『エレベーターアクション』は1985年6月28日にファミリーコンピュータ用ソフトとしてタイトーより発売されたアクションゲーム。
オリジナルは1983年にタイトーが稼働させたアーケードゲーム。
80年代初期の人気作品だったこともあり、多くの機種に移植されている。
本記事はファミコン版をメインとして取り扱う。
『エレベーターアクション』とは
『エレベーターアクション』は1983年にタイトーが稼働させたアーケード横スクロール型のアクションゲーム。
スパイとして単身ビルへ潜入し、すべての機密書類を手に入れて脱出することが目的。
エレベーターを操作して敵を押しつぶしたり、ランプを使った攻撃で敵を倒したりと、さまざまなアクションを楽しむことができる。
単純ながらも秀逸なシステムで熱い駆け引きを楽しめる。
この時代ということを加味すると素晴らしい完成度を誇った良作と言えるタイトルである。
ゲーム内容
プレイヤーはスパイを操作して敵施設であるビルに潜入。
機密文書を全て奪取し、ビルから脱出を目指す。
屋上から潜入しすると、各フロアにはドアがいくつもある。
赤いドアには機密文書があり、部屋に入ると機密文書を入手できる。
フロアの移動は基本エレベーターを使う(たまにエスカレーターもある)。
赤ではない通常のドアからは敵キャラクターが出現し、プレイヤーに対して銃やマシンガンを撃ってくる。
これに当たるとミスとなり1機失う。
ジャンプとしゃがむ動作で敵の弾を避けることが可能。
こちらも銃を撃ったり、キックを繰り出し敵を倒せる。
全ての機密文書を手に入れてからビルの地下一階にたどり着くとクリアとなる。
時間制限があり、タイムリミットを超えると敵の攻撃が激しくなる。
ゲームアーカイブス&リメイクタイトル
現在プレイしたければSwitchやPS4のゲームアーカイブスにてAC版が配信されているのでそちらを購入すれば遊ぶことができる。
AC版もFC版もBGMは同じなので、あの懐かしい曲を聴きながら30年ぶりにプレイしてみるのも一興であろう。
また2011年にはPS3用配信専用ソフトとしてポリゴンキャラにてフルリメイクされた『ELEVATOR ACTION DELUXE(エレベーターアクションデラックス)』がスクウェア・エニックスから発売されている(現在タイトーはスクウェア・エニックスの子会社である)。
こちらは銃を撃つと他の階の警備員に気付かれる、パンチによる地上近接攻撃などのスニーキング的な新要素が多く追加され、よりスリリングなスパイ活動が演出されている。
また状況に応じて数種類の武器を入れ替えて装備することもできるなど新システムが多数採用されている。
さらにネット通信による最大4人の同時対戦が可能となっている。
おまけとしてアーケード版「エレベーターアクション」もそのまま収録されているので、オリジナル版も楽しめる。
最後に
スパイが銃撃戦を繰り広げるという設定だが、パッケージのキャラ絵、ゲーム内のキャラクター共にコミカルなタッチで描かれており、ちょっと間抜けな雰囲気の可愛らしいBGMも相まって全体的に明るい雰囲気のゲームとなっている。
難易度はかなり高めではあったが、ファミコン初期のソフトとしてはしっかりと作り込まれているゲームであったこともあり、たくさんの人に愛されたタイトルである。
本作が発売された昭和60年には筆者はまだファミコンを持っていなかったが、友達の家で何度か遊ばせてもらった経験がある。
数回しかプレイしたことがない筈なのだが、あのどこか呑気なBGMは今でも耳に残っている。
今回は80's初期の名作アクション『エレベーターアクション』の紹介でした!
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