゃじゃ丸くんである。
前作「忍者くん」はUPLの開発であったが、そのファミコン版移植を担当したジャレコが版権を買い取りトーセに開発を依頼して発売した。
以後は独立シリーズとなり様々な続編も発売される事となる。
販売本数は100万本であり、これは1,252本あるファミコンソフトの中で39位の歴代記録である。
この実績は前作『忍者くん』を上回る記録である。
あらすじ
裏切り者のなまず大夫が、われらのアイドル・さくら姫をさらってしまった!!
兄、忍者くんは修行の旅。
留守を預かる弟・じゃじゃ丸くんが、1人でさくら姫を助けに行くことになった。
兄者の教えを受け、忍法の腕においては1・2を争うじゃじゃ丸くん。
果たしてじゃじゃ丸くんは、妖怪たちを倒して、悪のなまず太夫からさくら姫を救い出せるのだろうか!?
キャラクター
じゃじゃ丸
主人公。
前作の主人公である忍者くんの弟にあたる。
手裏剣と忍術で妖怪たちをなぎ倒す。
さくら姫
なまず太夫に捕らわれた姫。
ゲーム中にボーナスステージに行くのに必要なアイテムを落とす。
なまず太夫
妖怪軍団の親玉。
通常ステージではさくら姫とともに画面上部にいる。
タイマーが少なくなると爆弾を落として邪魔してくる。
おゆき
氷剣を撃ってくる雪女。
最初に登場する敵。
クロベエ
鎌型手裏剣を撃ってくるカラス天狗。
武器の発射間隔がおゆきより短い。
カラカッサ
下駄を撃ってくる唐笠お化け。
頻繁に跳ね回りじゃじゃ丸を気絶させようとする。
ヘドボン
骨を撃ってくる黒装束を着た骸骨。
武器スピードが速い。
ピン坊
目玉を撃ってくる一つ目小僧。
気絶させないと倒せない。
カクタン
壁を撃ってくる塗壁。
ピン坊と同じく気絶させないと倒せない。
システム
主人公のじゃじゃ丸を操作し、ステージ内にいる8体の敵をすべて倒せばクリアとなる。
各ステージには前作に倣いボスクラス妖怪1体+雑魚クラス妖怪7体がいる。
ステージは4階構造の横スクロールで、色の違う天井はジャンプ頭突きで破壊して上に登れる。
破壊した天井の中にはゲームを有利に進められるアイテムや、スコアアップの小判などが隠されているが、取ると爆発して1機失う爆弾もあるので要注意だ。
一定条件を満たせば最強の忍法・ガマパックンが登場。
無敵状態となり、ガマパックンに乗ってステージ内の敵すべてを金縛りにして食べてしまうことができる。
全21ステージで構成されており、前作同様ステージが進むと前ステージのボスが雑魚キャラとなり多数出てくるシステムとなっている。
21ステージをクリアすると1ステージに戻り以後無限ループ。
なまず太夫との対決はボーナスステージにて可能となっており、さくら姫の落とす花びらを3枚取ると次のステージの前になまず太夫と戦うボーナスステージが挟まれる。
最後に
筆者はこのソフトは所有してなかったが、友達が持っていたのでソフトを借りて遊んだことがある。
個人的には前作『忍者くん』より面白く、夢中になってプレイした記憶が残っている。
面白いと感じた要因はアイテムによるパワーアップシステムや、ガマパックンの術の爽快感にあったのだと思う。
「赤玉」でスピードアップ、「赤手裏剣」で手裏剣射程距離アップ、トロッコで無敵&轢き殺し可能、などなど多彩なパワーアップアイテム。
天井を壊した時に、どのアイテムが出るのか分からないガチャ感が子供ながらに堪らなかったのだろう。
中にはハズレとなる「爆弾」があり、勢い余って取るとミスなる。
その時の絶望感はかなりのものであった(笑)。
本作の難易度はかなり高めであった。
この時代のゲームは比較的高い難易度のものが多かったと記憶しているが、もしかして筆者が幼かったからかも知れない。
結局クリアはできなかったが、じゃじゃ丸くんを操作してステージを跳ね回る妖怪を躱したり、時にはガマパックンの術で妖怪どもを一網打尽に食い散らかす楽しさは今でも憶えている。
耳に心地よい秀逸な和風BGMなどは、今でも脳内再生可能だ(笑)。
現在はニンテンドー3DSのバーチャルコンソールにて配信されているので、昔を懐かしんでプレイしてみるのも面白いかも知れない。
今回は『忍者じゃじゃ丸くん』の紹介でした。
あわせて読みたい