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【ファイナルファンタジーⅣ】アクティブタイムバトルが熱い!シリーズ初となるSFCでの発売となった進化したファイナルファンタジー !【SFC・スクウェア・レビュー】

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『ファイナルファンタジーIV』は1991年7月19日にスーパーファミコン用ソフトとしてスクウェアから発売されたロールプレイングゲーム。

略称は『FF4』。

キャッチコピーは『光と闇の物語』。

『ファイナルファンタジーシリーズ』本編の第4作目にあたる。

タイトルロゴは「FINAL FANTASY Ⅳ」とアルファベット表記であり「FFⅣ」や「ファイファンⅣ」の愛称で呼ばれた。 

 

 

ファイナルファンタジーⅣとは 

シリーズ1~3まではFCでの発売であったが、今作からSFCへとプラットフォームを変更し、スクウェアのスーパーファミコン参入第1弾ソフトとなった作品である。

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大容量化によって強化されたグラフィックとSFCの持ち味である回転・拡大・縮小機能により、演出面がグレードアップした。

シナリオはドラマ性を重視した作風を確立し、後のシリーズの大きな礎ともなった。 

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売上本数はリメイクを除くSFC版だけで144万本で販売し、これはSFCソフト全1448タイトルの中でも17位の歴代記録である。

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オリジナル版の発売前後に放送されたテレビCMは、笑い声とチョコボのテーマをバックにダチョウが海岸を走り抜けるというものだった。

 

ストーリー

世界唯一の飛空艇団「赤い翼」を擁する軍事国家、バロン王国。
部隊長として「赤い翼」を率いる暗黒騎士セシルは、バロン王の命により、魔法国家ミシディアのクリスタルを強奪しバロン城に持ち帰る。

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しかし罪のない者からの略奪を命じるようになったバロン王の変心に疑問を抱き、クリスタルを献上した後、セシルは王の真意を問いただそうとするものの、王に不信を見抜かれて怒りを買い、「赤い翼」の隊長を解任されると共に辺境の地ミストの幻獣討伐を命じられる。

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幼馴染の白魔導師ローザとの再会もそこそこに、 親友の竜騎士カインと共に、セシルはバロン王国を後にした。

赤い翼によって最強の軍事国家となったバロンがなぜ、クリスタルを求めたのか?
そしてなぜ魔物たちが各地で活発に暴れ始めたのか?

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クリスタルはただ静かにその光を湛えていた。全てを知っているかのように…。

 

主な登場人物

本作は個性豊かな登場人物が織り成す「劇場型RPG」の先駆的作品となっている。

その為キャラクター個々に濃密な背景が設定され、非常に感情移入しやすくなっている。

 

セシル:暗黒騎士→パラディン

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本作の主人公。孤児だったが、バロン国王の保護を受けて士官学校を卒業後、学友のカインと共に王国兵団に志願する。

陸兵団の小隊長に就任後は暗黒騎士に選出され、その後に新設された飛空艇団「赤い翼」の初代団長となるが、国王の命令に不審を抱いたために王の不興を買って団長の任を解かれる。

 

ローザ:白魔導士

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バロン国直属の白魔道士団に所属する白魔道士であり、国内で高い人気を誇る美女でもある。幼い頃に父親と死別している。

セシルと恋仲だが、母親からは貴族である自分と身分不詳の孤児であるセシルとの関係を不快に思われている。

 

カイン:竜騎士

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バロン王国竜騎士団隊長。セシルの親友であり、数少ない竜騎士の一人でもある。

幼少時に両親を亡くしており、同じく幼少時に父を亡くしているローザは幼馴染であると同時に、片想いの相手でもある。

 

リディア:召喚士

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ミストに住む召喚士の少女。

偽のバロン王に騙されたセシルの手によって故郷を焼き滅ぼされ、その際に村を守護する召喚獣を使役していた母を失った。

そのため、当初はセシルのことを憎んでいたが、道中でセシルの優しさに触れて心を開くようになる。

 

