『スター・ウォーズ』は1987年12月4日にナムコよりファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたアクションゲーム。
1977年に公開された映画『スター・ウォーズ 新たなる希望(EP4)』を題材にしたゲームである。
ナムコットシリーズの第33弾として発売された。
映画『スター・ウォーズ 新たなる希望』とは
映画『スター・ウォーズ 新たなる希望』とは1977年に公開された監督・脚本・製作総指揮をジョージ・ルーカスが務めたアメリカのSF映画。
もはや説明の必要も無いとは思うが全世界で大ヒットとなり、のちに数々のシリーズが製作され、世界で最も興行的成功を収めた映画シリーズの一つである。
「遠い昔、遥か彼方の銀河系…」を舞台に、帝国軍と反乱同盟軍の戦いを描く物語となっている。
ファミコン版『スター・ウォーズ』
ファミコン版『スター・ウォーズ』は前述した映画版をアクションゲーム化した作品である。
プレイヤーはルーク・スカイウォーカーを操作し、帝国軍の壊滅を目指す。
ストーリーは映画を基準としているが、ゲームオリジナルの登場キャラクターや設定が多数起用されている。
オリジナルキャラの様子があまりにもおかしいのとストーリーの矛盾が著しいため、原作ファンからマジギレされたタイトルだ。
ゲームスタート
オープニングでは帝国軍に追い詰められたレイア姫がR2-D2を通じて救援メッセージを送る場面から始まる。メッセージはなぜかオビ=ワンではなく直接ルーク宛て。
そしてステージ1である砂漠の惑星タトゥーインからゲームはスタートする。
ルークは何故か最初から普通にライトセイバーを所持しており、ジェダイとしての修行は一切していないのにも関わらず、ライトセイバーとフォースを縦横無尽に使いこなしながら敵をなぎ倒してゆく。
サソリベーダー
そして1面の最後には中ボスとしてなぜかいきなりダース・ベーダーが待ち構えている。
そして奴は開口一番に「オレサマ ハ サソリベーダー ダ」と名乗る。
サソリベーダーって誰だよwwwww
ライトセイバーで攻撃を加えるとサソリベーダーは本当にサソリの姿になり、そのままサソリと戦ってサソリを倒すと1面クリア(笑)。
ギャオスベーダー
サソリベーダーを倒した後、停泊しているミレニアム・ファルコン号を借りパクして山の惑星ケッセルに向かう。
途中3Dシューティングとなり、これをクリアすると惑星ケッセルに到着。
ステージ2である惑星ケッセルの最後に待ち受けるのは再びダース・ベーダーだ!
ダース・ベーダーはルークに向かい「オレサマ ハ ギャオスベーダー ダ」と名乗る…。
サソリの次は…ギャオス…?
今度は一撃入れるとなんと翼竜の姿となるwwwww
ギャオスベーダーを倒すと2面クリア(笑)。
デス・スター内部では本物のダース・ベーダーとの戦いになるが、オビ=ワンは戦うどころか(アドバイスはくれるが)手助けもしてくれないのでタイマンで撃破しなければならない。
この戦いを終始見てるだけのオビ=ワンは原作を無視して存命する。
チューバッカが喋る
基地の惑星ヤビン(原作ではヤヴィン、おそらく誤植)では、ピンチに陥ったルークをチューバッカが助けてくれる。
その際にチューバッカは「オラガ トビラヲ コワシテミマスダ」と喋る(笑)。お前「うぉ〜〜ん!」としか言えないんじゃなかったのかよwwwww
デス・スター破壊
その後も魚が化けたクラドスベイダーや雪男が化けたワンパベイダーなどを倒していくと最後に本物のダース・ベイダーとの一騎打ちとなる。
ダース・ベイダーを倒したらXウィングに乗っていよいよ最終面であるデス・スター攻略だ。
このステージ7は純粋な縦スクロールシューティングとなっている。
並みいる敵機を撃破し、障害物を回避しながらデス・スターのコアと繋がるダクトに爆弾を投下すれば全面クリアとなる。
この最終面だけは原作に忠実な展開だ。
フォースが変
本作は敵を倒すとポイントが貯まり、そのポイントを消費して様々なフォースの技を駆使する。
しかしフォースの技が各種フォースっぽくない。
バリアを張ったり、ワープをしたり、時間を止めたりできる。
どちらかと言うとジェダイの騎士の扱うフォースというよりスタンド使いによるスタンド攻撃という方がしっくりくる(笑)。
ゲームオーバーになると裏技でコンティニューができるが、なぜかフォースを消費する為、フォースが少ないと問答無用でタイトル画面に戻ることになる。
難易度がやたら高い
ストーリーの矛盾以外でゲームとしての問題点で挙げられるのは、その難易度の高さだ。
ライトセイバーのリーチが短すぎて(45センチくらい?)敵とほぼゼロ距離まで間を詰めて攻撃しなければ当たらないのは辛い。
そしてアクションバランスがシビアであり落下死などを多発する。
さらにシューティングモードではコースを間違えると行き止まりで壁に激突死が多く、テクニックで回避云々ではなくこの先の展開を知らなければ、運次第で確実に死ぬ覚えゲー的要素が多い。
最後に
さんざん酷評したが、オープニングやエンディングなど各演出はなかなか凝っており、スター・ウォーズっぽさもちゃんと出ている。
BGMも8BIT音源としては最高のクオリティを出しており素晴らしいものとなっている。
実はこのようにBGMやグラフィックのクオリティは高く“クソゲー”と言うのは少し酷かも知れない。
しかしスター・ウォーズという原作の知名度があまりにも高く、突拍子のないオリジナル要素が映画ファンだけでなく一般人から見てもギャグにしか見えない為クソゲーのレッテルを貼られてしまった(笑)。
と言うかサソリベーダーのインパクトが強すぎて無理wwwww
今回は原作破壊!オレサマ ハ サソリベーダー ダ『スター・ウォーズ』の紹介でした!
あわせて読みたい