『ダンジョンエクスプローラー』は1989年3月4日にハドソンからPCエンジン用ソフトとして発売されたアクションロールプレイングゲーム。
本作のゲームデザインはアタリが1985年に稼働したアーケードゲーム『ガントレット』をモチーフとしており、本編の所々にはオマージュ的な要素が見受けられる。
1993年にCD-ROM²にて『ダンジョンエクスプローラーⅡ』が、それ以降もPSPやニンテンドーDSなどでシリーズ作品が発売されるなど根強い人気を持つ作品である。
ストーリー
遠い昔のこと…美しい自然に囲まれたコーネリアという平和な国があった。
しかし、いつの日からか現れた魔物により、長きに渡った平和な時代にも終焉の時が訪れたのだった。
魔物を倒す唯一の方法はコーネリアのどこかにに伝わるアイラの玉を探し出すことだった。
この国に古くから伝わる古文書には、アイラの玉は不思議な力が秘められており、これを手に入れた者は世界を支配することも可能と記されている。
再びコーネリアに平和を取り戻すため、アルデ城王に選ばれ勇者たちは国の運命をかけた長い旅に旅立っていった…。
ゲームシステム
概要
プレイヤーはゲーム開始時の酒場で8つの職業から1つを選びゲームスタートする。
王様から探索を依頼されたダンジョンを攻略していく。
ダンジョンやフィールドには多数のモンスターなどがウヨウヨしている。
モンスターを撃破しながら奥へと進んでゆくと最深部にボスが待ち構えており、これを倒すとダンジョンクリアとなる。
再び王様の元に赴き、次のダンジョン探索の依頼を受ける。
全14エリアであり、魔王ブレードを討伐するとクリアとなる。
RPG要素
各プレイヤーにはレベルとステータスが設定されている。
ステータスは「素早さ」「攻撃力」「体力」「知性」の4つがある。
ボスを倒した後に出現するクリスタルや、道中に落ちているアイテムを回収することにより、レベルアップおよび各ステータスをアップさせることができる。
各プレイヤーのレベル、およびステータスはパスワードにて保存する事が可能。
多人数プレイ
本作はPCEにマルチタップを利用してコントローラーを複数繋ぐと最大5人まで同時プレイが可能となる。
それまでの家庭用ゲーム機の同時プレイは2人までという常識を打ち破ったこの仕様はとても衝撃的であり、当時大きな話題となった。
複数人で協力プレイをしながら進めるのを前提に難易度が調整されているため、1人でプレイするとかなり難易度が高くなっている。
職業
職業は全部で8つあり、それぞれ特性があるので好きなキャラを選ぶと良い。
複数人プレイをする場合、各職業ごとに役割があるので、自分のするべき事をキチンと理解して協力しながら進めていこう。
ゲームを進め一定条件を満たすと追加で2つ職業が解放される。
この2つの職業は初期で選択できる8つに比べ強力であり、転職すればかなり有利になる。
最後に
筆者は本作を持っていなかったが、友達がマルチタップごと購入したので仲間5人でPCEのコントローラーを持ち寄って遊びました。
当時まだ幼い事もあり、仕様などがよく理解できませんでしたが、とにかく5人同時にプレイできるという事が画期的であり爆笑しながら楽しみました。
人の家で遊ばせてもらっただけの経験なので、未クリアなのはもちろん、2~3面くらいまでしか進められませんでしたが、アイテムの取り合いで仲間割れしたり、5人で協力をして敵を倒したり今までに経験したことのないゲームプレイを堪能できました。
今でこそMMOなどで大人数同時プレイが可能になっているRPGですが、当時は5人で遊べる家庭用ゲーム機用RPGなど本作くらいしかなかったので、鮮烈に記憶に残るタイトルとなりました。
今回は5人同時プレイのARPG『ダンジョンエクスプローラー』の紹介でした。
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