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【DAYS GONE】パンデミックにより崩壊した人間社会──。荒廃し絶望に満ちた世界を生き延びるオープンワールドサバイバルホラー!【PS4・SIE・レビュー】

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『DAYS GONE(デイズゴーン)』は2019年4月26日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)よりPS4専用ソフトとして発売されたオープンワールド型アクションアドベンチャーゲーム。

現時点ではオンラインには対応しておらず、オフライン用ゲームのサバイバルホラーとなっている。

PS4ならではのハイクオリティで描かれる、美しく広大なオープンフィールドの中で、襲いくるさまざまな恐怖から生き残る、リアルなサバイバル体験を楽しめる。

極限状態のオープンワールドサバイバルに注目が集まり、発売より3日間で11万本超が販売された。

 

ストーリー


PS4『Days Gone』日本オリジナルWEB CM (ロング篇)

 

突如全世界でウィルスにより人間がゾンビ(以後フリーカー)と化すパンデミックが発生。

パンデミック発生時、ディーコンはは妻であるサラと親友ブーザーと3人で押し寄せるフリーカーから逃げていた。

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しかし逃げる際中サラが怪我をしてしまい、絶体絶命の危機に追い込まれた時、連邦政府NEROのヘリを発見する。

ディーコンたちは飛び立つ寸前であったヘリに乗せて貰えるように頼むが、たくさんの救護人を乗せたヘリは定員オーバーで3人全員は乗れない状態であった。

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仕方なくディーコンたちは負傷したサラだけを乗せてもらい脱出させることに…。

その後ブーザーと共に奇跡的に生き残ったディーコンであったが、サラが搬送されたキャンプはフリーカーの襲撃により壊滅しており、サラの生存は絶望的であった…。

 

それでも、生きろ

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ゲームの舞台はアメリカの西海岸北西部。

前述した世界規模で発生したパンデミックにより人間社会が崩壊してから2年あまりが経過した世界。

プレイヤーは主人公である賞金稼ぎディーコン・セントジョンとなり、荒廃した世界の中、極限状態におかれながらも、それでも生きる理由を探してバイクで旅を続ける。

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絶望、喪失、狂気、友情、後悔、愛情、そして希望。

狂気と化した感染者フリーカーたちが蔓延する世界で、人間として生き残ろうとする生存者たちの苦悩や葛藤、争いの物語が繰り広げられる。

 

ドリフターとして生きる

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生き延びた人類はバリケードを築きキャンプを運営して協力して生活していた。

キャンプではフリーカーから身を守りながら、それぞれの役割を果たし協力して人々は生活を営んでいた。

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ディーコンは相棒・ブーザーとともに、どこのキャンプにも属さないドリフター(流れ者)として生きている。

2人は賞金稼ぎとしてキャンプの人々から依頼を受け、仕事をこなすことで賞金を得ていた。

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各地のキャンプからのミッションをクリアしたり、 感染者フリーカーを殲滅することで、キャンプの信頼度が上がり、賞金を獲得できる。

信頼レベルを上げれば、武器を購入できたり、バイクのカスタマイズでアップグレードもできるから、どんどんフリーカーを倒していける。

 

賞金を稼いで強くなれ

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武器は賞金で購入するほか、野盗から奪取したり拾い集めることも可能。

さらに所持しているアイテムを組み合わせて新たな武器を作ることもできる。

武器やアイテムの選択で、プレイヤーそれぞれのサバイバル生活を満喫しよう。

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 唯一の移動手段であるバイクは、見た目はもちろん、性能を上昇させるなど、さまざまなアップグレードが可能。

故障したり、ガソリンがなくなったりすることもあるので、愛車を強化して有効活用することも重要な戦略のひとつである。

 

美しくも過酷な世界

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舞台となるアメリカ西海岸北西部は、アメリカ合衆国オレゴン州を参考に作られた。

ここはDays Goneの開発会社Bend Studioがある場所でもあり、川・山・森・火山の活発な地域で、自然豊かなアウトドアスポットが多いことで有名。

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風光明媚な自然が多い所だが、荒地や高地の砂漠など過酷な地域でもある。
オレゴン州は天候が変わりやすいところだが、急な天候の変化などもゲームに再現している。

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そして2年前まではどこかの家族が幸せに暮らしていたのであろう朽ち果てた民家や農場などがあちこちで見かけられ、世紀末を彷彿とさせる廃墟に哀愁を感じ得ずにはいられない…。

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次世代機の技術を駆使して作り込まれたこの世界は、どこまでも美しく、そして非情なほど過酷だ。

プレイ中立ち止まって景色に見惚れることもこのゲームの醍醐味だと言えるだろう。

 