テラ:賢者

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有名な賢者。現在は高齢のために魔力も弱く、魔法のほとんどを忘れてしまっている。

年老いてから生まれた娘であるアンナを溺愛するが、ゴルベーザの襲撃によってダムシアン崩壊に巻き込まれ眼前でアンナを失う。

それ以降はゴルベーザを倒すことに全てを賭けるようになる。

 

ギルバード:吟遊詩人

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商業国家ダムシアン王国の第一王子。

世俗を嫌い、王族の身分を捨てて吟遊詩人として諸国を放浪していた。

詩と歌を愛する平和主義で、争いを嫌う温和な性格。穏やかで心優しく、逆に言うと一見非常に臆病な性格だが、本人は底に秘めた己の強さに気付いていない。

 

ヤン:モンク

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ファブール僧兵団長。辮髪頭で筋肉質、人望も厚くて思慮深い面もある快男児だが、恐妻家である。 

人を助けるために己を犠牲にする事もい問わない熱い漢である。

 

パロム:黒魔導士

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ミシディアの双子の見習い魔導士姉弟の弟で、やんちゃないたずらっ子。

セシルのことを「あんちゃん」と呼ぶ。

歯に衣を着せずずけずけと物を言うので、ポロムに拳骨を一発食らうことが多い。

 

ポロム:白魔導士

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ミシディアの双子見習い魔道士姉弟の姉。

大人びた口調のしっかり者であり、いつもパロムを諌めている。

ミシディアの長老の指示でセシルを監視する任務を請け負っていたが、過去の罪を償い、真っ当であろうとするセシルの心に感銘を受け、セシルと旅を共にする。

 

シド:飛空艇技師

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バロン王国飛空艇整備技師の長。セシルやカインを実の息子のように可愛がっており、父親を亡くした彼らにとっても父代わりの存在である。

頑固で言葉遣いも荒っぽい生粋の職人気質だが、人情味に溢れて弟子からの信頼も厚い。

 

エッジ:忍者

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魔法に似た忍術を操るエブラーナ王国の王子。

エッジは愛称。国をルビカンテに滅ぼされて復讐に燃えているため物凄い自信だが感情の起伏が激しく、年齢に見合わない子供っぽい性格。

 

ゴルベーザ:黒騎士

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クリスタルを集めようとバロンを影で操る黒い甲冑で全身を包んだ男。

バロン王の不興を買って解任されたセシルの後任として、バロンの飛空艇団「赤い翼」の隊長に就いた。

就任後は配下のモンスターや飛空艇の機動力と火力を以って各国を攻撃、侵略していきクリスタルを強奪していく。

 

フースーヤ:月の民

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月の民の眠りを守る番人で、クリスタルの秘密を知る謎の人物。

 

シナリオ

それまでのRPGは主人公=プレイヤーという設定で自らの考えで世界を自由自在に探索していく従来の「探索型RPG」が主流であった。

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本タイトルでキャラクターに明確な背景設定や個性が与えられ、ドラマ性が深められた事により、プレイヤーが第三者視点で物語を鑑賞していくという、いわゆる「劇場型RPG」が産まれた。

 

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FFⅣは「劇場型RPG」の先駆的作品として後発のRPG作品に大きな影響を与え、J-RPGの特徴である「シナリオ主導型RPG」の手本となった。

当時としては類を見ない素晴らしいシナリオであり、ゲーマーから大絶賛された。

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本タイトルで大成功を収めたFFシリーズはその後のナンバリングタイトルも「シナリオ主導型RPG」に大きく舵を取っていくことになる。

 

BGM

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本作で使用されているBGMは、全曲とも植松伸夫によるものである。

スーパーファミコン発売から1年にも満たない当時、この作品の音楽は「スーパーファミコンの音楽はここまで出来るのか!」と高く評価された。

特に主題歌である「愛のテーマ」は、小学生6年生の音楽の教科書に掲載されたほどである。

筆者もサウンドトラックを持っていて、未だによく聴いている(笑)

