『スーパーゼビウス ガンプの謎』は1986年9月19日にファミコン用ソフトとしてナムコから発売されたシューティングゲーム。
1984年にファミコン版が発売され大ヒットした『ゼビウス』の続編である。
シューティングゲームに謎解きの要素を加えた内容となっている。
タイトル画面に表記されるタイトルは『SUPER XEVIOUS ガンプの謎』。
『スーパーゼビウス ガンプの謎』とは
本作は1984年にファミコンで発売された『ゼビウス』の続編である。
ファミコンの『ゼビウス』がACで稼働されたタイトルの移植であったのに対し、『スーパーゼビウス ガンプの謎』(以後ガンプの謎)はFCオリジナルタイトルである。
1984年にACで『スーパーゼビウス』が稼働されているが、これはAC版『ゼビウス』の上級プレイヤー向きに作られたタイトルで基の『ゼビウス』の難易度を上げる形でプログラム変更をされた別物である。
それに対し『ガンプの謎』は前作同様STGであるが、新たに謎解きや自機のパワーアップの要素などが盛り込まれている。
前作がSTGの金字塔とも言える名作だったため、発売時にはかなり話題に上ったタイトルであった。
メーカーとしても力が入っていたのか、ナムコ初のハードケースパッケージでありカードリッジには金メッキが施されている。
ナムコットブランド19番目のタイトルであるがお馴染みのケースに印刷された連番(01ギャラクシアン〜18スカイキッド)は本作以降廃止されている。
ストーリー
前作『ゼビウス』が評価された理由のひとつにストーリーが素晴らしいという要素があった。
それまでのSTGにおいてストーリーは非常に簡潔なモノしかなかったが『ゼビウス』には細かな設定や練られた世界観などが存在しており、これがプレイヤーの想像力を掻き立てると好評であった。
続編である『ガンプの謎』においてもその系譜はちゃんと継がれておりしっかりとしたストーリーが用意されている。
【あらすじ】
人類統治用コンピューター”ガンプ”率いる“ゼビウス軍”との長きに渡る戦いに、地球連合軍と地球人達は疲弊していた。
人類の中には厭戦気分によってガンプとの戦いを止め、降伏すべきだという意見も多くを占めるようになった中、ゼビウス軍に立ち向かえる戦闘機である1機の“ソルバルウ”が、ガンプの仕掛けた時空に巻き込まれ、そこで同胞機であるファントムを救出した時、ファントムのコンピューターから、様々なガンプの秘密と、データを受け取るのだった。
そしてソルバルウはファントムと共に、ゼビウス軍中枢であるガンプとの決戦に向かっていく。
前作との違い
1MBという当時としては大容量ロムを搭載したことにより、前作に比べ背景やBGMの種類が増え、ファミコンとしては初めて総登場キャラが80近くと豊富になっている。
前作で人気だった「ソル」や「スペシャルフラッグ」といった隠しキャラも健在である。
裏技で“エリアセレクト”ができたり全面クリアすると難易度が向上する今で言うナイトメアモードにチャレンジできるなど、当時としては斬新なシステムも採用されている。
自機パワーアップ要素
前作と違い自機であるソルバルウがパワーアップするシステムが採用されている。
同胞機であるファントムが投下するパワーアップカプセルを取ると、3色あるカプセルの色に応じたパワーアップをする。
パワーアップの内容は1回だけ被弾から護ってくれる「バリア」、ブラスターの照準が広くなる「ワイドブラスター」、後方攻撃が付与され自動連射となる「バックザッパー」があり、複数種類獲得すると効果の併用も可能となる。
謎解き要素
本作ではSTGの中に謎解き要素が採用されており、全21エリアの多くで「特定のターゲットを全て破壊する」など、特定の条件を満たさなければ次のエリアに進めないようになっている。
条件をクリアできなければ同じエリアのループとなり、4周するとソルバルウが強制墜落となり1機失う。
最後に
“あの『ゼビウス』の続編が発売される”ということで注目されたタイトル。
STGはさほど好きではない筆者も気になったくらいなので結構話題になっていたんだと思う。
しかしいざ発売されると、謎解き要素がSTG本来の爽快感を阻害してしまっていると言う声が多く、残念ながらそれほどヒットはしなかった。
販売本数は不明だが、少なくとも127万本を売り上げた前作には遠く及ばないのは間違いないだろう。
余談だが本作は”とある条件”を満たすと、ザッパーの威力・連射速度ともに大幅に向上させることができる。
これにより前作では不可能であった、あの「バキュラ」の破壊ができるのだ。
前作では都市伝説に振り回され、必死で256発当てようと頑張ってた筆者にとっては感涙モノの粋な仕様である(笑)。
今回は伝説のSTGの続編『スーパーゼビウス ガンプの謎』の紹介でした!
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