『サッカー』は1985年4月9日にファミリーコンピュータ用ソフトとして任天堂から発売されたスポーツゲーム。
1985年に『VS.サッカー』としてアーケードへ移植。
1986年2月21日にディスクシステム版が移植販売されたほか、その後バーチャルコンソールやSwitch Onlineにて配信されている。
『サッカー』とは
『サッカー』はファミコン初のサッカーゲームである。
ゲーム内容は極々単純であり、サイドビュースクロール型画面のグランドでサッカーをするだけのモノである。
とは言ってもビデオゲーム黎明期のサッカーゲームとしてはよくできており、その後のサッカーゲームの基礎を築いたと言える作品である。
販売本数は153万本であり、これはファミコンソフト全1252本の中でも16位の歴代記録である。
ゲームシステム
1Pモードと2Pモードが用意されており、1PモードはCOMと対戦、2Pモードはプレイヤー同士で対戦ができる。
ゲーム前の設定画面にて、チーム選択・COMレベル・ハーフタイムを選択する。
本作はプレイヤーが操作できるのは1名の選手のみで、コントローラーのBボタンを押したときに、その時点で最もボールに近い位置にいる選手をコントロールすることができる。
それ以外の選手はCOMの判断により自動的に動くのだが、COMレベルが高いほど巧妙なプレイをする。
ハーフタイムは15分・30分・45分の3つがあるが、時間の進み方は現実世界の時間よりかなり速い。
前半が終了するとにはチアガールがハーフタイムショーを行う演出が入る。
時間内に決着がつかなかった場合PK戦に突入。
それでも決着がつかない場合は引き分けとなる。
最後に
選べるチームは各国の代表という設定で7チーム。
日本・アメリカ・イギリス・フランス・西ドイツ・ブラジル・スペインとなっている。
昭和60年という時代背景なので西ドイツが入っているのが感慨深い。
何故かイングランドではなくイギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)となっているのは任天堂のうっかりミスだろう(笑)。
チームごとの違いはユニフォームと選手の肌の色だけであり能力差は一切ない。
選手は1チーム6人(フィールドプレイヤー5人+キーパー)しかおらず、シュートやパスなどの全てのキックはひとつの動作のみ。
オーバヘッドキックなどの大技は当然のこと、ヘディング・スライディングタックル・パンチングなどの通常サッカーで使われるテクニックも一切使用できない。
でもなぜかオフサイドだけはルールに組み込まれている。
ファミコン黎明期の作品なので、今となっては稚拙であり昨今のサッカーゲームと比べるとかなり見劣りする。
しかしこの時代にしては綺麗なグラフィックや細かいゲーム設定が可能なシステムなど、他のサッカーゲームとは一線を画していたとも言えよう。
今回はファミコン初のサッカーゲーム『サッカー』の紹介でした!
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