 

システム

アイテムを一つに纏める「せいとん」コマンドやアイテムの詳細がウィンドウに表示されるようになり、コマンドの選択実行がスムーズに行えるようにインターフェイスが強化された。

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旧三作までは魔法は魔法屋で購入して使用可能になっていたのが、レベルアップに伴い覚えていくスタイルに変更された。それに伴い魔法の使用制限が「回数制」から「MP制」へ変更された。

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前作はワールドマップ上でしかセーブができなかったが、本作からはダンジョン内にも「セーブポイント」が設けられ、セーブポイント上であればセーブを行うことが可能になった。

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などなど本タイトルではシステム面で様々な改革が行われた。

これらの改革はその後のタイトルでも継承されている。

 

ATB(アクティブタイムバトル)

キャラクター、ストーリー、BGM、システムと全てにおいて高評価を得ている本タイトルではあるが、その中でも最大の特徴と言えるのが戦闘システムで採用されたATBであろう。

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ATBとはそれまでの全てのRPGの戦闘で採用されていたターン制を排し、時間の概念を導入した新システムである。

時間がリアルに経過すていくにより緊張感が生まれ、戦闘シーンがよりスリリングになった。

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コマンド選択中も時間が経過していき、どの魔法にしようかと迷ってる間にどんどん敵から攻撃を受けたりするので、焦りの為のコマンドミスも気を付けなければならないと共に常に先を読む癖を付けなければいけなかった。

「ウェイトモード」というコマンド選択中は時間経過が止まる設定もあったが、本タイトルの白熱した戦闘を楽しむにはやはり「アクティブモード」で遊ぶのがベターである。

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また、これにより時間の概念を活かした行動パターンを持つ敵が増え、戦略性に深みが生まれた。

更には戦闘におけるドラクエ式のメッセージ表示が完全に廃止。

それに伴い確立された戦闘演出のスタイルは、以後受け継がれるシリーズの伝統となった。

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以降のFFシリーズにおける他社製RPG作品との差別化を大いに支えることとなった。

ATBはスクウェアにより特許も取られている。

 

FFシリーズ屈指の名作

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数々の名作を世に送り出してきたファイナルファンタジーシリーズ。

リメイク、スピンオフ作品まで含めるとシリーズ毎の国内売上本数は下記の通りであり、シリーズ合計販売本数は全世界で1億3,500万本以上を売り上げているビッグタイトルである。

 

国内売上本数(2018年10月現在)

FF:52万本

FFⅡ:76万本

FFⅢ:140万本

FFⅣ:144万本

FFⅤ:245万本

FFⅥ:255万本

FFⅦ:328万本

FFⅧ:369万本

FFⅨ:282万本

FFⅩ:250万本

FFX-2:200万本

FFⅪ:18万本

FFⅫ:232万本

FFXⅢ:193万本

FFXⅢ-2:84万本

FFXⅣ:145万本

FFXV:300万本

 

 

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ドラクエシリーズの総販売本数が7,500万本なので遥かにそれを凌ぐ数値である。

主軸であるナンバリングタイトルだけでも2018年10月現在で『15』まで発売。

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筆者はスーパーファミコンで1番最初に購入したのがこのソフトだった。

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複雑に練られたストーリーをドラマティックな演出と素晴らしいBGMで盛り上げていく、ファミコン時代には無かった新しいRPGを目の当たりにして「スーパーファミコンって本当に凄いな!」と感動したのを今でも憶えている。

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子供だった筆者は完全に魅了され、夢中になって遊んでいた記憶が懐かしい。

学校から帰ったらすぐにスーパーファミコンのスイッチを入れ、毎日夕飯まで宿題もせずに冒険をしていた(笑)
やっとクリアした時の感動は未だに鮮明に憶えている。

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このFFⅣは数多くの移植版、リメイク版が存在する。

未プレイの方は一度遊んでみて欲しい。

 

今回は『ファイナルファンタジーⅣ』の紹介でした。

 

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