世界の終焉を描く物語

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突如として発生した世界規模のパンデミック。

人間だけでなく大半の生物はウィルスに感染し、フリーカーとなってしまった世界。

最愛の妻を失い、絶望の中であるにも拘わらず生き続けるディーコン。

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やがてディーコンは、“世界がこうなってしまった原因”を知ってゆくことになる。

驚くべき事実、驚愕の物語がプレイヤーを待ちうける事であろう。

全てを知った時、ディーコン(貴方)はどのような決断をくだすのだろうか…。

 

フリーカーに塗れた外界

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一旦キャンプの外に出ると、至る所で感染者フリーカーが徘徊しており常に細心の注意を払って行動しなければあっという間に襲われ“彼らの仲間”となってしまうだろう。

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フリーカーは低温を好み、陽の光を嫌う為、基本昼間は巣で休息している。

夕暮れ以降の夜になると巣から這い出てきて、餌を求めて彷徨う。

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奴らの食欲は旺盛で生きた人間や動物の他にも死体なども食すため、集団墓地などには夜になると大量のフリーカーが居る場合が多い。

雨などで天候が悪い場合は昼間でも活発になっているので日中だからと言って油断は禁物だ。

 

圧倒的な絶望と恐怖である「大群」

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フリーカーは少数であれば、不意さえ衝かれなければ銃やボーガンなどで撃退する事は難しくない。

しかしこの世界で本当に恐ろしいのは“大群”と呼ばれる、何百体ものフリーカーが集団で行動する群れである。

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少数の群れでも50体以上、大きな群れになると400体以上は居るのではないかと思われる大群は餌(人間)を見つけると一斉に襲い掛かってくる。

徒歩では逃げ切る事は難しく、狙われた人間は複数人居ようが、重火器を装備していようが一溜まりもなく喰い殺されるであろう。

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まるで“1匹の生き物”の様に動く習性を持つ大群。

そのおぞましい姿と迫力は間違いなくこのゲーム一番の恐怖である。

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大群を見つけたら気づかれない内にそっとその場を離れる事を勧める、もしも見つかってもバイクの速度であれば振り切ることができるので、迷わずフルスロットルで逃げるべきだ。

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しかしこの大群に戦略を持って挑み、殲滅することができた場合、報酬として強力なレア武器やバイクのカスタムスキンが手に入るので、命知らずなドリフターは挑戦してみても良いかも知れない。

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ただし大群殲滅に挑む際は昼間に巣で集団で眠っているところを強襲する方法を取ろう。

奴らが眠る巣に、火炎瓶やフラググレネードを連続投下する先制攻撃でその数を一気に減らさなければ、大群を殲滅するのは不可能に近いだろう。

 

全てがプレイヤーの自由

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パンデミックの原因と終末を描くメインストーリーは素晴らしく、間違いなく没頭できる内容ではあるが、旅を続けるうちに出会う人々とのしがらみによるサイドストーリーやミッションも見逃せない。

ストーリーとミッションは全部で20個あり、メインストーリー以外の任意の依頼なども積極的にこなしていくこともできる。

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キャンプや旅人を襲う野盗や、カルト教団リッパーのアジトを襲撃して壊滅したり、フリッカーの巣を焼き払い地域の安全を確保したり、NEROの調査現場を探索して新しい情報などを入手することもできる。

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バイクで移動中に野盗に捕まっている一般人を見つけることもあるが、助けるも無視するもプレイヤーの自由である。

中には引き受けなくてもストーリーが進むミッションも多々あるが、ミッションをクリアする事により報酬を得たり、キャンプの信頼度が上がったりするので、どんどん達成していく事を勧める。

 

筆者と『Days Gone』

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筆者はゴールデンウィーク用の大作ゲームとして本作を購入した。

連休中に30時間以上はプレイしたがクリアできなく、結局休み明けもプレイし続け50時間ほどでやっと全てのストーリーを100%にすることができた程なのでボリュームに関しては文句なしである。

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特筆すべき点はこれほどのボリュームであり、本編以外にも広大なオープンワールドでのやり込み要素も多々あるのに途中飽きることはなく、エンディングまで一気に遊べたという事だろう。

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エンディング後の後日譚とも言えるちょっとした追加ミッションにより、驚愕の事実が明かされることになる。

これは本当に驚いた。これからプレイされる方は是非、攻略サイトなどを見ずにこの衝撃の展開を体感して欲しい。

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この追加ミッションにより、必ず続編が来るだろうという確信を得ることができた。

その続編がいつになるかは分からないが、今からその日がとても楽しみで仕方がない。

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ここまでハマったゲームは随分久しぶりであり、オープンワールド系サバイバルホラーとしてのその完成度の高さは称賛に値する。

未プレイの方は是非一度、ディーコン・セントジョンとなり、パンデミックにより荒廃したアメリカ合衆国オレゴン州で生き延びる絶望に満ちたサバイバル体験をして欲しいと思う。

今回は『DAYS GONE(デイズゴーン)』の紹介でした。

 

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