『バトルシティー』は1985年9月9日にファミコン用ソフトとしてナムコより発売された固定画面シューティングゲーム。
1980年にナムコが稼働させたアーケードゲーム『タンクバタリアン』のリメイク作品である。
地味でありながらも、秀逸なシステムにより気が付くと何度もプレイしてしまう中毒性を兼ねており、ファミコンブームを支える中堅タイトルとしてヒットした。
戦車ゲームの始祖
コンシューマーゲーム機での戦車ゲームと言えば何を思い浮かべるだろうか?
「Wargaming.net社」が2011年から稼働させているオンラインゲーム『World of Tanks』。
「バンダイナムコ」が2014年に発売した『ガールズ&パンツァー 戦車道、極めます!』。
戦車ゲームは人気ジャンルなので多数のタイトルが存在する。
そんなたくさんの戦車ゲームの始祖とも言うべきタイトルがこの『バトルシティー』だ。
34年も前のファミコンゲームなので今見ると少し粗雑にも見えるが、実は絶妙なバランスと秀逸なシステムの上に成り立っているなかなかの名作である。
シンプルながら中毒性が高く、当時はどっぷりとハマるファミっ子が続出した。
どんなゲーム?
ジャンルは固定画面攻略型のシューティングゲームに分類される。
1画面固定のMAPで自車輛を操作し、次々と現れる敵戦車を20輌撃破すればステージクリア。
多彩な地形に富んだ全35ステージのMAPをクリアすれば全面クリア。
戦闘中は自車輛が撃破されたら1機失い残機が0の状態で撃破されるとゲームオーバー。
ゲームオーバーになる条件はもう一つあり、全てのステージにある自軍の拠点に攻撃を受けた時点でも残機にかかわらずゲーム終了となる。
ステージが進みMAPが複雑化したり敵が強くなってくるとかなり難易度が上がってくる。
BGMはステージ開始時に短く流れるのみで、それ以外はキャタピラ音、砲撃音、そして車輛爆破音だけという硬派なゲームである。
戦車による熱き攻防戦を心ゆくまで楽しもう!
ゲームシステム
スペシャルターゲット
敵車輛の中には赤く点滅してる車輛が存在する。
その車輛を撃破すると「スペシャルターゲット」が現れ、それを取る事により様々な効果が発生する。
自車輌パワーアップ
「星」を取った時の自車輛が上記のように4段階でパワーアップ。
自車輛強化は最重要事項。
スーパータンクになればかなり戦局を有利に進めることができる。
敵車輌
敵車輌の種類は4種類。
それぞれ特色が違うので敵車輛の特性を把握して戦略を立てよう。
多彩なステージが楽しい
全35ステージはどれも個性的。
レンガが規則的、複雑に並んでいる「都市」をイメージさせるMAPや森や川に囲まれている「森林」MAPまでバリエーションはとても豊富。
中にはナムコファンならニヤリとしてしまう、ドット絵職人的なMAPなど遊び心があるのも楽しい(笑)。
2人Playが熱い!
このゲームは2人Playで遊ぶことが可能である。
2人Playは友達と協力プレイとなっており、協力しながらステージを進めていく。
片方が拠点を防衛して片方が敵殲滅の為前線に出るもよし、2人で攻撃に出て挟撃をするもよし、2人Playは戦略に幅が出て盛り上がる事間違いなしだ!
オリジナルMAPを作成しよう
「CONSTRUCTION」モードでは、障害物を自由に配置してステージを作ることができる。
レンガや防弾壁、川などを置いて、オリジナルステージを完成させよう。
ドット絵職人魂でおもしろMAPを作るのもオススメだ(笑)。
移植・リメイク
シンプルながらも夢中になれるそのゲーム性から、バーチャルコンソールやスマホアプリなど様々なプラットホームに移植されている。
2017年にはスマホアプリ用として『バトルシティ電撃作戦』がリメイク販売された。
こちらは全60面のステージクリア型一人用モードとなっている。
ゲームを進めながら、新しい戦車やエースパイロット等をゲットし自軍を強化していくことができる。
ファミコン版とは少し仕様が違いうが、オリジナル版『バトルシティー』をベースにゲームデザインされており、旧作ファンも楽しめる内容となっている。
リメイクとは少し趣旨が変わるが次世代機戦車ゲームの金字塔『World of Tanks』でも、2014年4月1日のエイプリルフールイベント「World of Tanks 8bit」で『バトルシティー』を3Dグラフィックスで完全再現したアップデートを実施し好評を博した。
30年以上経った、しかも海外メーカーのゲーム会社にもリスペクトされるのは『バトルシティー』がいかに面白かったかがよく分かる!
最後に
時代は昭和60年。
ゴルバチョフがソ連共産党書記長に就任。
中山美穂が歌手デビュー、バックトゥザフューチャーが劇場公開された年である。
あの頃幼い子供だった僕らは毎日ファミコンに夢中だった。
古き良き昭和の時代、友達と本作を遊んだ記憶がある。
友達と協力して頑張ってプレイしたけど結局20面くらいが限界だったがとても楽しかった。
現在はSwitchにてナムコットコレクションのDLC第1弾として配信されているので、昔を懐かしんで遊んでみるのもいいだろう。
今回は『バトルシティ―』の紹介でした。
あわせて読みたい