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【遊々人生】コンピューターゲーム初の人生ゲーム!友達と集まって遊べば楽しさ100倍!【PCエンジン・ハドソン・レビュー】

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『遊々人生(ゆうゆうじんせい)』は1988年4月22日にハドソンよりPCエンジン用ソフトとして発売されたボードゲーム。

PCエンジン発売直後のまだソフトの少なかった黎明期において、友達複数人で遊べる良質なソフトとして永い間人気の長寿作品であった。

パッケージタイトルは『遊々人生』だがゲーム内でのタイトル画面は『Victory Life 遊遊人生』となっている。

 

コンピューターゲーム初の人生ゲーム

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PCエンジンが発売された半年後にハドソンによりリリースされた作品。

古くからあるタカラ(現在はタカラトミー)の人気ボードゲーム『人生ゲーム』のコンピューターゲーム版である。

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タイトルこそ『遊々人生』となっているが、れっきとしたタカラの公認作であり、クレジットにもしっかりとタカラのライセンス表記がなされている。

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つまり本作はPCエンジンとして初のボードゲームジャンルソフトであり、人生ゲームのコンピューターソフトとしては始祖にあたる草分け的作品である。

本作のヒットののちにボードゲームというジャンルは定着し、数々のソフトが発売される事になる。

 

桃太郎電鉄(ファミリーコンピュータ)

ハドソン(1988年12月) 

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日本全国の目的駅をめぐり、最終年の「決算」までに所有物件の持ち金の総資産を競う。

ゲームデザインはさくまあきら。

 

爆笑!!人生劇場(ファミリーコンピュータ)

タイトー(1989年3月)

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幼稚園から老人までの人生を双六形式のゲームで競う。

パッケージデザインはイラストレーターの佐々木晃。

 

いただきストリート(ファミリーコンピュータ)

アスキー(1991年3月)

 

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ゲームボード上を周回しながら物件や株式を購入しつつ、総資産を設定額まで貯めて銀行にたどり着くことを目的とする。

ゲームデザインはドラゴンクエストシリーズの制作でも知られる堀井雄二。

 

SUPER人生ゲーム(スーパーファミコン)

タカラ(1994年3月)

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お馴染みタカラの人生ゲーム。 
スーパーと付くだけあって、株を購入したり借金が出来たりといった要素がある。

『名探偵コナン』の作者、青山剛昌がキャラクターデザインを担当。

 

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ボードゲームソフトは上記以外にもたくさんのタイトルが発売され、その続編も次々と製作された。

現在でも新作が販売されている人気ジャンルとなっている。

これらのボードゲームの始祖的な位置づけになるのが『遊々人生』であったのだ。

 

みんなで集まってワイワイ楽しむ!

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本作は1983年にタカラから発売されたボードゲーム版3代目人生ゲームそのものとなっている。

最大5人まででプレイ可能で、CPUにも参戦させることができるのでPC1名とCPU2名などでの設定にもできるが、このゲームの醍醐味はプレイヤー同士でのドロドロな展開なので友達3人以上で集まって、PCのみでワイワイ遊ぶのが最高に盛り上がる(笑)

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マルチタップを繋げば5人とも専用コントローラーでプレイできるが、1個でもあれば使い回しができる親切システムである。

 

良くも悪くも人生ゲーム

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まるっきり人生ゲームそのものなので、基本的に勝敗は運要素に左右される。

所謂サイコロ運に全てが委ねられるので戦略的な駆け引きはほぼ無い。

その為知能戦を求めるプレイヤーには物足りないと思う。

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反面、あまり頭を使わないでも楽しめるので、ゲームが強い人が必ず勝つ事もないし、幼い子供を混ぜても皆で笑って遊べるのが良いところであろう。

 

「最後の賭け」と「し返し」

殆どがルーレットの運によって左右される本作だが、下記の二つのシステムだけはプレイヤーの意思が幾分か反映される駆け引き要素である(とは言っても結局は運だが)。

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一つは「最後の賭け」。

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これはゴール直前で「ルーレットを回し、出る目を当てる(確率10%)」というもの。

これは当たれば一攫千金で大金が手に入り、外すと資産没収のうえ開拓地送りとなりゴールボーナスも貰えない。

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勝てる確率が薄いのでスルーして、そのままゴールするのが賢明だが、他プレイヤーに資産でかなり差をつけられてる状態であれば、一発逆転を狙うために一か八かの勝負に出るのも有りだろう。

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もう一つは「し返し」。

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他プレイヤーを「15マス戻す」か、他プレイヤーから「10万ドル奪う」かのどちらかを選択できる。

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正直このゲームで15マス戻されても殆どデメリットが無いため、選ぶべきは敵の資産を減らし己の資産を増やせる「10万ドル奪う」の一択なのだが、その選択をした場合は険悪な雰囲気になり最悪の場合喧嘩になる(笑)。

 

おまけゲーム

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本作にはおまけゲームが収録されている。

過去にハドソンがパソコンにてリリースしていたものを本作用にアレンジしたミニゲーム『キャノンボール』がプレイできるのだ。

出現方法は裏技となっており、持ち金表示画面で、Ⅰ、Ⅱとランを押したままセレクトを押す事で出現させることができる。

単純なミニゲームだが中毒性がありなかなかおもしろい。

 

筆者と遊々人生

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このゲームは当時としては可愛いグラフィックで見ていて微笑ましく、BGMも人生ゲームにマッチする名曲ぞろいでプレイしていてとても楽しかったです。

調べてみると『スターソルジャー』などのBGMを手掛けた国本剛章氏が担当しているという事でそれも納得です。

 

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筆者はこのゲームを本当によく遊びました。

放課後に友達と集まりしょっちゅうプレイしてました。

勝敗にビックリマンシールやチョロQを賭けたりしてたのでかなり本気の戦いです。

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「し返し」で10万ドルぶん獲られようものなら怒って殴り合いになったりしたのも今となっては良い思い出です(笑)。

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今ではゲームもオンラインでいつでもフレンドと共同プレイができるようになりましたが、本作が発売された昭和63年のように友達の家に集合して笑いあいながらゲームで遊んだ古き良き時代を懐かしく思います。

今回は『遊々人生』の紹介でした。

 

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