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【ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団】ダークファンタジーな世界観が堪らない!3DダンジョンRPGの金字塔!【PSvita・日本一ソフトウェア・レビュー】

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『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』は2016年6月23日にPlayStation Vita用ソフトとして日本一ソフトウェアから発売されたロールプレイングゲーム。

2年後の2018年にPlayStation4版・Switch版・Win版が移植発売されている。

ゲーム内容はほぼオリジナル同様であるが、本記事の画像は筆者がプレイしたSwitch版の物を使用している。

 

 

『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』とは

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本作は『ウィザードリー』などに代表される3DダンジョンRPGである。

広大な地下迷宮の攻略を目的としている。

探索が一定まで進む度にメインストーリーが更新され、迷宮の最下層に近づけば近づくほど、物語の真相にも迫ってゆき熱い展開をみせる。

複雑であるが奥深く斬新なシステム、キャラクターを育成させる楽しさ、練られたストーリーなど、どれを取っても文句なしの名作タイトルである。

 

ストーリー

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──ここではないどこか。

幽かに魔法が存在する不思議な世界、テネスの物語。

そこにある、妖しげな都、“ルフラン”市──。

寂れた辺境の街と揶揄される、その忘れられた街には前人未到の「地下迷宮」がありました。

いつ、誰が作ったものかはわかりません。

世界を統べる財宝があるとも、不死の秘宝があるとも、世界を滅ぼす魔王がいるとも伝えられますが、その真偽は何1つわかりません。

わかっていることは、迷宮の中は強い“呪いの瘴気”で満ちており、“人”は半時と生きていられないことくらい。

しかし、ある時そこに一人の「魔女」がやってきて、迷宮の探索に名乗りを上げます。

魔女の名は“バーバ・ヤーガ”。

街の人々がいぶかしむ中、探索に乗り出す魔女の手には、「迷宮探索唯一の生き残り」といわれる男が残した伝説の書物、“妖路歴程(ようろれきてい)”が握られていたのでした……。

 

メインキャラクター

本作は非常にたくさんのキャラクターが登場する。

可愛らしいキャラ、憎らしいキャラ、そして気持ちの悪いキャラまで揃っているが、どれも個性豊かで魅力的。

全てのキャラクターには豪華声優陣が採用されており、フルボイスのイベントシーンや各キャラのセリフが入り乱れるは戦闘シーンは非常に盛り上がる。

 

ドロニア(CV:仙台エリ)

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長い黒髪と艶やかな美貌を持つ義足の魔女。

王に仕える宮廷魔女で、魔法を使う際にその目が夕闇色に光ることから“夕闇の魔女”の二つ名を持つ。

 

ルカ(CV:種崎敦美)

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ドロニアの弟子である幼女。

元気で明るく、感情豊かな優しい女の子。

おイモが好物。

 

妖路歴程-ようろれきてい-

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地下迷宮の唯一の生還者であり、迷宮の奥底まで踏破、その秘密を解き明かしたと言い伝えられる男が残した伝説の書物。

プレイヤーの分身でもある。

 

ネルド(CV:福島潤)

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迷宮探索者であり、ドロニア一行に迷宮探索から手を引くように警告する銀髪の貴族風の青年。

ルカへのとある特別な感情もあってドロニア一行に協力することになる。

 

イサラ(CV:赤崎千夏)

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千年にひとりと言われるほどの天才魔女。

美しく、気高い彼女だが実は…。

ドロニアとは唯一無二の親友。

 

バーバ・ヤーガ(CV:鈴木れい子)

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ドロニアですら畏れる大魔女。

強大なマナを持ち、冷酷な性格の老婆。

弟子の魔女たちに地下迷宮の探索をさせている。

 

ゲームシステム

魔女ノ旅団

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地下迷宮は呪いの瘴気に満ちており、人間が足を踏み入れる事ができない。

そのため探索は複数体の人形兵によって編隊された魔女ノ旅団によって行う。

魔女が作り出す人形兵は、数々の選択肢を選びキャラメイクするので“自分だけの個性的な人形兵”を制作する事ができる。

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物語が進むに連れ、人形兵は60体まで増やすことができる。

最大40体の人形兵を戦闘に参加させることができ、戦略性に富んだバトルを体験できる。

地下迷宮

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地下迷宮は地中深くまで続き、何層にもなるフロアで構築されている。

迷宮内はたくさんのモンスターが徘徊しており旅団の行手を阻む。

モンスター以外にも危険な罠や、お宝なども多々存在する。

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全滅するとせっかく見つけたアイテムをランダムでロストする他、破損した人形兵の修復に大金を支払うことになる。

そのため無謀にどんどん下層を目指すのではなく、程よく探索が捗ったら一度拠点に戻り、持ち帰った武器などで人形兵を強化し、再び迷宮へと潜る、という地道な戦略が基本の攻略スタイルになる。

 

最後に

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シナリオ担当は泉達也。

恐らくこのシナリオは“人を選ぶ”シナリオだと思う。

そのほのぼのとした絵柄に反して、本作は間違いなくダークファンタジーであり、ダークファンタジー特有の残酷な展開を嫌うプレイヤーも少なからずいると思われるからだ。

物語の序盤こそコミカルな様子も見せるが、中盤以降はどんどんと人間の醜い面や過酷な事実が明らかになってゆき、終始鬱展開が続くようになる。

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目を覆いたくなるような絶望が続き、これでもかと追い討ちをかけるように主人公たちを試練が襲う。

それでも挫けずに迷宮探索を続けたプレイヤーを待ち受けるのは、それまでの伏線を怒涛のように回収してゆく感動のクライマックスである。

ここまで練られたストーリーにはなかなか巡り会えないと思う。

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なるべくネタバレをしないように書いたので、本作の核心部分を伝えるには足りていないと思うが、未プレイの方は騙されたと思い一度遊んでみて欲しい。

それともうひとつ。

本編クリア後に“ある条件”を満たすことで発生するEXシナリオ「滅びのテネス」は絶対にプレイするべきだ。

本作はこのEXシナリオをクリアすることで初めて真のEDを迎えると言っていい。 

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キャラクターデザイン担当は原田たけひと。

シナリオと共に本作の特筆すべき要素としてキャラクターの魅力が挙げられる。

ドロニアやイサラなど、たくさんのキャラクターが登場するが、全ての登場人物がとても可愛らしい。

その中でも特に多くのプレイヤーの心を鷲掴みにしたのは、魔女の弟子ルカである。

幼くも健気なルカの勇気はきっとプレイヤーに大きな感動を与えるだろう。

筆者個人としては本作の主人公はルカだと思っている(笑)。

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BGM担当は佐藤天平。

幻想的な楽曲が感情を昂らせる。

世界観にマッチした素晴らしいBGMの数々は、プレイヤーを物語のさらに奥へと誘う。

2016年に発売された「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 アレンジサウンドトラック」は瞬く間に売り切れたが、その後ファンの強い希望により復刻版も発売された。

筆者も購入したが、アレンジが素晴らしく本作のファンも納得のお薦めサントラだ。

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ゲームを構成する全ての要素が高いクオリティーで創り込まれている3DダンジョンRPG最高峰として筆者お薦めのタイトルだ。

 

今回はダークファンタジーな世界観が堪らない3DダンジョンRPGの金字塔『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』の紹介でした!

 

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